会山行紀行文 2025年
6/28(土))
曇り時々晴れ
(あさくさだけ)
浅草岳

1585m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
No−32
グレード:C上  20名
 担当リーダー 2232 S/K
(男性4名・女性16名) (写真)2232 S/K

≪コースタイム≫
新潟駅(6:00)=巻潟東IC=道の駅とちお=ネズモチ平駐車場(8:20-40)…ネズモチ平登山口(8:50)…桜ゾネ広場(9:20)…カへヨノボッチ(10:55)…前岳(11:30)…浅草岳(11:50-12:45)…前岳(13:00)…カへヨノボッチ(13:20)…桜ゾネ広場(14:40)…ネズモチ平登山口(15:05) …ネズモチ平駐車場(15:15-30)=(往路)=新潟駅(18:10)

≪紀行文≫
〜〜〜期待通り、ヒメサユリを始め沢山のお花に出逢いました〜〜〜

 6月後半の浅草岳は、ヒメサユリを始め沢山のお花が咲いて、とても素晴らしいです。この時期に会山行を計画して今年で4年目になります。
例年ならば、ネズモチ平駐車場迄の県道は6月中頃までには開通するのですが、今年は雪が多く、6/20と6/24に確認しましたが、6月末開通を目指して作業中との事で、明確な情報が得られませんでした。
 県道が開通しない最悪の場合は、六十里登山口から鬼が面山に登る代替え案も検討しました。6/26になってようやく、山行前日の9時開通との情報を得ることができ、胸をなでおろしました。

 当日の天気予報は、曇時々晴れで雨の心配は無く、魚沼市の最高気温は30℃で、暑い心配が必要でした。
バスは、新潟駅を定刻少し前に出発し巻潟東ICで途中乗車の参加者と合流、予定の20名が全員そろってネズモチ平の駐車場に向います。駐車場迄の県道が開通した最初の土曜日で、天気も良い事から既に沢山の車がありました。
 8:40、予定よりも少し早く駐車場を出発。朝から日差しがあって暑い予感です。林道を歩き出すと、前方にこれから歩く桜ゾネコースの稜線とその先に尖がったピークが確認できました、カへヨノボッチの様です。
 ネズモチ平駐車場、既に車が沢山  前方に、カへヨノボッチのピークの様です

 ネズモチ平登山口の分岐で、ブナソネコースを左に見送って、林道を桜ゾネ広場に向います。お花は桜ゾネコースの方が沢山ある事から、今日は桜ゾネコースのピストンです。林道の所々にまだ残雪があって、ホウチャクソウやショウジョウバカマ、サンカヨウ等のお花を見つけることができました。
 桜ゾネ広場でムジナ沢登山口からのコースと合流。ネズモチ平までの県道が開通していない場合は、ムジナ沢登山口から広場まで追加で2時間強を歩く必要があります。
 桜ゾネ広場からすぐの所に「浅草の鐘」があって、今日の安全を祈念してYさんから鐘を鳴らしてもらいました。         
桜ゾネ広場で最初の休憩、今日は暑くなりそう  浅草の鐘、鐘つき担当はYさん

 稜線は、右手の沢から吹いてくる涼風も手伝って、木陰に入ると涼しくて気持ちいいです。お花も、マイズルソウ、アカモノ、ゴゼンタチバナなどが登山道の脇に群生して咲いていました。見上げるとウラジロヨウラクやタニウツギのピンクのお花です。春のお花のイワカガミも咲いていて、春と初夏が競演しているようです。
 マイズルソウが群生していました  カへヨノボッチ(左)と前岳(右)を望む

 カへヨノボッチのピークを過ぎた所にありました、今日の目的の一つのヒメサユリです。今年初めての方もいた様で、さっそく撮影タイムとなりました。コバイケイソウも沢山咲いていて、今年は当たり年かもしれません。前岳の手前に、オウレンらしきお花も咲いていました。バイカオウレンかミツバオウレンなのか、残念ながら識別する知識を持ち合わせていませんでした。
 11:30、前岳に到着。鬼が面山への分岐と、ブナソネコースの分岐があります。何年か前には、六十里登山口から鬼が面山を経由して前岳に到着して、暑さでヘロヘロになりながらお昼を頂いたことを思い出しました。
 この時期、前岳の先に雪渓が残ります。今日のルートの中では最も注意を要する所です。夏道は沢をトラバースする様に歩きますが、雪渓がある時はこれを直登してから上部をトラバースします。念のためにと、軽アイゼンを準備して頂いたのですが、使わずに登ることができました。
 ヒメサユリが沢山、これを見たくて登りました  前岳の先、雪渓の急登を登る
 雪渓から浅草岳山頂を望む  池塘とワタスゲと守門岳

 前岳と浅草岳の間のコルには、池塘があって、ちょっとした湿原の様です。時期が合えばトキソウが咲く場所ですが、今年はまだのようです。代わりに沢山のワタスゲが咲いていました。池塘とワタスゲと、奥に残雪の守門岳がきれいに見えました。
 11:50、最後にひと登りすると浅草岳の山頂です。早速全員での集合写真を撮りました。皆さん、まだまだ余裕の表情です。
 山頂手前、大輪のヒメサユリ  浅草岳山頂での集合写真、まだまだ余裕の表情です

 山頂からの展望は素晴らしいです。先ほど超えてきた前岳の奥に北岳から鬼が面山への稜線と鬼が面山の断崖絶壁が大きく見えています。毛猛山塊や上・下権現堂山は確認できますが、その奥の越後三山は望むことができませんでした。尾瀬の燧ヶ岳は双耳峰で見つけやすく、田子倉湖の奥の右手に辛うじて確認することができました。平ヶ岳や至仏山は残念ながら判然とはしませんでした。
 浅草岳山頂からの田子倉湖、右奥に尾瀬燧ヶ岳  鬼が面山〜北岳の稜線、奥に毛猛山塊

お昼は、山頂から少し下った木道の上で頂きました。山頂に沢山いたブヨはここでは気になりませんでした。ワタスゲと守門岳を眺めながらの至福の時間です。会員さんによるハーモニカのBGM付きで、コーヒーもゆっくりと頂くことができました。
 12:45,山頂を後にします。
 守門岳を望みながら至福の時間  前岳の雪渓を慎重に下る

 前岳の雪渓の下りは、ずっと下まで雪渓が続いていて、登る時以上に緊張を強いられます。軽アイゼンを着けないで下ったのですが、何とか無事に下ることができました。
 お花を楽しみながら下ります。  おしゃべりにも花が咲きました

 下りも、お花とおしゃべりを楽しみながらゆっくりと下りました。
15:15、バスが待つネズモチ平駐車場に全員が無事に到着。大きなトラブルもなく、登って下れたことに感謝します。無事に山行を終えることができて安堵の気持ちでいっぱいです。

今日の成果は、活動時間=6時間46分、距離=9.9km、累積標高差=825m。

 トキソウが見れなかったのは少し残念ですが、ヒメサユリを始め、登山道の脇に群生するゴゼンタチバナ、マイズルソウ、アカモノ等の沢山のお花を見ることができてとても良かったです。お花に恵まれ、仲間に恵まれ大満足の楽しい一日を過ごしました。
 同行して頂いた皆さんに感謝です。ありがとうございました。

≪出迎えてくれたお花達≫