≪紀行文≫ |
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~~~飯豊連峰の雄大な山並みを求めて~~~ |
そこそこの雨の中、予定より数分遅れ新潟駅を出発。今日は冷たい雨の中の登山になるのか、装備をどうするかと心配しながら梅花皮山荘に向かいました。
道の駅関川を過ぎてからは、雨も弱まり、車窓からの若草色の木々を眺め、山頂での景色を期待し「雨の登山を楽しもう」と覚悟しました。
山荘につくと霧雨の中、手早く身支度を整え、倉手山登山口へ向かいます。登山口までの道路は、通行止めになっており、リーダーから山側の残雪や落石に注意し、危険箇所は速やかに通るようにと指示がありました。
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霧雨の中準備
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山はガスの中 |
ゲート横から登山口へ |

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まだたくさんの残雪
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急登に備えてお色直し |
蕾がいっぱい |
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山荘から20分ほど歩くと登山口に到着。「ここからは急登が30分続く。花を見つけても写真撮影は禁止」との指示の下、足並みを揃え、悪路の登りが始まりました。つづら折りを繰り返し、どんどん高度を上げていきます。咲き始めの石楠花を見つける度に、息苦しさが和らぎました。
登山口から40分程経つと、雨は止み、登りも少し緩やかになりました。花を見つけ、思い思いに話をし、残雪を眺めながら夏道を進みます。
山頂直下の急登手前では、シャクナゲロードとも呼ばれる尾根歩きを満喫しました。片側はシャクナゲ、他方は崖になる部分もありました。列のあちらこちらから、花弁のピンクの濃淡や、蕾のビビットな色合いに驚嘆する声が聞こえました。
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急登にもシャクナゲが |
たくさんのシャクナゲ |
雨上がりの新緑もきれい |
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シャクナゲロードを歩きます
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右も左もシャクナゲ |
ピンクの濃淡が美しい
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それからまもなく、今日一番の緊張スポットに到着。急坂の雪渓歩きを経験します。リーダーからは、「写真撮影はせず、前に続き慎重に歩くように」と伝えられます。
軽アイゼンを装着し、ストックのキャップを外して、いざ出発。初のアイゼンで歩く筆者にとっては、アイゼン装着から身体はガチガチに緊張し、7〜8メートルほどの雪渓をガシガシと踏みしめました。
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まだこんなに雪が、安全第一、軽アイゼンを付けて
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山頂直下の急登は、根がはり、滑りやすい箇所の連続でした。ストックを片手に、片手は根っこをつかみ段差を乗り越えます。まだかまだかと思っていると開けた雪渓に到着。冷たい風が涼しく感じられました。
そこからは、皆で横列を組んで山頂にゴール。
期待していた目前の飯豊の山容は、雲の中でしたが、和気あいあいと昼食をいただき、足を休めました。
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横列を組み一緒に山頂へ |
山頂は目の前 |
山頂到着
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山頂の看板
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展望はないけど楽しい昼食
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全員でパチリ |
早めに休憩を切り上げ、恒例の記念撮影をし、下山を開始。
同じ道なのに、登りとは別な景色に感じられました。
下りの雪渓歩きは、「転ぶと下まで滑っていきます。慎重に」との指示がありました。危険箇所には、男性リーダーが待機してのサポートがあり皆無事に通過できました。
高度が下がるにつれ、少しずつ雲が上がり、緑・茶・白のコントラストの山塊が見え始めました。
登りは余裕がなく花を見るだけで精一杯だったのか、急に今朝の雨天が恨めしく思いました。
下りの後半の急傾斜は、滑りやすい箇所多数あり、ゆっくり進みます。足下も気になる上に、ブヨが顔前に群れ、手で払いながらで苦労しました。予定時間より遅れての到着となりましたが、山談義をしながらの山行を楽しむことができました。
CL・LL・SLの皆様、入念な計画と的確な声掛けやサポートに感謝申し上げます。
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下山時にはガスが晴れてきた
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梅花皮荘が見えた |
バスの待つ駐車場に到着 |

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蕾は濃いピンク色
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イワウチワも咲いてます |
シャクナゲ |
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