会山行紀行文 2025年
5/12(月)
曇り
(くらてやま)
倉手山

952.5m
参加者 (紀行文) 2530 J/O
No-50 グレード:C 23名
 担当リーダー 2242 K/A (男性4名・女性19名) (写真) 2530 J/O

≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=聖籠新発田IC下駐車場=道の駅関川=梅花皮荘駐車場(8:13-8:33)…登山口(9:00~9:05)…倉手山山頂(11:40-12:15)…登山口(15:00)…梅花皮荘駐車場(15:30-15:45)=道の駅関川=聖籠新発田IC下駐車場=新潟駅(17:50)

≪紀行文≫
~~~飯豊連峰の雄大な山並みを求めて~~~

 そこそこの雨の中、予定より数分遅れ新潟駅を出発。今日は冷たい雨の中の登山になるのか、装備をどうするかと心配しながら梅花皮山荘に向かいました。
 道の駅関川を過ぎてからは、雨も弱まり、車窓からの若草色の木々を眺め、山頂での景色を期待し「雨の登山を楽しもう」と覚悟しました。

 山荘につくと霧雨の中、手早く身支度を整え、倉手山登山口へ向かいます。登山口までの道路は、通行止めになっており、リーダーから山側の残雪や落石に注意し、危険箇所は速やかに通るようにと指示がありました。

霧雨の中準備
山はガスの中 ゲート横から登山口へ

まだたくさんの残雪
急登に備えてお色直し 蕾がいっぱい
.
 山荘から20分ほど歩くと登山口に到着。「ここからは急登が30分続く。花を見つけても写真撮影は禁止」との指示の下、足並みを揃え、悪路の登りが始まりました。つづら折りを繰り返し、どんどん高度を上げていきます。咲き始めの石楠花を見つける度に、息苦しさが和らぎました。

 登山口から40分程経つと、雨は止み、登りも少し緩やかになりました。花を見つけ、思い思いに話をし、残雪を眺めながら夏道を進みます。
山頂直下の急登手前では、シャクナゲロードとも呼ばれる尾根歩きを満喫しました。片側はシャクナゲ、他方は崖になる部分もありました。列のあちらこちらから、花弁のピンクの濃淡や、蕾のビビットな色合いに驚嘆する声が聞こえました。

 急登にもシャクナゲが  たくさんのシャクナゲ 雨上がりの新緑もきれい
シャクナゲロードを歩きます
右も左もシャクナゲ ピンクの濃淡が美しい

 それからまもなく、今日一番の緊張スポットに到着。急坂の雪渓歩きを経験します。リーダーからは、「写真撮影はせず、前に続き慎重に歩くように」と伝えられます。
 軽アイゼンを装着し、ストックのキャップを外して、いざ出発。初のアイゼンで歩く筆者にとっては、アイゼン装着から身体はガチガチに緊張し、7〜8メートルほどの雪渓をガシガシと踏みしめました。

だこんなに雪が、安全第一、軽アイゼンを付けて

 山頂直下の急登は、根がはり、滑りやすい箇所の連続でした。ストックを片手に、片手は根っこをつかみ段差を乗り越えます。まだかまだかと思っていると開けた雪渓に到着。冷たい風が涼しく感じられました。
 そこからは、皆で横列を組んで山頂にゴール。
 期待していた目前の飯豊の山容は、雲の中でしたが、和気あいあいと昼食をいただき、足を休めました。
横列を組み一緒に山頂へ 山頂は目の前 山頂到着

山頂の看板

展望はないけど楽しい昼食
全員でパチリ

 早めに休憩を切り上げ、恒例の記念撮影をし、下山を開始。
 同じ道なのに、登りとは別な景色に感じられました。
 下りの雪渓歩きは、「転ぶと下まで滑っていきます。慎重に」との指示がありました。危険箇所には、男性リーダーが待機してのサポートがあり皆無事に通過できました。

 高度が下がるにつれ、少しずつ雲が上がり、緑・茶・白のコントラストの山塊が見え始めました。
 登りは余裕がなく花を見るだけで精一杯だったのか、急に今朝の雨天が恨めしく思いました。

 下りの後半の急傾斜は、滑りやすい箇所多数あり、ゆっくり進みます。足下も気になる上に、ブヨが顔前に群れ、手で払いながらで苦労しました。予定時間より遅れての到着となりましたが、山談義をしながらの山行を楽しむことができました。

 CL・LL・SLの皆様、入念な計画と的確な声掛けやサポートに感謝申し上げます。

下山時にはガスが晴れてきた
梅花皮荘が見えた バスの待つ駐車場に到着

蕾は濃いピンク色
イワウチワも咲いてます シャクナゲ