会山行紀行文 2024年
8/21(水)-23(金)
天候:下記記載
火打山山頂付近での
自然保護活動ボラ参加
火打山(2462m)
参加者 2162 H/M
単独
全体35名 (写真) 2162 H/M
環境省火打山雷鳥生息地 回復活動事業
≪コースタイム≫
≪8/21晴れ≫
新潟(9:00)=火打山笹ヶ峰登山口(11:30-12:00)…高谷池ヒュッテで先発隊と合流(15:30)…就寝(20:00)
≪8/22晴れ≫
高谷池ヒュッテ出発(6:00)…雷鳥平(6:50-7:00)…山頂(7:30-7:50)山頂作業活動・昼食(8:00-13:00)…雷鳥平作業(13:30-16:00)…高谷池ヒュッテ(16:40)
≪8/23晴れ≫
高谷池ヒュッテ出発(6:00)〜雷鳥平〜山頂(7:30-7:50)…雷鳥平作業(8:20-12:00)…下山…12:45高谷池ヒュッテ:昼食(12:45-13:20)…登山口(15:20)=入浴後(16:00)=新潟着(18:00)
≪紀行文≫
〜〜〜花の百名山・山の百名山の「妙高・戸隠連山国立公園」火打山ライチョウの生息地回復事業にボラ参加〜〜〜

≪目的≫
 環境省(長野事務所)と妙高市の共催での「火打山雷鳥保護活動」は2020年から本格的にサポーターを募集して始まり、今回で5回目、私は今年で4回目(2021年8月脳梗塞に発病し入院で参加できず)。
 現在火打山での絶滅危惧種「雷鳥」の生息は15〜20羽で横ばい状態。日本での一番北の低山に生息。
 この活動は昨年BS-TVや新潟日報にも大きく取り上げられ、地球環境が危機になっている事を報じた。
 今年もこの活動の詳細を新潟日報上越版に速ければ9月始めにも掲載される予定。(K記者も活動に参加)

≪作業≫
 3日間幸いにも薄曇りでまずまずの作業日和(朝6:00の気温はヒュッテ15℃)参加者が35名と少ない。遠くは大分県や東京・神奈川の参加もあり社会的に関心が高い。
 標高2400mでの直射作業、スケジュール的にハードな作業で誰でも参加できるものではない。
 作業は頂上直下急斜面2400mと雷鳥平2200m班に分かれイネ科植物が穂を落とす前に刈取作業。ボランティアサポーターは男性3名、他は女性ばかりでなじみは御岳の山仕事と高田ハイキングクラブの女性陣のみ。
 作業現場のイネ科植物刈取量が2020年比で1/5程度、つまり効果が出ているということ。雷鳥の餌となるコケモモ・ガンコウラン・アオノツガザクラの保全と住処となる榛松が成長している。今年は作業場一面にウサギ菊が咲き乱れて環境は良い、

≪雷鳥≫
 24時間の監視カメラによると山頂直下の作業現場では何度も現れているが雷鳥平では目撃されていない
 この20日もドロンの映像では七羽の雷鳥をキャッチ。期待して2日連続山頂に行き 途中見たがいない
 22日頂上直下の草刈中に数か所、ライチョウの糞と羽毛が見ることができたので間違いなく作業現場に来ている事が分かり「やった甲斐がある」とみんなで喜び合いまた「いつか見れる日が来るだろう」と。
 私にとってもう一つうれしい出会いがあった。20年最初の活動に参加した、84歳の有坂さんに雷鳥平で私を覚えていて声をかけられ偶然出会った。お話を聞くと60年前にこの雷鳥平コースを作ったとか樹木の環境整備をやらないと雷鳥は来ない、生息しない等のお話、私と新潟日報のK嬢の二人で聞き入った

≪楽しみ≫
 1)やっぱり雷鳥に遭えることだが今回もかなわなかった。毎回楽しみに山頂まで行くのだが---
  でも発見!作業現場で初めて雷鳥の糞をまじまじと眺めたり、雷鳥の羽毛を採取した。(画像にあり)
 2)何といっても頂上での眺望。22日23日と作業前に頂上登山をしたがあいにくMt富士は見えず。
  しかし2日間とも北アルプス(蓮華・朝日・雪倉・白馬・唐松・劒・五龍・鹿島槍・槍・穂高)全容、
  頚城山系(雨飾・焼山・妙高・高妻等)、東の苗場・谷川連峰も。日本海には能登半島も楽しめた。
 3)高谷池ヒュッテの夜食事「カレーとハヤシライスの食べ放題」、ご飯を真ん中に置き左右にカレーと
  ハヤシを配置し、最後にお代わりで好きなほうを選ぶ食べ方が私のささやかな楽しみ。
 4)毎回人との出会いや、今回は中村先生は来なかったが「雷鳥の講座」も楽しみの一つ。
  今回は環境省長野事務所統括官小林リーダーが60分講演。
  活動の成果や御岳山などの消滅した山岳も多くある等。

≪その他≫
 1)最後に気になったことは降雪・積雪が温暖化で少なく中腹から山頂部の地表の乾燥化が進んでいる
  小動物が頂上まで俳諧・えさを求めて環境破壊をしている。雷鳥だけなく生態系が変わる心配がある
 2)この時期の花はオヤマリンドウの可憐さとトリカブトのダイナミックな群生を見るのが楽しみだ
  今年は妙高トリカブトが少ないように思う。花はもちろん緑の茎や根から毒があるように見えない

(画像1)
25度急斜面  中央が高谷池ヒュッテ、奥が妙高  妙高市スタッフと一緒に 
回収袋持参で草刈り取り   雷鳥平現場の私  8〜16:00も一日作業

(画像2)発見!頂上直下作業場で
     ライチョウの糞と羽毛の数々 
これが糞だ  これが羽も毛だ 

(画像3)眺望
天狗の庭、逆さ火打、空と雲まで投影   頂上から妙高山、三田原山と天狗の庭  頂上から焼山2400m、雨飾と北アルプス
 右の高妻山と左の乙妻山 中央が鹿島槍、右が五龍、奥が劒岳、唐松   右から白馬三山、鹿島から槍ヶ岳・穂高
 前穂高 奥穂 南岳 槍ヶ岳 鹿島槍      五龍  剱岳   唐松岳   天狗の頭  白馬槍
妙高・火打・焼山の3連山 火打山(作業箇所は頂上直下と雷鳥平の2ケ所)
笹ヶ峰登山口(協力金500円と登山届) 笹ヶ峰登山道の木道とブナ林

(画像4)その他  
 可憐なミヤマリンドウ今見どころ  南国からの訪問者 アサギマダラの蝶  妙高トリカブトと鬼アザミの群生
 高や池ヒュッテとヒュッテ前の池塘  人気のヒュッテ定番夕食(Beer別)

 楽山会の皆さん次年度はぜひ参加してみて。(予算は自費5万程度)