≪紀行文≫ |
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〜〜〜変化に飛び充実した2日間の山旅〜〜〜 |
今回は初めてのルートとして、旧街道の三斗小屋宿跡を回る裏ルート歩きを計画した。那須岳の表ルートは数えきれないくらい歩いているが今回のルートは見方によれば極めて地味であり歴史に興味のない方にとっては尚更のコースと言える。
昨年の下見の時も実施するか否か随分迷ったが、何となく皆さんに歩いてもらいたいとの気持ちが強くなり、計画実行となった。
しかし、本番が近付くと天気は最悪予報。山小屋と幾度も連絡を取り合いながら初日は小雨でも強風でも何とかなる、二日目さえ晴れれば願い実施。
≪一日目≫
当日は予報通り猛烈な風と小雨の中登山口の沼原湿原入口へ。紅葉期と言うのにガラガラの駐車場で準備を整え出発。 |
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今回歩いたルート(クリック拡大) |
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霧雨の中沼原湿原駐車場で準備 |
美しい紅葉がお出向え |
此処からスタート(熊注意) |
今日のコースは熊出没で有名なので、ラジオを鳴らし、熊鈴も鳴らし、熊避け笛もと用意万端でスタート。
まず最初は沼原湿原へ、当然ながら誰も居ない。しかし沼原湿原は素晴らしい草紅葉で迎えてくれた。湿原を過ぎるといかにも熊が出そうな樹林帯を進む。 |
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草紅葉が美しい沼原湿原 |
深い樹林帯にも広葉樹 |
苔生した石像(古の往来を感じる) |
平坦な樹林帯も僅かで九十九折り下り斜面に入り、倒木有の朽ちた丸太橋ありの渡渉ありと足場を気にしての歩行となった。 |
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急斜面で歩き辛い所も |
幾度かの渡渉も、滑りやすくても橋が有れば良し(橋のない場所もあり) |
下りきると広い道(旧街道だがダム工事などで広くなった)に出て暫く進むと三斗小屋宿跡に到着。
此処は江戸時代に会津藩が本街道の崖崩れ対策として作った街道の宿場町で江戸時代はそれなりに栄えたものの戊辰戦争で消失。その後明治になり銀山等で一時民家も有ったが昭和32年に最後の一件が去り、広い野原がその面影を残すのみ。
此処で昼食休憩とし、各自自由行動で山之神社や不可解な白湯神社の鳥居、宿場跡に点在する石仏などを観た。 |
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三斗小屋宿の入口付近 |
小さな看板(他にも説明版あり) |
大きな木の下で昼食タイム |
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宿場の奥に山之神社(以前撮影) |
この奥に不可解な表参道鳥居 |
嘗ての名残を感じる石像 |
宿場跡を後にして、その奥の那珂川(茨城県に流れる川)源流の橋を渡り、今日の宿泊地三斗小屋温泉を目指す。
三斗小屋温泉までは緩やかだが永い登りが続くも、美しい紅葉に助けられあまり疲れを感じなかった。 |
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那珂川源流(滑りそうな古い橋を渡る) |
緩やかだが長く続く登りも美しい紅葉が励ましてくれた |
登り続けると三叉路、大峠分岐(此処で街道と分かれ)に、此処からは本日の宿までは後僅か。先ずは三斗小屋温泉大黒屋さんが見え、そして煙草屋さんに到着。 |
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ほぼ登りきると大峠分岐 |
大黒屋さんが見えてきた |
煙草屋さんに到着 |
煙草屋さんに到着すると、女性陣が先ず名物露天風呂にこの間男性は内風呂(これも悪くない)へ。夕食はメインがとても美味しい牛肉、、山奥深い宿なのに。日が暮れ暗くなると早く寝る人、暗闇の露天風呂に行く人夫々で初日が終わった。 |
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早速名物の露天風呂(女性専用時間あり、男性専用時間なし) |
山奥なのに美味しい牛肉 |
≪二日目≫
個人的には満天の星空を観ながら4:30から露天風呂に。
朝食を終え、宿の玄関で集合写真。そして宿の後ろに建つ温泉神社をお参りして二日目のスタート。 |
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秋空が広がっています |
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出発前に集合写真 |
温泉神社からスタート |
緩やかな道を登って行くと温泉の匂い、そして湯煙、源泉に到着。地表のあちらこちらから暑い湯気が出ている。
此処からは登山道が急になり、尾根線直下はかなりの急坂。登りきると朝陽が当たり目の前に茶臼岳、右手眼下には昨日歩いた沼原湿原が望めた。 |
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三斗小屋温泉の源泉 |
尾根線までは急登 |
尾根線に出ると明るい陽と大展望 |
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真正面に茶臼岳 |
右下は昨日歩いた沼原湿原 |
緩やかな尾根線を登って行くと隠居倉の山頂に。此処からは那須三山(三本槍、朝日、茶臼)が望める。 |
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隠居倉頂上(奥が三本槍) |
朝日岳のシルエット |
茶臼岳のシルエット |
隠居倉を後に見通しの良い尾根線を進み、三本槍からの主稜線に交わると朝日岳は目の前。
朝日岳の肩にリュックをデポし朝日岳に向かう。 |
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隠居倉を後にして |
三本槍からの主稜線より朝日岳 |
朝日の肩に到着 |
朝日の肩からは僅かな時間で山頂に到着。此処からも遮るものは何も無い360度の大展望。
もっとゆっくりしたかったが計画もあり下山開始、次は茶臼岳。 |
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朝日岳登頂 |
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朝日岳から茶臼岳に向かう |
朝日岳山頂にて(陽が強すぎて逆光) |
朝日岳から茶臼岳に向かう登山路は足場がとても悪く、特に峠の茶屋避難小屋迄の間は去年死亡事故がヘツリ道や狭い稜線、激下りの岩場一寸の油断も許されない道が続く。 |
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去年事故が有ったヘツリ道や狭い稜線、岩場の激下り(メンバーの写真です) |
漸く峠の茶屋避難小屋まで降り少し安堵、休憩を取らずそのまま茶臼岳に向かう。
茶臼の斜面に取りつき振り返ると先ほど歩いた朝日岳の素晴らしい姿が見送ってくれている。
岩場の急斜面を登りきると噴火口の渕歩きとなり山頂まで後僅か。 |
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峠の茶屋避難小屋 |
茶臼岳斜面に取りつき振り返ると朝日岳 |
茶臼岳噴火口の渕を進む |
噴火口を巻ながら登って行くと山頂のお社が観えてくる。流石に山頂には大勢の登山者が居られ写真タイムも大変だが何とか集合写真を撮り少しの休憩タイム(昼食タイムにしても良かったかなと反省)。休憩の後、来た道を戻った。 |
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山頂が観えてきた |
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下山開始(山頂を振り返り観る) |
茶臼岳山頂で集合写真 |
足元の悪い斜面を慎重に降り、時折足を止め素晴らしい展望をカメラに納め、無事避難小屋に戻って来た。
後は茶臼の中腹に作られた登山道を降り(このころになって雲が出てきた)無事バスが待つ峠の茶屋駐車場の戻った。 |
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茶臼からの下山、目の前に朝日 |
無事避難小屋に |
無事下山出来ました |
今回は不安定な天気予報の中、何とか無事に予定したコースを回ることが出来、安堵と共に参加メンバーへの感謝に堪えない。 |
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