会山行紀行文 2024年
9/14(土)
晴れ時々曇り
(はかせやま)
博士山

1482m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No-61  グレード:C上  35名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性8名・女性27名) (写真) 2097T/Y 2414K/N 
≪コースタイム≫
新潟駅(6:00)=新潟中央IC=安田IC(6:40)=(磐越道)=会津坂下IC=登山口駐車場(8:11-25)…道海泣き尾根登山口(8:26)…シャクナゲ洞門…近洞寺コース分岐(10:29-50)…社峰(11:31)…博士山山頂(11:53-12:30)…近洞寺コース分岐(13:15)…近洞寺山(13:40)…近洞寺尾根登山口(15:06-15)=会津坂下IC=(磐越道)=安田IC=新潟中央IC=新潟駅南口(18:05)
≪紀行文≫
~~~東北百名山でたいへん珍しい「博士」の名をもつ会津の名峰に登る~~~

 福島県昭和村、会津美里町と柳津町の境界にどっしりと構える秀峰。
 博士山という面白い山名の由来はその昔、太刀を腰に佩かせて尾根伝いに侍が登った事からから付いたという見解や、尾根に建っていた近洞寺の山号だという見解等がある。手付かずの自然林に覆われ、標高の割りにスケールの大きな沢と険峻な尾根を持ち、登りの急登と分岐からの 下山道には樹齢数百年のブナやクロベの大木が連なるようにあり見事。

 この山行に3日程度で40名を超える(最終的にキャンセルがあり35名に)参加申し込みがあり、登山口直前の道路が狭いのでマイクロバス1台で行くつもりであったが2台となりました。

 新潟駅からマイクロバス2台で29名を乗せ新潟駅6時過ぎ出発、新潟中央ICから高速の磐越道に乗り安田ICで途中乗車する6名を乗せ計35名となる。
 会津坂下ICで下り国道252号線から県道32号線(柳津昭和線)の大成沢地区より林道「博士線」を入り3.5km程で 不動沢林道とのT字路となるので左折し、700m程の所に登山口がある。

 登山口手前 には乗用車であれば15台程駐車できる駐車場がある。さらに、その下には100台以上 駐車可能と思われる大きな駐車場もある。   博士山は前橋営林署と柳津町とで協定を結び山頂付近の 200ha余りの国有林部分を「博士山郷土の森」として自然林を保護しているようである。

 駐車場に8:11到着。登山準備を行い、その後登山の注意点・留意点を説明の後8:25登山開始。 
今回のルート(クリック拡大)
高低と距離(クリック拡大)
 登山口近くの駐車場で登山準備  リーダーから登山注意項目説明 登山口から登山開始 

 最初は緩やかに樹林帯の中を登っていく。小沢を渡り、シダの生茂る湿った登山道を少し登ると道海泣き尾根と水場の分岐地点の道海泣尾根の取付点に着く。 ここから30m程離れた沢に水場がある。道海泣き尾根取付き地点よりしゃくなげ洞門まで急峻な登りが続く。
 最初は緩やかに樹林帯の中を登る 道海泣尾根の取付点、ここから急登  ここはまだ楽な急登場所 

 急な岩場にはロープや鎖も張ってあるが、しっかりした木の根っこを掴みながら高度を上げていく。この急登では、10名ほどの班のサブリーダーと班長により、班でまとまって行動するよう指示をしておき、徐々に傾斜がきつくなり、ロープが張られた急な露岩部などもあるので慎重に登ってもらった。 途中、見事なブナの大木やクロベ(ヒノキ科)の大木があり、 そこから少しでシャクナゲ洞門に到着し、ようやく急登から解放される。
 【クロベ】(黒檜、𣜌(木へんに鼠))は、本州中北部(秋田から木曽周辺)及び四国に自生する日本固有の常緑針葉樹高木。  
声が出なくなるほどの急登の連続 急登の途中で休憩 急登の2連梯子
木の根っこを掴みながら高度を上げていく ほぼ直角なしゃくなげ洞門直前の急登 急登の終盤にあるしゃくなげ洞門直前
博士山への尾根道が見えた クロベの大木がある急登の途中で息を整える休憩 取付点から1時間40分、岩場などの急登を超えてやっと分岐に到着

 登山口から2時間弱登ると近洞寺尾根コースとの分岐点の近洞寺尾根に到着する。ここからは急登は無いがアップダウンしながら分岐点から40分程で1442mの社峰ピークに到着する。 社峰はその昔伊佐須美神社(現:会津高田町)があったとされる峰とのこと。
少し穏やかな尾根道のあちこちにあるクロベやブナの大木を見て感嘆の声が 1442mの社峰ピーク(伊佐須美神社跡) 2つほどピークを越えて博士山山頂が見えた

 1442mの社峰から20分程で、一等三角点の標石が置かれた小狭い博士山の山頂に11:53到着。
 木々に囲まれ眺望はあまりよくないが、昼食とした。
博士山山頂に到着
少し狭い山頂で昼食 山頂で集合写真
中央は明神ヶ岳、会津若松盆地、奥正面に吾妻連峰、磐梯山が見るのですが 細尾根で直角のがけから雄大な博士沢を眺める

 帰りは近洞寺山を通り、近洞寺尾根コースを下山する。 こちらの尾根は道海泣尾根とは違って岩場は無いので多くの登山者に下山路として使われている。
 尾根伝いの林間のコースを徐々に徐々に高度を下げていき近洞寺山を過ぎても樹齢数百年と思われるどっしりと根を張った大クロベを何本も見かける。 数百年という風雪に耐えてきた歳月を思うとその生命力には驚嘆させられる。
下山はなだらかな登山道とクロベ 振り返り社峰 コース名になった近洞寺山(跡)ピーク

 近洞寺山から25分程降ると太郎平石という3000トンの巨石がある。 巨石から沢沿いに緩やかに下っていくようになる、50分程で近洞寺尾根登山口に出る。
下山道もなかなかの急坂もあり 太郎平石という3000トンの巨石 近洞寺尾根登山口到着

帰路では、道の駅会津柳津に寄り、新潟駅南口に18:05到着した。