≪紀行文≫ |
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〜〜〜天気に翻弄されましたが、無事に歩いてきました〜〜〜 |
山行の時はいつも天気に悩まされます。
浅草岳を当初予定した6/29・土曜日は、二日前の夕方の予報で雨のち晴、10時頃まで雨予報。次の日曜日は晴のち曇りですが12時頃から雨雲がかかる予報でした。土曜日の雨が上がる時間と日曜日の雨が降り出す時間が微妙でした。
悩みましたが、雨の中を歩き出して濡れて傾いた木道を歩くのも心配でしたので、6/30・日曜日に延期を決断、その為に12名の方が参加できなくなりました。初めての浅草岳を楽しみにしていた方もおられた様で、誠に申し訳ありませんでした。
その後予報が大きく変わり、6/29・土曜日は晴れました。日曜日は曇のち雨で、降り出しは15時頃の予報。下山まで雨は降らないと判断できたので決行です。
ところが、当日の早朝の予報では、11時頃から小雨、14時頃から弱雨と悪い方に変わってしまいました。絶好の登山日和を見送り、雨予報の浅草岳を歩くことになってしまいました。最悪の決断をしたようです。暗い気持ちで集合場所に向いました。
道の駅豊栄で3名、新潟駅で8名を乗せたバスは予定よりも早く巻潟東ICに到着、6名が乗車して今日の参加者17名が揃いました。雨の浅草岳を楽しむことに気持ちを切り替え、雨が降り出したら前進を止めて、その場所を今日の山頂とすることで皆さんの了解を頂きました。
バスは予定よりも少し早くネズモチ平駐車場に到着、雨予報にもかかわらず沢山の車がありました。
8:30ちょうどに駐車場を出発、ネズモチ平登山口を経由して桜ゾネ広場に向います。登山口から浅草岳へは、急登のブナソネコースと比較的緩やかな桜ゾネコースがありますが、今日はお花が沢山ある桜ゾネコースを往復する予定です。
桜ゾネ広場で最初の休憩、気温はそれほど高くは無いようですが、風もなく少し蒸し暑い様です。トンボが既に飛び始めていて、いやな虫がいなくて助かります。
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桜ゾネ広場で最初の休憩 |
曇のち雨予報で、どこまで歩けるか不安の出発 |
歩き出すと登山道の脇にギンリョウソウが目にとまります。マイズルソウやアカモノもあります。浅草岳はお花が沢山あって、植生がとても豊かだと思います。 |
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早速お花達が出迎えてくれました、浅草岳はお花が沢山あります |
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後方に守門岳、黒姫、烏帽子山、刀掛 |
前方には、カへヨノボッチ(左)と前岳 |
しばらく登ると後方に守門岳が大きいです。いつも見ている守門岳を裏側から眺めていて、守門岳の右隣に守門黒姫、その奥に烏帽子山、ギザギザした刀掛を望むことができます。八十里越では刀掛を回り込むように歩きます。何年か前に歩いた時のことを思い出しました。
右手後方には越後三山が見え始めました。左から中ノ岳・駒ヶ岳・八海山が見えています。曇り空ですが、はっきりと良く見えました。
10:40、カへヨノボッチ着。予定よりも30分程早いです。雨の降り出し予想は11時ですが、まだ雨は来ていませんでしたので先に進むことができます。カへヨノボッチを過ぎた辺りからヒメサユリが咲いていました。今年初めてのヒメサユリです。まだつぼみもあって、しばらくは楽しめそうです。
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カへヨノボッチからの前岳 |
右手後方に越後三山、中ノ岳〜駒ヶ岳〜八海山 |
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カへヨノボッチを過ぎた辺りからヒメサユリが咲いていました、今が盛りの様です |
11:20、前岳に到着。この時期、前岳の先にわずかな間ですが雪渓が残ります。雪渓を直登するように登り、上部をトラバースするように歩きます。結構な急登なので滑らないように慎重に歩きました。
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前岳に残る雪渓、今日最大の難所です |
雪渓を慎重に登りました、結構急です |
雪渓を過ぎると浅草岳の山頂手前には気持ちのいい草原が広がっています。イワイチョウやワタスゲがありました。トキソウは前岳の手前と草原の2か所に咲いていました。キスゲはまだ蕾でお花はこれからです。皆さんに沢山のヒメサユリやトキソウを見て頂くことができて、とても良かったです。
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浅草岳山頂手前には気持ちのいい草原 |
草原と池塘と奥に守門岳 |
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前岳の辺りにトキソウを見つけました、キスゲはお花の準備中です |
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沢山のヒメサユリに出逢いました、つぼみもまだあります |
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コバイケイソウもありましたが、今年はお花が咲かない様です |
11:40、浅草岳山頂着。雨に降られずに山頂まで登ることができました、天気予報は最後に良い方に変わったようです。
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11:40、浅草岳山頂に到着 |
山頂からの田子倉湖 |
山頂からの展望は素晴らしいです。眼前に手前が切れ落ちた岩壁の鬼ガ面山、その奥は毛猛山塊です。毛猛山塊の左奥に未丈ヶ岳、更に奥は荒沢岳と中ノ岳〜駒ヶ岳〜八海山が連なって見えています。残念ながら福島側は少し雲がかかっていて、尾瀬燧ケ岳を見つけることは出来ませんでした。 |
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浅草岳山頂からの展望、手前に鬼ガ面山〜北岳、毛猛山塊の奥に左から中ノ岳〜駒ヶ岳〜八海山 |
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山頂での集合写真、最高の笑顔を頂きました |
集合写真の後、浅草岳の山頂は狭いので、少し降りた木道の脇で至福の時間を過ごしました。雨が気になったので、ゆっくりとはしていられませんでした。 |
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至福の時間です |
前岳の雪渓を慎重に下る |
守門岳がかすんで来ました |
12:20、下山開始です。前岳の雪渓の下りも、準備してもらった軽アイゼンを使わずに何とか慎重に下りました。前岳を降りて木道を歩いていると、前方の守門岳がかすんで来ました。越後三山も見えなくなり、パラパラではありますが、雨があたってきました。 |
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最後までお花を楽しみながら下りました |
カへヨノボッチの急な岩場の下りや、滑りやすい登山道を慎重に下山。カッパを着るかどうか迷いましたが、最後まで着なくて下山することができました。
14:40、バスが待つネズモチ平駐車場に全員が無事に到着。大きなトラブルもなく、雨に濡れることもなく、山頂まで登って下れたことに感謝します。安堵の気持ちでいっぱいです。天気は最後まで心配させられましたが、無事に山行を終えることができてよかったです。
今日の成果は、活動時間=6時間12分、距離=9.7km、累積標高差=817m。
(途中で軌跡が取得できませんでしたので、累積標高差は昨年の数値です)
今が見頃のヒメサユリやトキソウ等の沢山のお花を皆さんに見て頂くことができてとても良かったです。天気の翻弄された山行でしたが、最後は天気の神様が見方をしてくれました。お花と、天気と、景色と、仲間に恵まれ、大満足の楽しい一日を過ごしました。同行して頂いた皆さんに感謝です。ありがとうございました。
その後バスに乗車して帰路の途中から雨が降り出して、下車するまでバスのワイパーが停まることはありませんでした。
≪追伸≫ ・今日見たのは、トキソウではなくミヤマトキソウです、との情報が入りました。調べましたら、トキソウ属には、トキソウ、ヤマトキソウ、ミヤマトキソウの3種があり、ミヤマトキソウは2017年に正式に新種として認められたそうです。違いは良く分かりませんでした |
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