会山行紀行文 2024年
6/8(土)
晴れ
(しずくらやま)
志津倉山

1234m
参加者 (紀行文) 2413 R/S
No−57 グレード:C上  19名
 担当リーダー 2373 N/W (男性3名・女性16名) (写真) 2413 R/S
≪コースタイム≫
新潟駅(6:15)=登山口(8:35-45)…(二子岩コース)…志津倉山山頂(12:15-52)…(細ヒドコース)…登山口(14:53-16:00)=新潟駅(17:00)
≪紀行文≫
                〜〜〜カシャ猫のすむ奥深い岩山〜〜〜

 志津倉山は只見線会津宮下駅から16キロあり、国道から登山口へのアプローチも長い山です。
 この日の最高気温は27℃と高めでしたが、全山新緑に包まれてほぼ木陰を歩いたので涼しく感じました。

 ハルセミが鳴いて、沢の音を聞いて、、とはじめは気分よく歩いていましたが、二子岩コースを進んでからは次第に急登の連続になりました。

 右手に巨大なスラブ、雨乞岩が見えてくるとその大きさに圧倒されました。日照りの時にこの雨乞岩で祈れば、たちどころに雨が降るというのです。
登山口
沢の音を聴きながら 美しい樹林帯を進む 巨大なスラブ「雨乞岩」
  さらに進むと、切れ落ちた絶壁があったり、大岩にしがみついたブナがあったり、大きな三本松があったりと、この山に幼獣カシャ猫(*)が住むという伝説も「やっぱり」と思うような雰囲気です。

 鎖やロープ、根っこにつかまりながらよじ登ります。慎重に声をかけあって、各班で人数を確認しながら進みました。
 ともすると先に登った人が、生い茂る緑に隠れてしまうような急登が続きます。

 ようやくブナ平へ着き山頂を目指します。
 大きなブナが多く圧巻の景色です。
 山頂からは残雪の飯豊連峰がかすかに見えて、連なる会津の山々や御神楽山なども見えました。
鎖、両手両足を使ったよじ登る 山頂での集合写真

 昼食の後は細ヒドコースを下ります。

 やはり激下りが待っていました。ここもまた声をかけ合って人数を確認しつつ慎重に下ります。岩に打ち付けた鉄製の梯子などもあり気が抜けません。

 花は全体的に少なくて、ヤグルマソウ、ギンリョウソウ、ユキザサ、フタリシズカなど白い花ばかりが咲いていました。

 この日は他に登山者一名。思ったよりも緩急変化のある奥深い山を全員無事に下山しました。
 CL、SL、LL、班長さんをはじめ参加された皆さんありがとうございました。
見事なブナの大木
激下りが待っていました 巨木に様々な木々が絡まって 無事下山(笛は完売)

≪出逢えた花々≫
ユキザサ ギンリュウソウ

  (*)カシャ猫は山のふもとの間方の人たちに病を流行らせたり、百日も続く雨で作物を作れないような水害を起こしたりと悪さを働いていたようです。今もある猫啼岩で弘法大師様と半日も戦い、カシャ猫は負けて降参したそうです。それ以来土地の守り猫となっているとのこと。
 登山口にカシャ猫の笛が売られていました。厄除け、魔除け、護身用に。伐採木で作られているので良い音がします。笛の説明書きに伝説の一部が書いてあり、あまりの面白さに全部読みたいと思い連絡したところ、ありがたいことに代表の方が紙芝居の全容を送ってくださいました。