会山行紀行文 2023年
9/11(月)-13(水)
天候:本文記載
(いいでさん)
飯豊山

参加者 (紀行文) 1914 E/S
単独
(男性1名) (写真) 1914 E/S
≪コースタイム≫
≪1日目(晴)≫
大日杉小屋(7.00)…長之助清水(8:11)…(10:30-11:30)…御坪(13:45)…沢水場(13:00-15:20)…切合小屋(15:40)
≪2日目 (曇り晴)≫
切合小屋(6:15)…草履塚(6:45)…姥権現(7:00)…本山小屋(8:04)…飯豊山々頂(8:24-8:50)…本山小屋(9:03-9:43)…草履塚(11:38)…切合小屋
≪3日目(曇り)≫
切合小屋(5:50)…水場(6:05)…御坪(7:03)…地蔵岳(9:00-9:30)…ザンゲ坂(11:25)…大日杉小屋(12:05)
≪紀行文≫
~~~満80歳に成るので飯豊は今回で卒業~~~

≪1日目(晴)≫
 4年前会山行で飯豊山に行きもう1度行きたいと思っているうちにコロナが流行山小屋泊りに成るので遠慮して居ましたが3月の西蒲縦走以来気力、体力の減退が著しく来年は無理と判断しました。
 1番安全な大日杉小屋から切合小屋2泊で大日岳迄往復の予定でお天気の良い日を見て出かけました。
 猛暑続づきで切合小屋も水が枯れたそうで小屋近くの沢から水を汲んで持参しなければいけないそうです。
 暑さが予想され沢迄の水2,5ℓを持参6度目のザンゲ坂を越え休憩します。汗が吹き出し帽子のひさしからしずくと成って落ちます。
 長之助清水の手前で福島市からの単独者を追い越します。大きな荷物でテント泊、切合で1泊飯豊山迄だそうです。
 大日杉小屋を出発  6回目のザンゲ坂 大きなザックを担いだ福島市からの人

 その後追い越され、追い越しの繰り返しで水場迄、2泊なので5,5ℓの水を汲みザックに入れたのですが重たくて持ち上げられず2ℓの水を出して抱えて小屋まで荷物と合わせ18キロくらいで重かったです。
  地蔵岳を越えてから両足が何度も痙攣、翌日の大日岳は無理して行き歩行困難になりヘリのお助けを借りる事態に成っても困るのでゆっくりと時間を掛けて往復する事に変更しました。

 切合背小屋に到着、小屋前の水は1滴も出ていませんでした。
 地蔵岳からの飯豊山  御坪で休憩
 此処の沢水を汲んで行きます  6年ぶりの切合小屋 小屋前の水は出ていません

 小屋は空いて居て誰もマスクをする人はい居ませんでした。

≪2日目 (曇り晴)≫
 朝起きるとガスで何も見えません。皆さん方薄暗い内から山頂目指す人が殆んどでしたが大日岳を諦めたので急ぐ事も無く皆が出発した後のんびりと歩き出します。
 ガスで周りはほとんど見えません。草履塚の近くまで来たら福島市から来た人がもう下山して来ました。山頂からは何も見えなかったそうです。  姥権現近くで下山者に会います。
 御秘所を越えたすぐ先で昨日夕飯前に外のテーブルでご一緒お話をした山形市からの男性も下りて来ました。本山小屋に着き顔見知りの小屋番に挨拶すぐ山頂を目指します。
 ガスでほとんど見えない中を10数人の人が下山して来ました。最後の人でしょう山頂には誰も居ないよと言ってすれ違いました。
 今回は飯豊山12回目で数え歳で傘寿(80歳)の記念と今回で飯豊を卒業する為山頂の写真が如何しても欲しく誰も居ないことを想定して三脚を持参しセルフタイマーでで撮りましたが慣れない為顔が半分無い写真に成りました。(後ろ向きの写真は何とか撮れました)
 姥権現  何も見えない12回目の山頂  数え歳で傘寿(80歳)の記念

 小屋まで戻り小屋番の金子さんは私と同郷で温かい紅茶をご馳走になり色々と話が弾みます。目の前の石垣からオコジョが顔を出しチョロチョロ走り回るのを2人して笑いながら見ていました。


 金子さんと話は尽きませんが小屋を後にし切合小屋に到着しました。大日岳を中止したので時間が余り今回は持参の酒も少なく小屋でビールを購入のんびりと飯豊を眺め時間潰しをしました。
 同郷の小屋番さんと 小屋前の石垣をオコジョががチヨロチョロと
 4時近くに成ると飯豊から下山の人達が到着、その中に知り合いの女性会員が5名居ました。お誘い山行だそうで昨日大日杉から本山小屋に泊り早朝に大日岳を往復して来たそうです。お疲れでビールで乾杯するそうなので仲間に入れて貰い外のテーブルで乾杯後色々とお話が弾んで居る時に水を差す様ににわか雨、急いで小屋に避難しました。
 切合小屋は飯豊で1番大きな小屋なので部屋はゆったり使用、畳2枚分に荷物を散乱させ夕闇も近ずいて来たのでヘットランプを探したが見当たりません。頻尿で夜何度もトイレに行きヘットランプが無いと大変です。今回で10度目の宿泊ですので馴染の小屋番さんに御願してヘットランプを貸して貰い何とか過ごしました。(後で荷物整理の時ヘットランプは出て来ました)  
  ≪3日目(曇り)≫

 夜雨が降ったのか地面が濡れています。

 会の女性グループは出発の支度をして朝御飯を食べ直ぐ出発しました。私は今日もゆっくり歩きなので急がず最後の出発に成りました。

 もう来る事の無い飯豊なので計10泊した小屋番の佐藤さんに御礼を言っている時オコジョが出てきて小屋の周りをチョロチョロと走り回って居ました。

 本山の小屋前もそうでしたが切合の小屋前でも私に別れを告げて居るのでしょうか? 
 朝の切合小屋前 
 朝食後直ぐ出発する女性会友5人 小屋前でオコジョがお見送り
   
 いつもの様に地蔵岳までは順調に歩けるのですがそこから先の下りが大変です。
 重い荷物に下りで足の裏やつま先に負担が掛かり痛いです。多分豆が出来たのでしょう。20分歩き10分休みで中々先に進みません。

 御田の大杉で切合でテント泊りの人が休憩して居たので切合小屋には水が無いので途中の沢で汲んで行くように教えてあげました。

 ザンゲ坂前で休憩して居ると雨が降り出して来ました。8回目の下りですが先回、先々回と3回連続の雨の中の下りと成りました。
 鎖が滑るので慎重に下山、無事大日杉に着き近くの川で頭から水を浴び着替えました。
 足の指先や裏に豆が幾つも出来大豊作です。

 予定の大日岳には行けませんでしたが数え歳で傘寿の記念すべき12回目の飯豊山でした。
 61歳で初めて登った飯豊山、縦走は5回、石転びやダイグラ尾根も歩き、三国岳に9回、飯豊山に12回、大日岳に4回、北股岳に8回、朳差岳に5回登り来年1月で満80歳に成るので飯豊は今回で卒業する事にしました。
 地蔵岳  ザンゲ坂の目印、穴の開いたブナの木
 雨の中8回目の下リ 無事下山

 帰りの林道の飯豊トンネル前で休憩します。飯豊トンネルが完成してから15年後に福島側の川入から山形側の飯豊町が開通したそうですが2ヶ月後の大雨で林道が壊れ長い間通行止めに成ったそうです。
 トンネル前の看板前が飯豊の登山口で1番標高が高く830mで五段山を越え三国岳迄1度往復した事が有ります。
 飯豊トンネル  トンネル完成後15年後に林道開通 標高は830mと1番高い看板前から五段山、飯豊へ 
登山届入れポスト 小白布沢へは進入禁止 初めての飯豊61歳で此処より奥胎内迄縦走