会山行紀行文 2023年
8/27(日)
曇り
(いっさいきょうざん・いえがたやま)
一切経山・家形山

1949m(一切経山)
参加者 (紀行文) 2232 S/K
5名
(男性2名・女性3名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
浄土平(8:30)…酸ヶ平分岐(9:10)…一切経山(9:45-55)…家形山(10:50-11:25)…一切経山(12:10-20)…酸ヶ平分岐(12:50)…浄土平(13:25)
≪紀行文≫
〜〜〜五色沼・魔女の瞳の素晴らしい景色を満喫しました〜〜〜

 連日体温を超えるような気温では、近くの低山に出かけるのも暑くて大変です。そんな折、Kさんから2000m級の一切経山の誘いがあったので、渡りに船とばかりに参加させてもらいました。会友総勢5名です。
一切経山から家形山まで足を伸ばして、五色沼の素晴らしい展望を楽しみました。

 一切経山は初めて登ります。浄土平に到着すると観光客が沢山、ここは登山口だが観光地でもある事を認識して、少し場違いな感覚に襲われました。
 標高1600mの浄土平では、気温は20℃位で今日は日差しもなく少し寒い位です。暑い心配はしましたが寒い心配は想定外でした。それでも歩き出すと暑くも寒くもなく、丁度いい位です。
 8:30、浄土平を出発  中腹から噴煙をあげる一切経山  酸ヶ平の分岐、奥は前大巓

酸ヶ平までは沢沿いの登山道で、木道が多いです。この季節のお花はヤマハハコの白い花が沢山あって、リンドウも目立ちます。裏磐梯で初めて見たシラタマノキも多く咲いていました
出迎えてくれたお花達、リンドウ、ヤマハハコ、シラタマノキが沢山ありました  

 酸ヶ平小屋を過ぎてからは、岩がゴロゴロしたガレ場を登ります。左手には酸ヶ平と鎌沼を見下ろすことができました。素晴らしい展望です。途中、硫黄臭が酷く、咳き込むほどです。今日は東風で、浄土平で見た中腹からの強烈な噴煙の匂いに間違いありません。
酸ヶ平と鎌沼の展望 一切経山・山頂手前のガレ場を登る

 登るにつれて雲に覆われ、展望は全くありません。一切経山山頂も真っ白です。この方向に五色沼が見えるハズと、ガスが晴れるのを待つ登山者もありました。程なく、風が強くなり、小雨もパラパラ来たので急いでカッパを着込みました。魔女の瞳どころではありません。
9:45、一切経山山頂着、何も見えません ガスが晴れるのを待つ登山者

 やむを得ず下山することで話がまとまり、引き返そうとすると、雲が切れ始め、遠くに青空も見え始めました。少し降りると五色沼が見えるかも?と、家形山方面に少し下ってみることに急遽予定変更です。
 期待通り下るに従って五色沼が徐々にその姿を現してくれました。この景色が見たかったのです。
少し下ると五色沼がわずかに姿を現しました この景色が見たかったのです

 時間も早いので家形山まで行くのに異存はありませんでした。標高差200m程を下って一切経山と家形山の鞍部で休憩です。時々ガスも取れて、一切経山の山頂も望むことが出来、沼を見下ろす登山者の姿も確認できました。
鞍部から眺める五色沼 一切経山の山頂から五色沼を見下ろす登山者

 10:55、家形山の山頂に到着、一切経山から1時間弱です。山頂には三角点とケルンがあって、縦走路の入り口を入った所に古い家形山の山頂標がありました。風も少し強いのでカッパを着込んで早めのお昼を頂きました。
10:55、家形山に到着 家形山からの五色沼、僅かな間だけ見えました

 家形山を後にして、1時間弱ほど歩いて一切経山に戻ります。今度はガスも晴れて、五色沼・魔女の瞳が微笑んでくれました。沼の奥には先ほどまでいた家形山が見えています。思い思いに写真を撮って、素晴らしい展望を楽しみました。
地図を広げて山座同定です。西の方向の一番奥には、吾妻連峰最高峰の西吾妻山から中大巓への稜線、その手前の稜線は中吾妻山から東大巓が見えていました。
一切経山山頂から、奥に西吾妻山〜中大巓を望む 五色沼・魔女の瞳が微笑んでくれました、奥は家形山

 展望を楽しんだ後、下山に取り掛かります。登るときには見えなかった吾妻小富士も姿を現してくれました。きれいな円錐形、すり鉢状で、吾妻小富士と呼ばれる理由が良く分かりました。
吾妻小富士も姿を現しました 浄土平に無事下山、奥は一切経山の噴気孔

 13:25、無事に浄土平に下山。一切経山の噴気孔からは山肌を這うように噴煙があがっていました。

今日の成果は、活動時間=5時間01分、距離=8.9km、累積標高差=687m。

 一切経山から家形山まで足を伸ばして、五色沼の素晴らしい景色を満喫した山行でした。企画してくれたWKさんに感謝します。楽しい一日をありがとうございました。