会山行紀行文 2023年
6/8(木)
曇り
(ぢがみ・たもぎ」)
地神北峰・頼母木山

1790m    1730m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
4名
(男性2名・女性2名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
飯豊山荘(6:25)…夫婦清水(8:00)…丸森峰(9:40)…地神北峰(10:40)…頼母木山(11:05-50)…地神北峰(12:15)…丸森峰(12:50)…夫婦清水(13:50)…飯豊山荘(15:00)
≪紀行文≫
~~~沢山のお花に出逢う事ができて大満足の山行でした~~~

 先日の日曜日に天気が思わしく無くて行けなかった頼母木山に行こう、とのKさんの誘いで頼母木山に登ってきました。丸森尾根はツバメオモトを始め沢山のお花が、地神北峰から頼母木山への稜線ではハクサンイチゲがほぼ満開の状態で、イイデリンドウやハクサンコザクラ、ウスユキソウ等沢山のお花に出逢う事ができて大満足の山行でした。

 今年の飯豊はなかなか遠いです。例年なら奥胎内ヒュッテから足の松尾根を登るのですが、今年は土砂崩れで奥胎内ヒュッテ迄の林道が通行止めで登れません。復旧の目途も無いようです。足の松以外で比較的登り易いのが飯豊山荘からの丸森尾根ですが、それでもYAMAPのコースタイムで、頼母木山まで登り4時間25分、下り3時間20分と簡単ではありません。加えて丸森尾根は急登の連続と、この時期の上部は雪渓があってアイゼン必携です。それなりの覚悟を持って臨む必要があります。
 私を除いては健脚のメンバーが揃いました。6:25、準備を整えて飯豊山荘を出発。丸森尾根は一部は両手を使う様な急登が夫婦清水辺りまで続き、途中には岩場もあります。今日は麓で28℃位まで気温が上がる予想で、歩き始めるとすぐに汗が吹き出します。写真を撮る余裕も無くひたすらの登りが続きました。
 6:25、飯豊山荘、登山口を出発  8:00、夫婦清水に到着  まだカタクリが咲いていました

 標高差約600m、1.5時間ほどを登って、8:00ちょうどに夫婦清水に到着、一息入れます。水場は左手(南南西の方向)の沢の様ですが、水音はしますが雪渓の下に隠れていました。ここから先は勾配も少しは緩く感じられ、お花も沢山ありました。マイヅルソウの群落や、サンカヨウ、シラネアオイなどのお花が次々に咲いていて、特にツバメオモトは登山道の両脇に沢山。お花に励まされながら高度を稼ぎます。
 山菜の好きな方は、途中にウドやコシアブラを見つけた様です。  
 丸森尾根にはいろんな種類のお花が沢山咲いていました、お花に励まされて登りました 

 9:40、丸森峰に到着。ここから先、地神北峰までは9割位を残雪の斜面を歩きます。アイゼンは必携で、12本とピッケルがあると安心ですが、ルート取りを間違わなければ6本、ピッケル無しでもOKでした。
 丸森峰から先の夏道は、稜線から少し外れて梶川尾根側の谷側に切られています。この時期残雪に覆われて夏道をたどる事は出来ません。YAMAP情報では、尾根の右側・頼母木山側の斜面をトラバースして地神北峰をショートカットする残雪期限定のルートもある様です。一番安全と思われる笹薮と雪渓の境界を歩き、最後のピークは直登しました。その方が傾斜は少し緩いようです。標高差が数百メートルもある雪渓の斜面をトラバースするのは気持ちの良いものではありません。出来るだけ谷側を見ない様にして、慎重に歩きました。
9:40、丸森峰着、この先でアイゼンを着けました 地神北峰に向けて雪渓を登る

10:40、ようやく地神北峰に到着。ここまで登り4時間15分、よく頑張りました。ミネザクラが咲き始めていて我々を出迎えてくれました。ここからの展望は素晴らしく、緩やかな稜線の先に頼母木山、その左に頼母木小屋、更に奥には鉾立峰と朳差岳が大きいです。またこの景色を見ることが出来て満足感もいっぱいです。
10:40、ようやく地神北峰に到着 地神北峰から頼母木山と奥に朳差岳

 ありました、ありました。少し下るとハクサンイチゲの大群落です。これが見たくて登ってきました。女性からは「あなたに逢いに来たのよ」の言葉が・・・。ウスユキソウやハクサンコザクラも沢山、イイデリンドウも見つけました。蕾のイチゲもあってまだしばらく楽しめると思います。
  稜線にはお花が沢山、これが見たくて登りました

 11:05、頼母木山頂着。今年もまたこの頂きに立てて、この景色を眺める事ができてうれしさがこみあげました。感謝します。
頼母木山からの地神北峰と地神山 頼母木小屋~鉾立峰~朳差岳に続く稜線

 風が少し強いので頼母木山のすぐ下のお花畑で至福の時間を過ごしました。左手には西俣ノ峰から枯松山や大境山へと続く山並み、眼下に玉川沿いの集落や倉手山を望む事ができました。

 11:50、頼母木山を後にします。今日の下りは決して楽ではありません。雪渓や急登を慎重に下って、15時ちょうどに飯豊山荘に無事到着しました。嫌になるくらい「よっぱら」下りました。下山の途中でウドとコシアブラを少し頂いて来ました。

 今日の成果は、活動時間=8時間33分、距離=10.6km、累積標高差=1548m

 今年も頼母木山のハクサンイチゲの大群落とイイデリンドウやウスユキソウなど沢山のお花と、天気と、景色と、仲間に恵まれ、大満足の山行でした。同行して頂いた皆さんと計画してくれたKさんに感謝です。ありがとうございました。