会山行紀行文 2023年
6/4(日)
晴後曇り
(たいらっぴょうやま・せんのくらやま)
平標山・仙ノ倉山

2026m(仙ノ倉山)
参加者 (紀行文) 2232 S/K
6名
(男性2名・女性4名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
駐車場(7:10)…平標登山口(7:20)…送電線鉄塔(8:10)…松手山(8:45)…平標山(10:10)…仙ノ倉山(11:10-55)…平標山(12:40)…平標山の家(13:15)…平元新道登山口(14:15)…駐車場(15:05)
≪紀行文≫
〜〜〜咲き始めのイチゲほか沢山のお花と、素晴らしい展望に恵まれました〜〜〜

 6月の第一週は頼母木山のハクサンイチゲが見頃を迎えます。イチゲを見に行く山行は毎年恒例になっていて、今年もKさんが丸森尾根経由で頼母木山に登る計画を立ててくれました。予定した4日の日曜日は、飯豊は爆風と午後から一時本降りの雨の予報です。それならばと、イチゲが期待出来て、雨の心配が無い平標山に急遽行き先を変更、風も頼母木山程には強くない予報です。
 平標山なら仙ノ倉山まで行こうとの希望が多く、集合時間も1時間早める事になりました。
 咲き始めのハクサンイチゲや見頃を迎えたシャクナゲ等の沢山のお花と、仙ノ倉山からは谷川連峰の素晴らしい展望に恵まれ、大満足の山行でした。

 7時前に平標山の駐車場に到着したのですが、広い駐車場は既にほぼ満車の状態です。関東方面からの車も多く、流石に人気の山、人気の季節の様です。6月の休日はいつも込み合うとの事で臨時の駐車場を開設していました。
 7:10、駐車場を出発。混んでいるのは駐車場ばかりではなく、登山道も沢山の人で、追い越したり、追い越されたりです。こんなに人が多い山は初めて?です。
 登山口から鉄塔までは標高差約400mの急登です。階段が多く変化に乏しく歩きにくい様に思いました。それでも歩き始めると早速アカモノやベニサラサドウダンが出迎えてくれ、標高を稼ぐと後方に苗場山が姿を見せてくれました。鉄塔まで登ると雄大な景色が待っていて、谷を挟んだ向こう側に苗場スキー場を望む事ができました。
登るにつれて苗場山が見えてきました 鉄塔から苗場スキー場

 松手山まで登ると展望も開け、前方の稜線の奥に平標山が見えてきます。まだまだ先は長いです。
ようやく平標山(右奥)が見えてきました 歩いてきた稜線と苗場山を振り返る

 稜線には、春の花のイワカガミ、初夏の花のシャクナゲやシラネアオイが咲いています。八合目の登山道から外れた所にハクサンイチゲを見つけましたが、ロープもあり遠くて写真は撮れませんでした。九合目辺りでようやく登山道の脇に、咲き始めのハクサンイチゲがありました。咲き始めのイチゲは特に可愛いく、何枚も何枚も写真を撮りました。
咲き始めのハクサンイチゲと沢山のお花が咲いていました 

 シャクナゲは今が見頃の様です。群生して咲いていて、こんなに沢山のシャクナゲを見るのは初めてです。
シャクナゲが見頃を迎えていました 10:10 平標山の山頂に到着

 10:10、登り始めてからちょうど3時間で平標山の山頂着。心配した風もまったく気にならない程で、予報は良い方に外れた様です。山頂からの展望は素晴らしいです。目の前にはなだらかな稜線に続く仙ノ倉山への登山道、前に来た時にはガスの中に登山道が消えていて残念な思いをしましたが、今日は仙ノ倉山の山頂まできれいに見えています。仙ノ倉山の左肩に見えているのは谷川連峰です。新潟方面に特徴的な山容をした八海山はすぐに分かりました。その手前は残雪の巻機山、越後駒ヶ岳と中ノ岳は頭だけちょこんと見えています。八海山の左奥は守門山塊の様です。
残雪の巻機山の奥に、は、こ、な、の頭が見えています 仙ノ倉山と谷川連峰、この景色が見たかった

 平標山と前仙ノ倉山のコル辺りはお花畑になっていて、ハクサンイチゲやシャクナゲが沢山。思いがけずにハクサンコザクラを見ることが出来ました。写真を撮るのに忙しくて先に進みません。
 平標山を下った前仙ノ倉山とのコルにも、お花が沢山ありました 
 
 11:10、4時間丁度で仙ノ倉山に到着。目の前には素晴らしい展望が広がっていました。谷川連峰をこちら側から眺めるのは初めてです。一番手前の大きな山が万太郎山、そのほぼ真後ろが谷川岳のトマノ耳、その稜線を左にオキノ耳〜一ノ倉岳〜茂倉岳、その左奥は馬蹄形縦走の朝日岳〜七つ小屋山〜大源太山です。谷川岳と一ノ倉岳のコルの奥に二つ見えているピークは、右が尾瀬の至仏山と左が燧ケ岳だそうです。富士山も見えたとの情報もありましたが、良く判りませんでした。
 展望を楽しみながら至福の時間を過ごしました。美味しいご馳走も沢山いただきました、ごちそうさまでした。
 前仙ノ倉からの仙ノ倉山  11:10、仙ノ倉山着  山頂からの平標山と苗場山
 仙ノ倉山頂からの谷川連峰。手前が万太郎山、奥に谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳。谷川岳の奥に至仏山と燧ケ岳

 11:55、素晴らしい展望を写真に収めて仙ノ倉山頂を後にしました。帰路もお花を楽しみながら歩きます。平標山から周回路の平標山の家までの間は、リンドウとシャクナゲがあちこちに咲いていました。
 平標山の家に向かう途中にリンドウがあちこちに咲いていました 

 平標山の家からの、平元新道の下りは急登で階段が多く、膝への負担はかなり大きい様に思いました。
 1時間ほど下って平元新道の登山口に到着。ここまで来れば、後は林道歩きを残すだけです。
 平標山の家の分岐  平元新道の登山口にありました  林道歩きが1時間ほど

 15:05、全員無事に駐車場に戻って来ました。

 今日の成果は、活動時間=7時間58分、距離=14.5km、累積標高差=1341m 

 咲き始めのハクサンイチゲと見頃を迎えたシャクナゲのほか沢山のお花と、天気と、景色と、仲間に恵まれ、楽しい一日を過ごしました。同行して頂いた皆さんに感謝です。ありがとうございました。