会山行紀行文 2023年
2/23(木)
曇り
(たなはしやま・うすがもりやま)
棚橋山・臼ヶ森山

674m
  235m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
6名
(男性3名・女性3名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
《棚橋山》
旧東赤谷駅跡除雪端(7:50)…尾根取付き(8:00)…送電線鉄塔(8:15)…371mピーク(8:30)…460m撤退地点(9:05-10)
…371mピーク(9:25)…旧赤谷駅跡(9:45)
《臼ヶ森山》
駐車場(10:25)…登山口(10:45)…山頂(11:05-45)…登山口(12:00)…駐車場(12:15)
≪紀行文≫
〜〜〜棚橋山は早々の撤退でしたが、盛り沢山な一日となりました〜〜〜

 棚橋山は、阿賀町と新発田市の境界にある山で、飯豊の大日岳から、烏帽子山、蒜場山、俎倉山、馬ノ髪山、棚橋山と、延々と連なる尾根の末端にある山です。標高は674mで登山道は無く、雪のある時に主に登られているようです。
 昨年の1月には、新潟の山に詳しいTリーダーから誘って頂き、総勢12名で境界尾根をラッセルして標高480m地点まで到達しましたが、山頂には至りませんでした。今年はKリーダーから声がかかり、旧東赤谷駅跡の除雪端から6名で挑戦してきましたが、早々に途中撤退を余儀なくされました。なかなか手強い山です。

 過去の記録からは、旧東赤谷駅跡から南に伸びる尾根を登るのが一般的な様です。地図を見る限りでは問題点が二つあって、一つは稜線に出る手前の標高差50m位がかなりの急登である事と、下りでは間違いやすい尾根の分岐がいくつもある事が見てとれました。GPSの軌跡をダウンロードして、ワカンの他に軽アイゼンとピッケルも持つことにしました。
 今日のメンバーは楽山会員外のTJさんを含めて6名、私以外は楽山会の強者が揃いました。TJさんは今日のルートを登った事が有るとの事で、心強いです。

 天候は曇りで、朝は氷点下まで冷えましたが日中は気温が上がる予報で、晴れ間も期待できそうです。数日前には雪が降り、新雪のラッセルが想定されると共に、急斜面での雪崩も懸念されました。
 7:50、準備を整えて予定よりも少し早く除雪端を出発、TJさんだけはスノーシューで、他はワカンです。最初の目標は371mピークです。
旧赤谷駅跡の除雪端、今日の登山口です ピークの上に、鉄塔と371mピークの構造物が見える

 除雪端からほぼ真南の沢形状の所に小屋があって、右に数十メートル行った所が尾根の取付きの様で、赤テープがありました。取付きは見た目以上に急で、新雪が積もって滑ります。
尾根の取付き、見た目以上に急です  鉄塔からの展望、最奥は蒜場山、右に俎倉山の様です

 先頭はTJさんで、抜きんでた脚力と、スノーシューとワカンの違いもあるのかとにかく早いです。時々立ち止まって後続を待ってくれました。
 尾根の取付きから30分程で371mピークに到着、一息入れました。ここには鉄塔の様な構造物と小屋が建っていました。
余裕でトップを歩く、TJさん 8:30、371mピークの構造物を通過

 371mピークから僅かに下って細尾根を進むと、目の前に屏風を広げたような急斜面が現れます。何処を登るのか判りにくいですが、正面の尾根と呼べない様な小さな、急な尾根を登るようです。
これから登る尾根、写真中央を登ります 急登を果敢に攻めるTJさん、すごい急登です

 屏風に近づくに従って傾斜がどんどん増して、45度と云われる石転び沢の小屋手前の急斜面を登っている様な感覚になりました。古い雪の急斜面に新雪が10cm位積もって足場が安定していない事、スノーシューでは登れても下りが難しい事、左右とも切れ落ちた沢である事、ピッケル・アイゼンの装備が不十分な事から、全員の判断で撤退を決めました。撤退は標高460m地点で、何もない急斜面の途中で、もう少しで木の有る所に到達できそうでしたが、無理をしない賢明な判断と思います。
460m撤退地点から、登った尾根を振り返る  あの木の下の急斜面が撤退地点

 下りは速いです。撤退地点から35分で、除雪端に到着しました。
 今日の棚橋山は、活動時間=2時間04分、歩行距離=2.0km、累積標高差=290mで終わりました。

棚橋山は早々の撤退で、下山したのが10時前なのでもう一山登る相談が直ぐにまとまりました。新発田に戻る途中にある臼ヶ森山(235m)です。名前に聞き覚えはありましたが、初めて登る山です。
 登山靴のまま車を走らせ、大槻集落の山菜そば屋さんにお願いして、車を停めさせていただきました。臼ヶ森山は何処から見ても尖がった山に見えて、1時間位で登れるハイキングコースの山には思えませんでした。
 駐車場から林道を20分程歩いて、道路から反対側の谷の入口に登山口はありました。子供たちが作ったと思われる案内板が目印です。沢沿いに登って稜線のコルから左に折れて一登りすると山頂です。駐車場からおよそ40分ほど歩きました。
臼ヶ森山は、写真左奥のトンガリ山 しばらく林道歩きが続く ここが登山口の様です

 山頂には小さな祠が有ります。眼下には新発田の町並みと櫛形山脈、その右手には二王子山塊がありますが、地図を広げてもどれがどの山なのか良く判りませんでした。
40分程で臼ヶ森山山頂着 山頂からの櫛形山脈

 山頂でお昼を頂き、下山に掛かります。30分程で駐車場に到着しました。
 臼ヶ森山:活動時間=1時間47分、歩行距離=2.4km、累積標高差=187m

 帰路、五十公野公園を一周、約1時間のトレッキングを楽しみました。棚橋山は早々の撤退でしたが、盛り沢山な一日となりました。今日はお疲れ様でした。そしてありがとうございました。