≪紀行文≫ |
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〜〜〜今見える雪は何年前の雪?〜〜〜 |
8月も終ろうとしているのに新潟は連日35℃越えで、毎日出される熱中症警戒アラートには、警戒感さえ薄れてしまいます。この異常な暑さから逃げ出したくて、天然の冷気を感じる「中荒沢万年雪遊歩道」へ行ってきました。
定刻通り出発し、バス車内でリーダーさんより、これからの行程と昨日の山行から今年の花は全て早く咲き終わっているみたいですと、お話がありました。例年は融雪近くで遅い春の花がみられることもあるそうだが、今夏は致し方なしです。
予定どおり、8時40分第二キャンプ場駐車場から出発し、遊歩道入り口まで砂利道をのんびりと歩きます。歩いて間もなく、歩道脇の沢で夏の高気温と流れてきた雪解け水とで白く靄っていて、真冬の温泉水の逆バージョンなのかと感心するも、湯気のようなフワフワでなく、ここのは靄ってて光のせいか硬く見えて、何とも表現しづらい不思議な表情をみせくれました。 |
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駐車場で準備 |
歩く先には荒沢岳と万年雪 |
遊歩道入口 |
遊歩道に入ると、少し急登が続いて、一本橋を一人ずつ渡ります。中荒沢川でしょうか、沢のせせらぎを聞きながら、ゆっくり歩きます。トレッキングDレベルでしたが、思ったより登りがあり、木陰を選びながら、休み休みの登山です。左がひらけた所で万年雪がみえてきます。きっと温暖化で年々小さくなっていっているのでしょう。 |
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急登はキツイ |
後り半分まで来た |
木陰で休憩 |
10時10分展望台に到着。
万年雪の下から幻の滝とよばれる本城の滝が現れています。
写真撮影の後、数メートルしたの河原までおりてみますと、綺麗な翡翠色を溶かした涼水が瀑声をたてて勢いよく流れています。思わず水に手を入れるも、冷たすぎて数秒で引っ込めてしまいます。陽射しがきついのに川からの涼気で、「気持ちいーいね!」と歓声があちこち。この水は何年前の雪から滲み出たんでしょう。何年前の空から降りてきたものでしょう。この数十年で私たち現代人が取り崩してしまっているようで、申し訳ない気さえします。
下りはより膝、脚にひびきますので慎重に降りていきます。 |
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展望台から万年雪と本城の滝を眺め |
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P83000154 河原で涼む |
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P83000148 集合写真 |
P83000174 無事下山 |
急いでバスに乗車し、12時出航の銀山平の遊覧船へ。
夏空の下、湖水は碧く澄んでおり穏やかな水面です。カヌーを楽しんでいるグループに手をふりました。夏休み最後のいい思い出になるでしょう。
展望台からは奥只見ダムの大きさを感じます。
今年で閉店するというお店でわっぱをいただき、夏の山行には欠かせないソフトクリームを頬張った後、バスに乗って帰路につきます。
途中、車窓から高温と水不足による農作物への影響を心配してしまいます。 |
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P83000182 船中で昼食 |
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遊覧船からの景色 |
奥只見ダム |
お土産店前でバスが待機 |
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