会山行紀行文 2023年
7/26(水)
晴れ
八島ヶ原湿原とゼブラ山
  1776m(ゼブラ山)
参加者 (紀行文) 1866 S/T
No−T38  グレード:D  52名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 2052 M/T
(男性12名・女性40名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口6:00=北陸道・栄SA=上信越道・妙高SA=東部湯ノ丸IC=八島ビジターセンター・七島八島(11:05−11:20)…鬼ヶ泉水…鏡池…奥尻KP跡地(休憩)…ゼブラ山(男女倉山)(12:35−13:15)…往路を戻る…鏡池14:15…七島八島(15:00−15:15)…上信越道…北陸道・米山SA…新潟駅南口(解散)20:10
≪紀行文≫
〜〜〜こんな好天気に、こんなに展望の良い山に登れたことが嬉しい〜〜〜

 今年の夏の異常な暑さ!
 「こうした暑さを避けるには、涼しげな高原や湿原に限る」と考えて参加した会山行「T38 八島ヶ原湿原とゼブラ山」でした。
 結果は、期待以上の素晴らしさ!を堪能できた、楽しい山行でした。

 北陸自動道〜北信越自動車道と、長い時間をバス2台で目的地に向かい、東部湯ノ丸ICで高速道路を降り、更に走り続けて予定より少し遅れて登山口の「八島ビジターセンター・七島八島」に到着です。
 支度を整え、全員揃っての集合写真を撮ってから出発!、目の前に広がる湿原、早くも小さく可憐な花が姿を見せてくれます。
 きれいに整備された木道は2列あり、出会う人との交差にも気遣いなく進むことができて有難い!
八島ビジターセンター トイレは自然保護の資金にするため有料 夫々に支度を終えて
 元気に出発です  天然記念物「霧ヶ峯湿原植物群落」の標柱  出発点の「七島八島」の看板
1号車(1―3班)の皆さん 2号車(4−6班)の皆さん
「花ごよみ(6-9月)」 湿原の広がりが見えています 1班から元気に出発!

 しばらく歩くと、右手に「八島ヶ池」が現れ、その先に「鏡ヶ池」を見ながら歩き、更にその先の「奥霧小屋・キャンプ跡地」に到着し、ここで暫しの休憩です。
 高地らしく涼しい!、しかも涼風の木陰が気持ちいい!、先日来の猛暑に慣れた体にはまことに嬉しい涼しさです。
すぐに「鬼ヶ泉水」があります よく手入れされた木道は歩き易い 鏡池と湿原が広がります
解放感溢れる風景が心地いい! 整然と風景を楽しみつつ、
会話を交わしながらの歩行は楽しい!
キャンプ場跡地「奥尻KP跡地」で
休憩&お色直し

 そしてここには、米山正夫の「山小舎の灯(やまごやのともしび)」の歌碑がありました。

 同行の皆さんはあまり興味がなさそうでしたが、自分はこの歌が好きで、かってはよく歌い今も時々思い出す山の歌、ここで会えるとは思わなかった……。

 「山小舎の灯」は、戦後まもない1947年(昭和22年)に発表された山の歌の一つです。
 シベリヤに抑留されて、敗戦の翌年引き揚げてきた米山正夫が作詞作曲し、ラジオから流れて大ヒットした曲なのです。
 
 “たそがれの灯は ほのかに点りて”
懐かしい「山小舎の灯」の碑

 素晴らしい景色と次々に現れる可憐な花々、涼しさを感じる自然豊かな環境から英気を貰いながら快適に歩きます。
 メンバーの皆さんからも、口々に わぁ〜綺麗!」、「あの花、名前はなんていうの?」、「〇〇じゃない?」などの会話が聞こえます。
やがて木道が終わって、草原の道を進むと山頂も近い!

 木道歩きが終わると細い山道となり、緩く登りが続きます。振り返れば、八島ヶ原湿原がパノラマとなって見えてくるし、遠くには草原のまま緩く立ち上がる山々が見えてきました。
 最後の坂を登り切れば山頂です!、360度の大展望!が素晴らしい。見渡すどの山にも樹木がなく草原状なのが羨ましい、「新潟にもこんな山が欲しいなぁ〜」と思いました。
 遙か遠方の頂には、三角錐の蓼科山や、車山頂上のレーダードームも小さく望めます。こんな好天気に、こんなに展望の良い山に登れたことが嬉しい。
ゼブラ山に到着! 「ゼブラ山・1776米」の標柱が建ちます 展望を楽しみつつランチ、最高の気分です

 ゼブラ山は「男女倉山(おめくらやま)」とも呼び、ゼブラ山の山名由来は「山と高原地図(昭文社刊)」の解説に因れば、「積雪の頃、シマウマのように見えるから」とあります。
車山のレーダードームが望めます 奥の雲間に見えるのは蓼科山か? 満足の山頂を後に下山します
  
 広々として山頂で展望を楽しみながら昼食を採ってから、登ってきた道を忠実に下ります。
 同じ道でも、視点が変われば見える風景も変わります。景色や花々を楽しみつつ、登山口へと戻りバスに乗って帰路につきました。
 長い道中でしたが、米山SAでは、日本海に沈む真っ赤な太陽を見ることができ、大きなオマケを戴いた気持ちでした。
 米山SAからは、新潟ならこその日本海に沈む夕日を見ました  

(俳句)557 T/Kさんの俳句です。

*日盛りの湿原広し人多し   
   *木道の脇ほつほつと花ふうろ
*土見えぬ青笹の道登山口     *班長の一声嬉し登山道
*物置けば忽ち暑きゼブラ山    *日かげりて風の涼しきゼブラ山
*新人の紹介ついと赤とんぼ    *石多き下山を癒すじゃこう草
*湿原に戻れば多き吾亦紅  
   *広々と湿原すでに秋近し

たくさんの花!を一枚にまとめました。
クリック!してご覧下さい。

 この地域の景色や花々が見事であることは聞いていましたが、加齢と共にこうした遠隔地へ自分で運転して出掛けることもできなくなり、楽山会の団体山行ならではこその計画がたいへん有難く嬉しく思えました。
 なかなか行けない遠隔地、素晴らしい景色や珍しい花々、仲間との交流、涼風を感じながらの楽しい一日でした。
 今回の山行を企画・実行して戴いたM/Tリーダーに大感謝です。有難うございました。(おわり)