会山行紀行文 2023年
4/14(金)
曇り
福島の花見山

鶴ヶ城公園の桜見学
参加者 (紀行文) 2419 Y/S
No−T13  グレード:D緩  27名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 1341 M/N  (男性8名・女性19名) (写真) 2419 Y/S
≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=磐梯山SA=福島松川SA=福島西IC=花見山公園(9:20-11:00)ランチタイム(11:00-12:00)=福島西IC=会津若松IC=鶴ヶ城公園(13:50-15:20)=会津若松IC=新潟駅(17:10)
≪紀行文≫
〜〜〜「福島に桃源郷あり」と称えられた花の名所、花見山公園〜〜〜

 天候の心配はないものの、ここ数日の黄砂のニュース、加えて花便りも例年よりずっと早く、いろいろ心配の残る出発でした。けれど、雪の多い会津の春は少し遅く、山々には桜が残っていました。
 同行したKさんから素晴らしい俳句を頂きましたので、それとともに紀行文を綴りたいと思います。

 コロナウイルス感染も落ち着き、満員のバスの道中は順調で、予定より早く目的地の花見山公園の駐車場に着きました。
 目に飛び込む黄色!菜の花、山吹、レンギョウのそれぞれの黄色です。

 花見山公園は、地元の花卉農家の花木畑で、1年を通して70種もの花々が咲き誇るそうです。花は、桜だけではないのです。公園の入り口までの約15分の歩道を、花に囲まれて歩きました。

 (俳句)会津路は遠く近くに遅桜  れんぎょうと山吹の黄の登山口
磐梯山は黄砂で霞んでいます 手前にレンギョウの濃い黄色、奥に菜の花のレモン色 公園入口

 福島市はどこも花盛りで、「ふくしま花回廊」という呼び名で、花見山公園や花モモの里、信夫山公園など、沢山の見どころが掲載されたガイドブックがありました。

 花見山公園には、黄色いブルゾンを着た花案内人が各所にいて、花の説明をしてくれました。

 ハナモモのピンクもきれいです。
「花回廊」の案内をじっと見る皆さん 日本庭園と枝垂桜 利休梅

 公園入口から、山頂をめぐる1周60分のコースを登ります。
 両側に見どころ満載で、写真を撮るのに大忙しの皆さんでした。レンギョウやボケの木の大きさにもびっくりです。

 (俳句)開き初(そ)む紅濃きままの山つつじ  道の辺のすみれはひそと淡き色
紅葉の新葉 咲き始めのつつじ 満開の八重桜
ボケ 足取り軽く 花のトンネル

 30分ほどで山頂展望場に到着。ここで休憩です。やはり黄砂で福島の街並みや山が霞んでいますが、それはそれで幻想的な感じで趣がありました。
 少し降りたところには大きな御衣黄の木が数本ありました。「天の川」という名の桜もありました。縦に長く川のように咲くので、その名がつけられたとのことです。 

 (俳句) 福島の街かすみをり花見山  天の川てふ桜あり空青し
展望場からの眺め 一休み 御衣黄は満開

 休憩の後は別の道を下ります。モクレン、サンシュユ、ユキヤナギも咲いていました。チューリップ畑も見頃でした。

 (俳句) もくれんの花の散り敷く下山道
モクレン 花と緑の郵便局 街路樹にもなっているハナミズキ

山1周めぐり終わり、物産広場で昼食。目の前は菜の花畑、菜の花の香りの中での贅沢なランチタイムでした。
お腹がいっぱいになったところで、Kさんが野点をしてくださいました。それを頂き、お腹もすっきり落ち着き、さらに至福のランチになりました。

 (俳句 菜の花の野点山旅しめくくる
ランチタイム 
贅沢な野点 菜の花畑を背に集合写真

 ランチの後でバスに戻り会津若松、鶴ヶ城に向かいました。
 今年は桜が早く、すっかり葉桜になってしまいましたが、樹の大きさ、太さを見るに、さぞ素晴らしい桜だったのだろうと思われました。目の前で見る城の塀垣の高さには、荒々しい戦国時代の歴史を感じました。自由行動で天守閣にも登り、お殿様も見たであろう磐梯山を眺めました。

 (俳句) 鶴ヶ城お堀にゆらぐ花筏
 
 とても暖かい一日で、沢山の花と歴史を堪能することができました。1万歩以上を歩き、起伏もありましたが、美しい景観で疲れも感じません。花見山公園は2度目なのですが、また訪れてみたくなる名所でした。
鶴ヶ城の石塀 聳え立つ鶴ヶ城 天守閣からの会津市内と磐梯山