≪紀行文≫ |
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〜〜〜「福島に桃源郷あり」と称えられた花の名所、花見山公園〜〜〜 |
天候の心配はないものの、ここ数日の黄砂のニュース、加えて花便りも例年よりずっと早く、いろいろ心配の残る出発でした。けれど、雪の多い会津の春は少し遅く、山々には桜が残っていました。
同行したKさんから素晴らしい俳句を頂きましたので、それとともに紀行文を綴りたいと思います。
コロナウイルス感染も落ち着き、満員のバスの道中は順調で、予定より早く目的地の花見山公園の駐車場に着きました。
目に飛び込む黄色!菜の花、山吹、レンギョウのそれぞれの黄色です。
花見山公園は、地元の花卉農家の花木畑で、1年を通して70種もの花々が咲き誇るそうです。花は、桜だけではないのです。公園の入り口までの約15分の歩道を、花に囲まれて歩きました。
(俳句)会津路は遠く近くに遅桜 れんぎょうと山吹の黄の登山口 |
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磐梯山は黄砂で霞んでいます |
手前にレンギョウの濃い黄色、奥に菜の花のレモン色 |
公園入口 |
福島市はどこも花盛りで、「ふくしま花回廊」という呼び名で、花見山公園や花モモの里、信夫山公園など、沢山の見どころが掲載されたガイドブックがありました。
花見山公園には、黄色いブルゾンを着た花案内人が各所にいて、花の説明をしてくれました。
ハナモモのピンクもきれいです。
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「花回廊」の案内をじっと見る皆さん |
日本庭園と枝垂桜 |
利休梅 |
公園入口から、山頂をめぐる1周60分のコースを登ります。
両側に見どころ満載で、写真を撮るのに大忙しの皆さんでした。レンギョウやボケの木の大きさにもびっくりです。
(俳句)開き初(そ)む紅濃きままの山つつじ 道の辺のすみれはひそと淡き色
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紅葉の新葉 |
咲き始めのつつじ |
満開の八重桜 |
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ボケ |
足取り軽く |
花のトンネル |
30分ほどで山頂展望場に到着。ここで休憩です。やはり黄砂で福島の街並みや山が霞んでいますが、それはそれで幻想的な感じで趣がありました。
少し降りたところには大きな御衣黄の木が数本ありました。「天の川」という名の桜もありました。縦に長く川のように咲くので、その名がつけられたとのことです。
(俳句) 福島の街かすみをり花見山 天の川てふ桜あり空青し
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展望場からの眺め |
一休み |
御衣黄は満開 |
休憩の後は別の道を下ります。モクレン、サンシュユ、ユキヤナギも咲いていました。チューリップ畑も見頃でした。
(俳句) もくれんの花の散り敷く下山道
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モクレン |
花と緑の郵便局 |
街路樹にもなっているハナミズキ |
山1周めぐり終わり、物産広場で昼食。目の前は菜の花畑、菜の花の香りの中での贅沢なランチタイムでした。
お腹がいっぱいになったところで、Kさんが野点をしてくださいました。それを頂き、お腹もすっきり落ち着き、さらに至福のランチになりました。
(俳句 菜の花の野点山旅しめくくる
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ランチタイム |
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贅沢な野点 |
菜の花畑を背に集合写真 |
ランチの後でバスに戻り会津若松、鶴ヶ城に向かいました。
今年は桜が早く、すっかり葉桜になってしまいましたが、樹の大きさ、太さを見るに、さぞ素晴らしい桜だったのだろうと思われました。目の前で見る城の塀垣の高さには、荒々しい戦国時代の歴史を感じました。自由行動で天守閣にも登り、お殿様も見たであろう磐梯山を眺めました。
(俳句) 鶴ヶ城お堀にゆらぐ花筏
とても暖かい一日で、沢山の花と歴史を堪能することができました。1万歩以上を歩き、起伏もありましたが、美しい景観で疲れも感じません。花見山公園は2度目なのですが、また訪れてみたくなる名所でした。 |
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鶴ヶ城の石塀 |
聳え立つ鶴ヶ城 |
天守閣からの会津市内と磐梯山 |
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