会山行紀行文 2023年
3/5(日)
快晴
(すがな)
菅名山塊縦走

864m(大蔵山)
参加者 (紀行文) 2232 S/K
No-11  グレード:B緩  26名
 担当リーダー 1854 M/T (男性8名・女性18名) (写真) 2232S/K 2288M/N
≪コースタイム≫
キノコ工場駐車場(7:25)…不動堂山(9:25-35)…沢渡渉(10:05)…626mピーク(11:00)…大蔵遺跡分岐(11:30)…
風越山(11:45-12:25 昼食)…横山(13:05)…三五郎山(13:40)…大蔵山(14:00)…いずみの里駐車場(16:15)
≪紀行文≫
~~~不動堂山~風越山の初めてのルートを楽しく歩きました~~~


 菅名山塊の不動堂山や大蔵山~菅名岳は一般的に良く登られている山ですが、不動堂山から縦走して風越山と横山を経て大蔵山に至るルートは、夏道は無く冬季限定で、難易度が上がって簡単には歩けません。
そんな魅力的な山行をベテランのTリーダーが昨年に続いて今年も予定してくれたので、絶好のチャンスと参加させてもらいました。今回の山行で不動堂山から風越山までは初めて歩きました。

 山行当日は快晴で無風。天気の心配は無く期待度は高まります。
 7:00、大蔵山のいずみの里奥駐車場に現地集合し、自家用車に分乗して不動堂山の登山口に向かいます。キノコ工場の駐車場に車を停めさせて頂き、登山準備の後ストレッチで体をほぐします。
 工場の敷地から林道に入り、不動堂山の取付きを目指します。鉄塔の補修道に取り付くと、最初は標高差100m位の杉林の急登が続きます。
キノコ工場駐車場でストレッチ、体が硬くて・・・  不動堂山の登りは、杉林の急登で始まります

 歩き始めてから30分程で鉄塔着、一息入れます。右手には村松白山と、その手前に神戸山、奥には烏帽子山(白山烏帽子)と荒沢峰(戸倉山)が見えています。今日の山行には長年リーダーを務められたIさんが参加されていて、以前主催された白山烏帽子や笠峰の会山行の話に花が咲きます。
神戸山(左)と白山、右奥は白山烏帽子と荒沢峰 ようやく雪に乗れました

 9:25、ちょうど2時間で不動堂山に到着、軽くエネルギーを補給。沢を挟んだ隣の尾根は、大蔵遺跡から風越山に向かう尾根が見えていて、その先のちょこんと尖がったのが風越山です。その尾根の途中、山頂手前に合流するようにこれから登る尾根が伸びています。結構先は長そうです。
不動堂山山頂から風越山を望む、先は長い・・・ 福連寺山分岐を右に見送る

 福連寺山分岐を右手に見送り、ノントレースの尾根を更に130m程下って最低鞍部に向かいます。最低鞍部は不動堂山と風越山の境界で、三つの尾根の末端が一緒になり、更に二つの沢が合流する所で、とても複雑な地形の所です。1/25000地形図を見ても、地形が想像できませんでした。Tリーダーのルートファインディングは流石で、2カ所の渡渉も難なく通過する事ができました。
皆さん、笑顔が決まっています  最低鞍部、沢の渡渉が2カ所、とても複雑な地形です

 尾根に乗って、626mピークを目指します。最初は少し急登でしたが、なだらかな尾根を快適に登ります。626mピークに登ると後ろは粟ヶ岳、前方は風越山の展望が良い所です。
 気持ちの良い尾根を快適に登る  626mピークからの風越山

 11:45、ようやく風越山山頂に到着、ここまで4時間20分、全員頑張って歩きました。風越山は稜線の小ピークで山頂標も無く、教えてもらわないと通過してしまいそうな所です。目の前には素晴らしい展望が待っていてくれました。川内山塊の青里岳はカールになっていて見つけやすいです。その左に稜線続きに五剣谷岳、ほぼピークが重なって銀太郎山、左に稜線が連なる銀次郎山、更に手前に七郎平山と木六山です。右手は、裏側からの粟ヶ岳と白山、神戸山が望まれます。
風越山からの展望、左から川内山塊の木六山~五剣谷岳~青里岳、粟ヶ岳~白山~神戸山を望む

 展望を楽しみながら至福の時間を過ごしました。いつもなら寒くて早々にお昼を切り上げる所ですが、今日は暖かくてゆっくりと食事を頂きました。     
風越山での至福のひと時 これから登る横山(右)と三五郎山 こちらの展望も素晴らしいです

 12:25、午後の部の開始です。左手にはこれから登る横山と三五郎山が見えてきました。正面には遠くに磐梯山が、その左に吾妻連峰、手前にマンダロク山と日本平山、その右奥に御神楽岳が頭を出しています。こちらの展望も素晴らしいです。
 820mの鞍部から50m程登って横山に到着。登りは大したことは無いのですが、山頂からは激下りが待っていました。
横山からの激下り、今日のメインイベント 横山の激下りを振り返る、左斜面にクラック

 それぞれ、ピン長、軽アイゼンを着けて慎重に下ります。今日の下り斜面はゆっくり慎重に下れば特に滑り止めの必要はありませんでした。振り返ると左斜面に雪庇とクラックが入っていました。
三五郎山の登りから横山を振り返る 三五郎山から菅名岳と奥に飯豊連峰

 三五郎山の登りから横山を振り返ると、先程歩いてきた我々のトレースが繋がっています。横山は標高861mと三五郎山よりも低いのですが、なかなか行けない、近くて遠い山です。
 山頂からは菅名岳に続く稜線の向こうに、ひと際白く飯豊連峰を望む事ができました。今日はどちらを向いても素晴らしい展望で、朳差岳~北股岳~大日岳がはっきりと確認出ました。
大蔵山山頂、楽山会の貸切りでした 大蔵山から無事に下山
 14:00、大蔵山山頂着。休憩の後、16:15、無事に下山することが出来ました。

 今日の菅名山塊縦走は、活動時間=8時間58分、歩行距離=11.5km、累積上り=1118m、累積下り=1104m。

 最高の天気に恵まれ、なかなか歩く事ができない初めてのコースを楽しく歩きました。企画してくれたTリーダー、そして一緒に楽しく歩いた皆さんに感謝します。ありがとうございました。

≪リーダーより≫
                         ~~~菅名山塊縦走~~~
 菅名山塊の縦走は昨年に続いて2回目になります。
 地球温暖化が山でも感じられ、7日ほど催行日を早めにしましたがそれでも積雪は昨年以下で、不動堂〜風越の最低鞍部では登り返しへの取り付きに苦労しました。何とか渡れそうなスノーブリッジを皆んなで探して尾根に取り付き一安心、後は上を目指して健脚参加者25人がラッセルを交代しながら高度を稼ぐ。
 これ以上望めない青空の下P628からは360°の大展望を楽しみながら風越山を目指します。
 ランチ後は大蔵山迄1時間30分の稜線プロムナード!
 横山の難所も今日の気温、アイゼン不要でクリアーできました。
 後は下山した後車を回収して解散です。
 今回グレードB山行に83歳のH I氏が参加!少し遅れ気味でSLのバックアップを多少受けるも、見事に完走しました。
 ただ、ただ拍手喝采を送りたいと思います。
写真は2288M/Nさん。