≪コースタイム≫ 新潟駅南口(6:10)=花園IC(9:40)=寄居駅北口(9:50-10:05)…大正池(10:40-50)…鐘撞堂山・山頂(11:30-12:25)…少林寺(13:10-45)…円良田湖(14:20-30)=花園IC(15:10)=新潟駅南口(18:40) |
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≪紀行文≫
〜〜〜冬うらら・鐘撞堂山(円良田コース)を歩く〜〜〜
円良田(つぶらだ)コースは埼玉県の寄居町にあります。
戦国時代、敵の攻撃を鐘を撞いて知らせたという鐘撞堂山から、お花見時期は大変な人出になるといわれる円良田湖畔を通り、関東一といわれる五百羅漢のある少林寺を巡るコースになります。
寒波の影響が残る中、6時10分の集合は大変でしたが、久しぶりに快晴の予報が出ています。陽だまりトレッキングを期待して28名元気に出発です。新潟県側では運転手さんにご苦労を願いましたが、関越トンネルを抜けると明るい青空、久しぶりのお日様が眩しいです。
早立ちに 見え隠れして 冬の月 トンネルを 抜けて嬉しき 冬日和
予定より早く寄居町役場前に到着。ゆっくりと支度をして出発です。しばらくは町の中の歩き、布団を干している家があちこちに、この時期に干せるのは羨ましい限りです。ボケの花、水仙の花がもう咲き、シャクナゲの蕾も大きくなっています。
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寄居役場前を出発 |
しばらくは市街地歩き |
細心の注意で国道を渡り |
40分ほどで大正池に到着。大正池は小さなため池ですが、その季節にはさまざまなトンボが見られるそうです。
池のほとりでひと休みをして出発。これから鐘撞堂山へ向かいます。
埼玉の 山は明るき 冬木立
尾根へ続く登山道は結構な急登、その上、落ち葉が厚く降り積り大変です。
踏むたびに さくと崩るる 落葉道
深い落ち葉の中、足元を探りながら一歩一歩、一汗流して尾根道へ。やっと、快適な尾根歩き、ジャノヒゲの青い実が目を引きます。
ツツジの木も多く春もよさそうです。
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今は静かな大正池 |
大正池を出発 |
落葉踏みしめ尾根歩き@ |
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落葉踏みしめ尾根歩きA |
落葉踏みしめ尾根歩きB |
ジャノヒゲの青い実 |
馬頭観音を過ぎ鐘撞堂山へ最後の登りです。短いですがなかなかの急登、ロープも張ってあります。
ロープにつかまり気を付けて山頂へ。さっそく山名由来の鐘へ、「ゴ〜ン」と一叩き。思いは響いてくれたかな。
旧き鐘 ゆったり響く 眠る山
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こんな所にも馬頭観音 |
山頂が見えました |
山名由来の鐘を叩き〜 |
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山頂からは360°の展望、関東平野が一望に見渡せます。
埼玉副都心に新宿の高層ビル群、薄っすらとスカイツリーまでも見えます。
筑波山も見えています。ただ、残念なことにここからは富士山は見えないそうです。
それぞれ日当たりの良い場所を選んで昼食です。
日は差せど 風の冷たき 峰の昼
陽だまりを十分楽しんだ後は、集合写真を取って円良田湖に向かいます。 |
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それぞれ山頂の陽だまりを楽しんで |
山頂での集合写真 |
山頂からは急な階段の下り、ここは気を付けて。
靴沈む ほどの落葉や 下山道
下りきったあとは、雑木林のどかな歩きです。
水枯れし 谷に落葉と 青きしだ
円良田湖畔から少林寺と五百羅漢へ向かいますが、羅漢山までは結構な登りです。 |
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山頂からの階段を下り |
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円良田湖に向かいます |
雑木林の中をゆったりと |
道中には杖も用意され |
羅漢山からは五百羅漢を見ながら少林寺まで九十九道を下ります。
五百余体あるといわれる羅漢様、「一心に尊顔を仰ぎ見る時、必ずその尊顔の中に亡くなった人の面影を見ることができる」と言われています。 皆さん、懐かしい人にお会いできたかな。
冬晴るる 五百羅漢の 在す山 苔むせる 羅漢の笑みに 冬温し
文殊菩薩を祀る少林寺の境内で、Kさんの野点のお点前。一服のお薄に心が癒されます。
境内を 借りし野点や 冬うらら
ゆったりとした気分を頂いた後は、千体荒神を見ながら羅漢山までの上り返し。
荒神は「猛々しく霊験あらたな神様」のようですが、今は参拝すると選挙当選間違いなしと信仰を集めているそうです。
千体近くある荒神の碑はなかなか圧巻でした。
冬枯れの 山千枚の 荒神碑
一旦、円良田湖畔にもどり、バスの待つ駐車場へ向かいます。
鏡のような湖面に景色が映り静かです。円良田湖はヘラブナやワカサギ釣りの名所、三々五々、桟橋でワカサギ釣りをする人が見られました。
わかさぎの 釣り人も居て 円良田湖
4時間ちょっとの関東の陽だまり歩きを楽しむことができました。ありがとうございました。
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春には桜の名所になる円良田湖 |
ようやくバスに戻りました |
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