会山行紀行文 2014年
 12.06(土)~07(日)
両日晴れ
(みつとうげ)(きんときやま)
三つ峠・金時山

  1785m 1213m 
参加者 (紀行文) 2187 K/K
20名
(男性5名・女性15名) (写真) 2044 S/H
≪行程≫
【12月6日】
新潟駅(6:50)=北陸・関越・圏央・中央道=河口湖IC=林道車止(13:15-13:25)…三つ峠登山口(13:30)…三つ峠展望地(14:45)
…山頂(15:00)…展望地(15:20)…林道車止(16:10-16:20)=宿(17:50)
【12月7日】
宿(7:00)=乙女峠登山口(7:50-8:00)…乙女峠(8:40-8:50)…長尾山(9:10)…金時山山頂(10:00-10:30)…金時神社(12:10-12:20)
=御殿場温泉会館(12:40-14:00)=新潟駅(20:20)
≪紀行文≫
                         ~~~頂上のすべての人が至福のひとときに浸っていた~~~
【12月6日】
 12月としては5年ぶりの大雪が降った、まさにその日が『三つ峠 金時山 』山行でした。
 前夜の新潟市の降雪予報は積雪1㎝の湿雪。
 集合場所までの雪道運転を考慮し早目に起き、外を見て唖然!信じられない大雪!積雪は40㎝以上。
 大慌てでタクシー&電車に予定を変更したけれどタクシー会社に断られ、やむ無く欠席を決断しました。
 リーダーに連絡すると、『この状況で遅刻者も他にいるかもしれないから来て!バスが出ていたらゴメン!』との返答。
 何とか家人の懸命の雪かきで新潟に遅刻して着いた。バスは待っていてくれた〜。
 バスの中で皆に話を聞いたら、車が出せず駅まで30分雪をこざいて大荷物を担ぎ 集合時間にガッツで間に合った方や新潟の駐車場に車を入れられず悪戦苦闘した方など、遅刻者が数名いて出発は40分遅れとなってしまった。
 関越道もガタガタで、次の乗車地 巻・潟東に向かう途中、スピンして進行方向真逆を向いている車や右に傾き動かない大型観光バスなどパニック状態。不安が募る。雪の中で待っている三人の会員さん達を思うと心が更に重い。
 結局巻・潟東には1時間半遅れとなり二人を乗せ、最後の乗車地栄PAで待つリーダーには1時間50分、寒い外で待って頂いた。
 申し訳ありませんでした。

 そんな重い空気をリーダーの挨拶が吹き飛ばしてくださった。
 『関東は晴天です〜。2時間弱遅れましたが予定通りミツ峠に登ります。頂上で富士山を見ましょう』外はまだ暗い雪景色だけれど、心は関東に
走った。清水トンネルを越え雪のない青空の下をバスはスムーズに進む。
 談合坂で昼食を取り、運転手さんの頑張りで1時間10分遅れで三つ峠登山口に着いた。

 三つ峠は開運山で知られ、山頂で見る富士山は山梨百名山の中で一番綺麗だそうだ。パワースポットの頂上へ登山開始〜。
 登山道は広い林道で登りが続く。途中から雪道に変わった。関東も気温は低くかなり寒い。
行きのバスの中から見た富士山 三つ峠車止で山登りの準備 雪の積もる林道を歩く

 時折急な登りになり息が上る。登り登ると一気に視界が開け富士山が間近に迫る最高のビューポイントに出た。
 爽快な富士山の眺望にウットリする。頂上まであと少し。

 三つ峠小屋の前を通り急な板の階段を15分登って圧巻の三つ峠頂上1785mに着いた。

 雄大な富士山が鮮やかなブルーの空をバックに見事だ! 昔から人々を魅了してきた富士山。美しい〜〜。
 冷たい澄んだ空気が心を洗って、富士山のパワーを頂いた。
三つ峠山頂を望む
三つ峠山頂の碑 三つ峠にて集合写真

 下りはアイゼンを装着した。初めてのアイゼンをLLに手伝って頂いた。
 アイゼンで転ぶ心配もなく下れた。バスに乗って15分で外は真っ暗になった。

 今夜の宿は崇学荘。山中湖畔のすぐ前で、逆さ富士で有名な撮影スポットだそうだ。
 宿のご主人が今日はこの冬一番の冷え込みだと言っていた。

 夕食は宿代に見合わない豪華さで舌鼓を打つ。
 今朝の出来事など忘れ風呂に浸かり真っ白な寝具カバーが気持ち良い布団に入る。
 足元に湯たんぽがある。 心遣いがあたたかい。
 
 
【12月7日】
 朝食も品数多く、湯豆腐が美味しい。
 元気を付けて外に走る。おぉ〜〜、富士山が山中湖の向こうにダイナミックに鎮座している。
 風がなく水面には逆さ富士が映っている。幻想的だ。言葉にならず立ちつくす。朝靄が立ち、静寂の世界。
 昨夜から車を停めて、この瞬間を撮る写真家が何人もいる。

 時間が流れ富士山の頂上に朝焼けがあたり赤く染まる。ずっと見てみたい。
 感動で胸が一杯になった。今後絶対崇学荘メインで家族と来たい。何度も振り返りながらバスに乗った。

 今日は乙女峠から金時山に登る。昼まで晴天の予報。なんと幸運な事か。
 乙女峠ルートは、階段、緩やかな道、急な下り、ロープなど変化があり楽しめた。
山中湖の富士と満月 逆さ富士 乙女峠登山口 ふじみ茶屋
  
 右手に箱根駒ケ岳と箱根駅伝の頂上を見ながら休憩地の長尾山に着いた。
 足元に7㎝はある霜柱が一面立っている。ストックで崩すと宝石のような結晶がキラキラ現れる。
 小屋の屋根が見えてすぐ1213mの金時山頂上に到着した。
 富士山が裾野を伸ばし、雲一つない晴れた空に完璧な姿を見せてくれている。
 青と白、富士には雪が良く似合う。見渡せば、箱根外輪山、芦ノ湖、太平洋までスッキリ見える。
 金時山頂上のすべての人が至福のひとときに浸っていた。
 乙女峠にて  乙女峠からの富士  天下の秀峰 金時山と富士
金時山からの富士
金時山にて集合写真 もう一度金時山からの富士
 
 集合写真を撮って下山する。ルートは仙石原。急な下りで、このルートが登りでなくて良かった。
 日曜日で富士山日和とあって登山者が大勢登って来た。 
   
 金時岩宿りを見て金時神社着いた頃、曇り空になった。

 御殿場温泉会館で入浴と昼食を取りニコニコ顔でバス乗った。温泉会館を遅れて出発したが、新潟には ほぼ時間通りの解散となった。

 今回大雪の為大幅に遅れて出発したけれど、すべてのスケジュールがこなせて、晴天の下で登山が出来て、様々な表情の富士山を心ゆくまで楽しめました。

 最高の山行になった事を、ご一緒したすべての皆様に感謝いたします。

 
 帰りのバスで、会計さんから沢山返金頂きました。苦労して頂きました。
 有難うございました。
 もうすぐ金時神社登山口

 班長、SL、LL、お世話になりました。 リーダー、お疲れ様でした。忘れられない思い出になりました。
 来年も同じ山行を計画して下さるとの事、楽しみにしています。
 最後に、先輩の方々に山の沢山の事を教えて頂きとても勉強になりました。
 心よりお礼を込めて・・・、ペンを置きます