JR大白川駅前から左の坂道に入り、14qほどでネズモチ平駐車場に着く。
ここで各自身支度を整え準備運動をした後、林道を桜曽根登山口に向かって歩き出す。
みなさん軽快な歩きで登山口に到着、広々とした場所に集合。班ごとに点呼がすむと、リーダーから「階段・木道が多いので膝に注意して歩きましょう」との注意があった。青空の下、さぁー満を持してのスタートだ。
登山口から早々に階段の上りが始まった。ブナの原生林の尾根を登っていく。
紅葉はもう終わっており、白い樹枝が山々を蔽ってファンタステックな風景を醸し出している。
敷き詰めたようなブナの落ち葉を踏みしめながら登山道を歩くのはなんとも気持ちがいい。
桜曽根からカヘヨノボッチと前岳が望めるが浅草岳はまだその先だ。背後には守門岳や烏帽子山が雄大な姿を見せてくれる。
やや急な登りとなり展望のよいところに出ると、そこがカヘヨノボッチだ。標高1484.7mで、三角点がある。 |
|
|
|
ネズモチ平登山口 |
枯葉がぎっしりの山道 |
後ろには守門岳 |
ブナから雑木に変わるとなんと登山道に少しばかり雪が積もっている。今年初めて見る雪だ。
草原状の尾根道を登ると前岳の肩に出る。ここで鬼ガ面からの道とブナ曽根からの道と合流する。
前岳の北面を回りこむように山頂直下まで敷かれている木道には雪が凍り付いている。滑らないように足元に注意しながら慎重に登る。 |
|
|
|
カヘヨノポッチからの下り |
大きなベンチで一休み |
どこまでも続く木の階段 |
木道が終わると笹薮の急坂をひと登りで浅草岳の頂上に到着。
頂上では一等三角点と石の小祠がみんなを迎えてくれた。三角点にタッチ、小祠にここまで無事登ってこられたことを感謝する。
頂上に立つと海抜のわりには周囲の展望も実によく360度の大パノラマは、登りの苦労を忘れさせてくれる。
眼前には破間川をはさんで守門岳や烏帽子山がどっしりとした山容を見せていた。
その奥に粟ヶ岳とそれに繋がる川内山塊、北の方向には新潟と福島の県境に幾重にも連なる山々が見渡せた。また南方向には双耳峰の尾瀬燧ケ岳、眼前の鬼ガ面山の絶壁の上には越後三山である。
頂上は案外狭かったが、ほかの登山者はいなかったのでここで楽しみにしていた食事とする。
天を仰げば雲一つなく、見渡す限り紺碧の空が広がっている。無風の中、燦燦たる陽光を体いっぱい浴びていると、頂上にいてもあまり寒さを感じない。眼下には青く満々と水をたたえた田子倉湖、さらに奥の秘境只見の集落を展望し、語らいながらの食事もまた至福のひと時である。 |
|
|
|
たぶん今年の初冠雪の上を歩く |
浅草岳山頂 |
眼下に田子倉湖 |
予定の下山時刻になったので、下山の準備に取り掛かる。素晴らしい景色を十分に堪能したものの名残を惜しみつつ下山です。
下山路はもと来た道を下るだけで、特に難所もなかったのでみなさんるんるんの様子です。
証拠写真は山頂が狭かったこともあり、山頂直下の草原にある休憩場所で整列、みなさん晴れやかな表情でした。
登山口めざしてにぎやかに談笑、足取りも揃って快適に下る。 |
|
|
雪の上を下山 |
|
集合写真 |
下山時に見たカヘヨノポッチ |
|
登山道が終わり、広場に出る。
そこには皇太子御成婚記念の「浅草の鐘」が建っていた。
ここからネズモチ平駐車場まで林道歩きとなる。
途中「山岳救助遭難慰霊碑」があり、遭難された方々の冥福を祈る。
待っていてくれた小型バスに乗り込み、途中“神湯とふれあいの里”に立ち寄って汗を流し、さっぱりとして帰路に就く。バスの中では酒盛りを始める人もいた。
晩秋の好天に恵まれ、眺望絶景を満喫できた最高の一日でした。
この浅草岳のさまざまなコース、新緑、夏山、紅葉など季節ごとにチャンスがあればまた来てみたい。
リーダー、サブリーダーはじめお役目を務められた方々大変有難うございました。感謝。感謝。 |
浅草の鐘(皇太子ご成婚記念) |