会山行紀行文 2014年
 08.20(水)
濃霧
(くまのだけ)
熊野岳
1841m
参加者 (紀行文) 2134 Y/M
21名
(男性6名・女性15名) (写真)2134 Y/M
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=刈田岳駐車場(10:15)…刈田嶺神社(10:35)…熊野岳(11:50)…ワサ小屋分岐(12:35)…蔵王地蔵尊(12:55-13:40)…ゴンドラ山頂駅(13:55)≒ゴンドラ山麓駅(14:15)=蔵王温泉(14:30-15:20)=物産館=聖籠・新発田IC(18:45)=新潟駅南口(19:25)
≪紀行文≫
                                〜〜〜風と濃霧の蔵王を歩く〜〜〜

 天気予報では、雨は降らないはずなのに、蔵王までの山形の道は雨、雨、雨でした。
でも、きっと晴れると信じて、蔵王エコーラインを進むと、雨ではありませんでしたが、すれ違う車のライトも
良く見えない濃霧でした。

 今日は、刈田岳駐車場から刈田嶺神社・刈田岳へと進み馬の背を通って避難小屋に。
 そして、熊野岳・蔵王神社へ登り、ワサ小屋跡から地蔵山へと進み地蔵山頂駅からロープウエイで下りる予定でした。
 けれど、あまりの霧のため、地蔵山は省略することにしました。

 刈田岳駐車場で念入りに身支度を整えて、いざ出発です。

 駐車場を出るとすぐに、お釜の見える展望台がありましたが見るまでもなく霧です。

 100メートルほど行くともう刈田岳山頂です。

 刈田嶺神社をお参りして目を移すとたくさんの石が積まれていました。
 あとは、霧で何も見えません。
刈田岳駐車場で念入りに身支度
刈田岳山頂 霧の刈田嶺神社 たくさんの石が積まれたケルン

 刈田岳からは、「馬の背」を風と戦いながら進みます。穏やかなコースですが、霧で前の人を見失わないようにしっかり隊をなして歩きました。

 右手にはお釜が見えるはずなのですが、真っ白で何も見えません。
 エメラルドグリーンを想像して歩きました。

 途中、コマクサがひっそりと咲いていました。もう、花も終わりに近いけれど、一瞬明るくなりました。

 「馬の背」から途中で右に折れて避難小屋へと進みました。 
熊野岳に向かう霧の中で立ち休憩
霧の 「馬の背」を進む コマクサがひっそりと 案内表示

 避難小屋は石で囲まれがっちりとした外見です。

 ここでで休憩をとりました。

 小屋の奥には大きな石が積まれた不思議な物がありました。

 岩だらけの不思議な光景でした。
 頑丈な避難小屋  避難小屋の中  不思議な石積み

 熊野岳に着くと蔵王山神社がありました。

 周りが石垣に囲まれて風を防いでくれています。

 ここで、全員で記念写真を撮りました。

                〜〜〜蔵王神社とは〜〜〜
 「蔵王山」の山形県側熊野岳に708年建立された「熊野神社」が前身。熊野修験の信者からは、吉野・大峰山に対して「東のお山」と呼ばれていた。
 熊野信仰の特徴の特徴である三社(瀧山・酢川神社・熊野神社)一宮、本山のある瀧山は数多くの宿坊立ち並び蔵王修験の中心となった。
 現在の蔵王神社への改名は昭和27年と近年である。
                                         (専門資料より引用)
蔵王山神社鳥居
蔵王山神社   蔵王神社集合写真 

 熊野岳を下りてワサ小屋跡に至る道はきっちりと石が敷かれ、両脇にはエゾオヤマリンドウやヤマハハコなどの花が咲いていました。

 ワサ小屋跡には物悲しそうに姥神(やまんば様)が祭られていました。

 案内板によるとやまんば様は昔ワサ小屋で番をしていた「ワサさん」とのことです。
 お疲れ様でした。
 ワサ小屋跡への道 姥神 「ワサさん」 登山道に咲く花

 ワサ小屋跡から地蔵山頂駅までは、しっかりした木道が整備されていました。

 木道をもくもくと歩いていくと、蔵王地蔵尊に着きました。

 ベンチがたくさんありました。

 ここで、みんなでお昼を食べました。
地蔵岳を巻く木道を下る 蔵王地蔵尊
 

 山頂駅からロープウェイに乗りました。

 山の方を見るとある地点から上は雲に覆われていました。

 麓の方はすっきりと視界は良好です。日差しも強く夏の空でした。

 ロープウェイを2回乗り継いで蔵王山麓駅に着きました。

 お釜は見えませんでしたが、涼しくて歩きやすかったし神秘的でした。
 とても楽しいトレッキングでした。
     蔵王山麓駅