会山行紀行文 2014年
 08.17(日)
曇り
(あだたらやま)
安達太良山
1700m
参加者 (紀行文) 2044 S/H 
28名
(男性9名・女性19名) (写真) 2044 S/H
≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=磐越道・東北道=二本松IC=奥岳登山口(8:59-9:10)≒山頂駅(9:20)…安達太良山山頂(10:35-11:00)…沼の平(11:10)…くろがね小屋(12:00-12:40)…登山口(14:20)=スカイピアあだたら(14:45-15:40)=二本松IC=東北道・磐越道=新潟駅(18:30)
≪紀行文≫
                    〜〜〜なんという幸運、行いのいいメンバーが揃うと雨も晴れに〜〜〜

 今年の夏も昨年同様悪天候が続き、多くの会山行が中止に追い込まれた。
 8月17日の天気予報を数日前からチェックしていたが、低気圧が日本上空に居座り、多くの地方に大きな災害が報道されていた。
 しかし二本松市だけは曇り一時雨が変わらずの予報だった。多少の雨の場合はロープーウェーの往復も考えますと案内書に書いたとおり、中止は念頭になかった。
 信頼おけるLL、N氏に何度も電話し、実行あるのみとした。
 それには事情があった。実はこの会山行の前にアルプスを三回企画したが、それがことごとく悪天候で中止に追い込まれた。
 今回も中止だともう誰も私の山行には参加しなくなるのではと。
 それに安達太良山にはゴンドラとくろがね小屋という雨対策の強力な助けがあった。

 前日の天気予報では朝のうち雨、その後曇りとの予報で安堵していた。ところが当日の朝の天気予報で午後に雨が降る予報が出た。
 心配になった。当日の朝は雨、雨の中バスは28名のメンバーを乗せて磐越道を走った。途中休憩でN氏と相談、逆コースで雨の降る前に山頂まで行き、くろがね小屋で昼食、その後は雨の馬車道を下ろうとの変更に決定した。なお山頂付近が強風と雨の場合は引き返そうと。

 バスが奥岳登山口に到着、このころガスが立ち込めた。
 LL、SLに集まってもらい逆コースの提案を再度了解してもらいゴンドラ乗り場に向かった。
 深いガスの中、ゴンドラは山頂駅に向かった。何事もないように振る舞っていたが、心中は不安でいっぱいだった。
 28名の会員を無事下山させられるかと。ゴンドラの中で会長から電話があった。
 大雨が降っている新潟から心配してくれている様子がありがたく感じられた。

 ところが山頂駅に着いてびっくりした。ガスはまったくなく、青空さえ見える。
 遠くの山々は雲に隠れて見えなかったが、これから進む近くの山ははっきりとその雄姿を見ることができた。
 なんという幸運、これから歩く木道も濡れていなかった。涼しい標高1350Mの山頂駅をルンルン気分で歩き出した。
 標高差350Mの頂上までこのまま晴れてくれと。
深い霧の中をゴンドラで 乾いた木道の上を進む 少しだが青空も見える

 心配は安達太良山特有の強い風だった。すれ違う登山者に山頂の様子を聞くと、風はないと。
 木道はやがて石のゴロゴロしたガレ場になった。この道も濡れてなく歩きやすい。
 やがて山頂の乳首が見えてきた。
石のゴロゴロしたガレ場を登る 山頂が見えてきた さあ、もうすぐ山頂ですよ。

 休憩を二回ほど取ったが1時間と少しで山頂に到着した。
 みんなを待って希望者のみ乳首に登る。ほとんどの人が奇怪な岩を登りきった。
乳首の上で
山頂を背に進む 山頂での集合写真

 時間も早く、雨の降る様子もない。少し寄り道だが沼の平に寄ってみようと。
 その幻想的な火口を上から見てくろがね小屋まで石のゴロゴロした道を下る。
 ちょうど12時にくろがね小屋に着いた。雨の降る様子もなく小屋の外で景色を見ながらの昼食、ゆっくりと40分の大休憩だった。
沼の平 沼の平からの下り くろがね小屋

 そこから登山口まではジープも通れる馬車道、途中から登山道もあるがこの日は雨の後の悪路、一時登山道にも挑戦したが、すぐに馬車道に戻った。

 ゆるく下っている馬車道をゆっくりペースで歩く。そして登山口に到着したときに雨がパラパラ降り始めた。

 なんという幸運、普段の行いのいいメンバーが揃うと雨の予報も晴れに変えてしまう。

 こうして涼しい夏山登山がみんな満足のうちに終わったのでした。

 下山後お昼に山頂に着いた人が言っていたそうです。
 お昼には山頂は一面ガスに包まれて視界不能だったと、実に強運に恵まれた山行だったのでした。
 
ガスの立ち込める登山口に到着
登山道で出逢えた花々

 約束通り、新潟で心配していた会長に電話を入れた。「全員無事下山しました。天気も良かったです。山頂の風もなくみんな満足でしたよ。やはりメンバーがいいと天気もよくなってくれるものですね。」

 最後に参加者の皆様、大変御苦労様でした。
 聞くところによると多くのメンバーが前の晩、山行中止の電話を今か今かと待ち、寝不足のうちに夜を明かしたと、そして土砂降りの雨の降る新潟駅まで半信半疑で集合したと、でも天気の神様は決して晴れ男、晴れ女を見放してはいませんでした。
 楽しい山行、ありがとうございました。また、どこかの山でお会いしましょう。