会山行紀行文 2014年
 08.08(金)
曇り時々雨
(さんぽうがみね)(みはらしだけ)
三方ヶ峰・見晴岳
2040m 2095m
参加者 (紀行文) 2051 S/T
24名
(男性6名・女性18名) (写真) 2051 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)= 湯の丸IC = 池の平駐車場(9:50-10:10)… 三方ヶ峰(10:55-11:05)…見晴岳(11:30)… 雲上の丘(11:55-12:15)… 池の平駐車場(12:40-12:55)=湯楽里館・入浴(13:40-14:45)= 上田菅平IC = 新潟駅南口(18:30)
≪紀行文≫
                                〜〜〜高山植物の宝庫を歩く〜〜〜

 天気予報は、午前中は曇り、12時頃から小雨。新潟駅南口を出発して間もなく、小雨が降り出しました。
 長野に入れば、止むだろうという期待ははずれ、結局池の平湿原の駐車場に到着するまでずっと降り続けていました。
 ところが雨具を着けて出発したとたんに雨はあがり、歩きだして5分ほどで雨具を脱ぐことになりました。

 湿原に入る前から高山植物の種類と数の多さに歓声があがり、写真を撮ったりしてなかなか足が進みません。
池の平湿原へ出発 お花ロードのはじまり ヤナギランの出迎え

 心配していた木道も用心すれば滑ることもなく、両脇の花々に見とれながら進みます。
 気温は16℃、標高差は50mのため、汗をかくこともなく、昼食まで水を全く飲まずにすごしました。昨日までの新潟の暑さがうそのようです。
色鮮やかなノアザミ 歩きやすい池の平湿原 三方ヶ峰への上り

 三方ヶ峰は、秋の集中山行できたことがありますが、なんと富士山が遠くに眺められました。歓声があがります。
中央遠くに富士山が 歩いてきた湿原が見えます イブキジャコウソウ

 見晴岳からは、秋の集中山行で登った烏帽子岳、湯の丸山が望めます。
ヤナギランの群生 見晴岳の山頂にて  烏帽子岳、右は湯の丸山

 参加者から「こんなにたくさんの花を見るのははじめて」という声がありました。
 私もこれだけのヤナギランの群生は、ここしか知りません。「来年もぜひトレッキングで来たい」というリクエストもありました。
クガイソウ
フラワーロードです 雲上の丘にて集合写真  
 いたる所にヤナギラン、ヤナギラン、またもヤナギラン 
  
 心配した雨も山行終了までは降らず、駐車場に着いた途端に降り出しました。天気に助けられ、2時間30分で標高差50mの歩きで多くの花を楽しめた効率の良いお花見トレッキングでした。お疲れさまでした。
≪付録≫山行中出逢えた本文以外の可憐な花々(一部です)   
≪池の平湿原≫観光パンフより
 池の平湿原は標高2000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。
 浅間山系は、温暖な里山から、一気に標高2000mを超える山頂部へと急峻な地形になっています。そして内陸性気候ということから昼夜の気温差、年間の気温差がとても大きく、特色ある気候条件にあります。
 そのため里山に生息する動植物から、本来なら3000m級山岳地帯に見られるような高山性の動植物までが、この一帯に混在し生息しているのです。そのような特有な環境が、池の平湿原を多様な自然がおりなす、“高山植物の宝庫”としてくれたのです。