会山行紀行文 2014年
 07.25(金)〜27日(日)
曇り後雨
(あきたこまがだけ)(にゅうとうざん)
秋田駒ヶ岳・乳頭山縦走
1541m(笊森山)
参加者 (紀行文) 2134 Y/M 
7名
(男性3名・女性4名) (写真)2134 Y/M 1633 S/S
駒ヶ岳8合目(1302m)・笹森山(1414m)・湯森山(1472m)・笊森山(1541m)・乳頭山(1478m)
≪コースタイム≫
≪7/25(金)≫新潟港(23:30) 〜 (船中泊) 〜
≪7/26(土)≫
秋田港(5:50)=駒ヶ岳8合目(8:40)…笹森山(9:30)…湯森山(10:20)…笊森山(12:15-12:55昼食)…千沼ヶ原(13:15)…乳頭山(14:35)…乳頭温泉(16:45泊)
≪7/27(日)≫ 宿(7:40)=角館武家屋敷散策=酒田山居倉庫散策=新潟駅南口(16:30)
≪紀行文≫

         〜〜〜乳頭山の縦走はとても楽しい思い出となりました〜〜〜


7月25日の23時30分、新潟港から苫小牧行きのカーフェリーにジャンボタクシーごと乗り込みました。

 船の中で眠れるか心配でしたが、いつのまにか眠っていました。


 翌、7月26日の朝5時50分に秋田港からジャンボタクシーで秋田駒ヶ岳8合目駐車場に向かいました。

 8合目駐車場で下車すると、一面ガスに覆われています。

 今日の天気は、良いはずだったのに予想外の展開。

 雨が今にも降りだしそうでしたがリーダーの判断で、雨具を着ないで出発しました。

 この、秋田駒ヶ岳8合目から、笹森山、湯森山、笊森山、乳頭山と縦走し、乳頭温泉郷に下山するコースは、健脚向けの1日コースで8時間30分かかる予定です。

 予定通りに行けば、5時10分到着となり、なかなかの道のりです。

 けれど、駐車場の案内人さんから「今年は雪解けが遅かったので山の花が一気に咲いているはずです。たくさんの花を見つけてください。」
と励まされ、足取りも軽く笹森山へと向かいました。
新潟港にて
秋田駒ヶ岳8合目(1302m)駐車場
≪秋田駒ヶ岳8合目駐車場から笹森山(1414m)≫

 駐車場から一旦下って、沢を渡りました。それから、急な山道を登り始めると、ガスの向こうに雪渓が見えました。
 足元には、ウサギギクやカラマツソウ、そしてニッコウキスゲの群落。花・花・花の道です。
 花を見ているうちに湯森山と笹森山の分岐点に出ました。ここから笹森山へは5分程で着きました。
眼下の雪渓 ニッコウキスゲの群落の中を 笹森山頂上
カラマツソウ ウサギギク ニッコウキスゲ シャクナゲ
  ヒヨドリバナ  トウゲノフキ  ヨツバシオガマ トキソウ 
クルマユリ ウラジロヨウラク ヒナチドリ チングルマの花穂

≪笹森山から湯森山(1472m)≫

 笹森山から湯森山への道も花の道でした。

 振り返ると雲が晴れてきて、駒ヶ岳が少し顔を出しています。
 雨具は着ないで正解でした。

 丸く大きい湯森山にゆったりと登ることができました。
シャジン
ゆったりとした湯森山 雲の晴れ間の秋田駒ヶ岳 湯森山頂上

≪湯森山から笊森山(1541m)≫
 湯森山から笊森山へは不思議な景色でいっぱいでした。
 木道までには、ウメバチソウやトンボソウなどたくさんの花が咲いています。
 木道に着いて歩いていくと不思議な感覚になります。
 目の前には、大きくなるはずのオオシラビソがとても小さく点々と見える景色。

 そして、はるか前方には不思議な岩の塊があります。
 近づいてみると「宿岩 (やどりいわ)」の標識がありました。この辺には、あちこちに奇岩があるようです。

 そのひとつの場所で休憩をとりました。
 そこから、緩やかな砂礫地帯を登ると笊森山頂上に着きました。
 ここでお昼を食べました。風がありましたが気持ちが良かったです。
シャクナゲ
ウメバチソウ トンボソウ フデリンドウ ギボウシ
遠くに見える宿岩 小さな小さなオオシラビソ 木道をもくもくと
宿岩の標識
奇岩が点々と 笊森山山頂

≪笊森山から乳頭山(1478m)≫

 笊森山から木道を下っていくと、遠くにキラキラした小さな池がたくさん見えます。
 近づくとそこが「千沼ヶ原」でした。ずっと歩いていきたい感じでしたが、引き返して乳頭山に向かいました。
 遠くに池が点々と  千沼ヶ原標識  千沼ヶ原木道

 ワタスゲやヒナザクラが可憐に咲いていました。

 しばらく行くと突然、水芭蕉の群落がありました。咲いたばかりで小さくて清楚です。本当に色々な季節の花が見られます。

 イワカガミやウサギギク、シャジン。それから白いシャジン、ウスユキソウにハクサンフウロ、ヤマツツジ等の花が次々に咲いていて、飽きることな く歩き続けることができました。

 そして、最後の急登を登り切って乳頭山に到着しました。  
ワタスゲ 
ヒナザクラ ミズバショウ イワカガミ シャジン
白いシャジン ウスユキソウ ハクサンフウロ ヤマアジサイ
最後の急登
 乳頭山標識  乳頭山山頂にて 

≪乳頭山から孫六温泉≫
 乳頭山から木道を下り、田代岱山荘で小休憩。
 温泉とビールを楽しみに、後はひたすら下ります。
 草が生い茂り道がよく見えない所もあってクマになった気分。けれど、ブナ林もあって癒されました。

 孫六温泉入り口の標識を見つけ、一気に宿まで下りました。
 孫六温泉のかけ流しの温泉で疲れも吹き飛び、山菜尽くしのおいしい食事で体力も回復しました。 
 下りの木道  田代岱山荘  孫六温泉入り口
ブナ林 山菜尽くしの夕飯 孫六温泉にて記念写真

≪孫六温泉から秋田駒ヶ岳≫のはずが

 孫六温泉の夜半から、想定外の大雨。天気予報も一日中雨マーク。
 残念ながら、秋田駒ヶ岳は中止としました。

 帰りは、ジャンボタクシーで、秋田、山形の観光地めぐりをしながら新潟へと向かいました。

 秋田駒ヶ岳に登れなかったのは残念でしたが、乳頭山の縦走はとても楽しい思い出となりました。 
 角館武家屋敷  鳥海山元滝  酒田山居倉庫散策