会山行紀行文 2014年
 06.22(日)〜23日(月)
小雨・曇り・晴れ
(たにがわだけ)
谷川連峰縦走
2026m(仙ノ倉山)
参加者 (紀行文) 1682 Y/I 
10名
(男性6名・女性4名) (写真) 1682 Y/I
谷川岳:1977m、万太郎山:1954m、仙ノ倉山:2026m、平標山:1984m
≪コースタイム≫
≪6月22日(日)≫
新潟駅(6:00)=越後湯沢駅(8:00-13)=(電車)=土合駅(8:38)…谷川岳登山指導センター(9:05-25)…西黒尾根登山口(9:33)…ラクダの背(昼食11:40-12:15)…肩ノ小屋(13:45)(トマノ耳…オキノ耳…奥ノ院散策 14:05-15:10)
≪6月23日(月)≫
肩ノ小屋(5:00)…オジカ沢ノ頭(6:00)…小障子ノ頭(6:35)…大障子ノ頭(7:20)…万太郎山(8:25)…越路避難小屋(9:10)…エビス大黒ノ頭(11:00)…エビス避難小屋(昼食11:20-55)…仙ノ倉山(12:35)…平標山(13:35)…平標山ノ家(14:10)…登山口(14:55)…元橋(15:40-50)=(路線バス)=越後湯沢駅(16:30)=駒子ノ湯(16:50-17:45)=新潟駅(20:30)
≪紀行文≫
                             〜〜〜ニッコウキスゲの大群落に大満足〜〜〜
 
 今回の山行は越後湯沢駅まで車で行き、越後湯沢から電車利用で登山口最寄駅の土合駅まで向かいました。

 土合駅を出発し、途中谷川岳登山指導センターで身支度を整え、いよいよ西黒尾根に取り付きました。天気は小雨、でも雨具が濡れて困るほどではありませんでした。

 西黒尾根は日本3大急登の1つなのだそうです。
 樹林帯を抜けると一層急斜面になりました。
 慌てず急がず慎重に登りました。

 天神平を俯瞰、ロープウェイはこの時期、点検のため運休となっています。
 どうやら雲を突き抜けたようです。でもまだ雨具は脱げません
        1日目    2日目   合 計
沿面距離  約 7Km   約18Km  約25Km
累積標高   +1420m   +1250m   +2670m
         -180m   -2180m   -2360m

≪歩いた軌跡の後半≫
万太郎山〜元橋


≪歩いた軌跡の前半≫
石黒尾根登山口〜万太郎山

   *右から左へ歩いています。
いよいよ西黒尾根に取り付きました。 樹林帯を抜けると一層急斜面になりました 天神平を俯瞰

 ラクダのコブと呼ばれているクサリ場を懸命に登ります。
 登り切って、ラクダの背でお昼としました。時折トマノ耳、オキノ耳も姿を見せました。

 コブのように見えるザンゲ岩がすぐそこです。肩ノ小屋も指呼の先になりました。頑張れ! 

 今夜は肩ノ小屋に泊まりますが、まずはザックを降ろし、ガスの中を奥の院まで散策です。
 今日の最高峰、オキノ耳で喜びを分かち合いました。

 冨士浅間神社奥宮、すなわち奥ノ院、この山行の天候が回復するように!無事歩き通せるように!こぴっとお参りしました。
 
 この辺りは、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマなどのお花の宝庫でもありました。
ラクダのコブと呼ばれているクサリ場
ザンゲ石はもうすぐ「ガンバレ」
冨士浅間神社奥宮 今日の最高峰、オキノ耳で喜びを分かち合いました。
 

 明けて2日目、天気は芳しくありません。
 行くかどうか迷うところでしたが、風は穏やか、上空は晴れているはず、気温が上がればガスは晴れるという小屋の主の言葉を参考に行くことになりました。
 実は、参加者の皆さんの熱い気持ちが勝っていたのが本音です。

 谷川連峰の主稜線はお花がいっぱいでした。景色は見えなくとも楽しい山歩きでした。

 オジカ沢ノ頭、小障子ノ頭、大障子ノ頭といくつものアップダウンを繰り返して万太郎山までやって来ました。
 晴れていれば素晴らしい展望なのですが次の機会までお預け、でも皆さん笑顔です。 
皆さんの熱い気持ちが勝ちました
主稜線はお花がいっぱい 万太郎山山頂です。晴れていれば素晴らしい展望なのですがでも皆さん笑顔です

 万太郎山を過ぎ、毛渡乗越手前あたりまで来ると青空も見えるようになってきました。雲が速いスピードで頭上を通過していきました。
 前方にエビス大黒ノ頭が聳えています。疲れた体には最大の難所です。
 仙ノ倉山は雲の中、見えたらその高度差にますます意気消沈してしまいます。

 弱音を吐かずに頑張れ頑張れ!エビス大黒ノ頭と仙ノ倉山を越せば、後は楽園が待っている。 
 エビス大黒ノ頭に到着、感慨深く登ってきた道を振り返ります。1888m、縁起の良い標高ですね。さすが、エビス様と大黒様。
毛渡乗越手前あたり  エビス大黒ノ頭に向かう  エビス大黒ノ頭に到着

 仙ノ倉山の鞍部にあるエビス避難小屋でランチタイムとしました。戦うためにはまずは腹ごしらえです。
 でも疲れ切ってしまい、おむすびがなかなか喉を通らない人もおりました。でも食べなきゃいけませんよ。

 仙ノ倉山への登りはお花がいっぱい、癒されます。
 今の時期はハクサンイチゲ、ハクサンチドリやキジムシロが主体でしたが、もう少したつとニッコウキスゲの大群落に歓声が上がります。
エビス避難小屋でランチタイム 仙ノ倉山への登りはお花がいっぱい  どうですか!ハクサンイチゲのお花畑!

 仙ノ倉山の頂上に人の姿が見えました。この稜線で初めて自分等以外の人の姿を見ました。

 頂上で記念撮影。人が居りましたので初めて全員での記念撮影です。この顔を見る限り皆さんお元気です。嬉しさがにじみ出ていました。

 いよいよ縦走の最後です。平標山に向かって前進です。お花を見ながらルンルン気分で歩きました。 
仙ノ倉山の頂上に人の姿が
お花を観ながら平標山へ前進  仙ノ倉山の頂上で記念撮影(全員が揃っています)

 沢山お花が咲いていましたが、やはり目を引くのはハクサンコザクラ!きれいです!

 平標山ノ家が見えます。
 整備された木道階段をぐんぐん下りました。
 ただ、路線バスに間に合うように、かなりのスピードでした。
 「下りの楽山」、いつもは嫌われますが、こういう時にはすごく助かります。

 それにしても皆さんのパワーには感心し切りでした。 
美しいハクサンコザクラ  平標山ノ家が見えます
     
 全員のパワーのお蔭で、バスにも間に合い予定通り新潟に戻ることが出来ました。(感謝、感謝)