会山行紀行文 2014年
 06.07(土)
曇り後小雨
(たてしなやま)
山蓼科
2530m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y 
21名
(男性9名・女性12名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=(北陸・上信越道)=東部湯の丸IC(9:15)=七合目登山口(1,900m)(10:20-10:34)…将軍平(11:54-12:32)…蓼科山山頂(2,530m)(13:12-13:25)…将軍平(14:03)…7合目登山口(15:20-15:40)=(北陸・上信越道)=新潟駅南口(20:15)
≪紀行文≫
                       〜〜〜時々霧に包まれて幽玄な登山道をゆっくり歩きました〜〜〜

 梅雨に入る前に登りたいとこの日程を組みましたが、早い梅雨入り宣言。そして長野県は大雨の予報。
 その日からピンポイントで気象情報を調査してきたが、良くなったり悪くなったりで決行しようか、中止しようか悩みました。
 前々日決行をすることにしましたが、前日仕事から帰ってきた6時過ぎに確認したら丁度山行中に雨で1時間2mmの予報。
 もう中止の連絡時間に間に合わないと決行を決断。
 新潟県内から東部湯の丸IC降りる頃までは、薄日が差す天候でしたが、さすが蓼科高原あたりは霧の中。
 視界の悪い中登ることを覚悟した。しかし、登山口から頂上・下山途中までは曇りではあるが明るく見通しは良かったので、決行してよかった。

 山行計画書作成のころは、まだ将軍平直前と頂上まで雪や凍った箇所があるとのことでアイゼンを用意させたが、その後の暖かさで雪も消え、ざくざくした雪が一部残っている程度なので、アイゼンなしで登った。
 また、計画時は縦走して反対側の蓼科山登山口へ下山することとしていたが、下山道は急坂の岩石帯が長く続き、雨で濡れている状況では下山で滑ったり転倒するなど危険と判断し、七合目登山口からピストンと決定した。

 山頂からの展望で雄大な八ヶ岳連峰等の大パノラマを見ていただきたいと考えていたが、残念、見れませんでした。

 今回の蓼科山(たてしなやま)は、女ノ神山(めのかみやま)とも呼ばれており、長野県茅野市と北佐久郡立科町にまたがり標高2,530.3mの火山である。八ヶ岳連峰の最北端にあり円錐形の美しい形の山なのでどこから見ても蓼科山だとわかる富士山のような形なので、諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれており、日本百名山の一つである。

 新潟駅から21名を乗せた小型バスは曇りの中新潟駅6時過ぎ出発、途中時々薄日が差す。
 北陸自動車道経由上信越道東部湯の丸ICで降り県道40号線経由で10時20分七合目登山口の無料駐車場に到着。

 土曜日であれば当然駐車場は満車状態であるはずが、大雨予報なのかガラガラ。
 登山準備の後、2190番台以降の最近加入された2名から自己紹介していただき、その後登山開始。

 登山口の七合目一の鳥居をくぐって10時34分登山開始。
 約20分はなだらかな坂で高木の樹林帯なので木陰で涼しく気持のよい歩きやすい道である
七合目登山口駐車場で登山準備 登山口の七合目一の鳥居 登山開始

 「馬返し」と呼ばれている標高1960m辺りから傾斜がきつくなり、岩がゴロゴロしている道で歩きにくくなるが、この辺はまだまだ楽な傾斜。
 遅めの歩きなので皆さん足は揃っている。
最初はなだらかな笹の生えた登山道 「馬返し」過ぎた頃の少し急坂であるが足が揃っている 少し広い場所で1回目の休憩

 2回目の休憩場所として「天狗の露地」で休憩。

 天狗の露地から上の登山道はかなりの急登で、丸太がはすかけに設置され、完全な階段よりも歩きやすいように工夫されている。


 急登を過ぎて蓼科山荘がある尾根の「将軍平」直前には雪が残っているが、新潟の残雪のような状態なので、皆さん滑らずに楽に登っている。

 蓼科山荘がある「将軍平」に11時54分到着。ここで12時40分まで昼食とした。

 トイレは有料で200円とは高いと思ったが、皆さん利用していた。 
 「天狗の露地」直前の岩場
「天狗の露地」で2回目の休憩 荒れている感じの岩場の道 丸太がはすかけに設置され急登の登山道の登る
「将軍平」直前の残雪 「将軍平」にある蓼科山荘に到着 先に雨具を着こんで「将軍平」で昼食

 12時32分に将軍平にザックを置いて頂上へ登山開始。

 途中、下山者からは頂上は風が強く寒いですよと頂上の状況のお話を聞いていたので、全員雨具を着ることとした。

 将軍平から先、岩石帯で頂上直下まで苦しい傾斜のある登山道である。

 大きな岩に足をかけて登る連続で、途中に鎖が設置されており、危険箇所というよりは、登りやすくするために取り付けられてある感じ。
頂上への登山開始前の点呼中 頂上直下の急登での岩登り
頂上までの岩石帯 頂上まであと5分?よく見ると15分 蓼科山頂ヒュッテ直前の残雪

 更に厳しい急登の岩場を超えると、漸く蓼科山頂ヒュッテに到着。その脇を通って山頂へ。
 蓼科山山頂に13時12分到着。風が強いとのことで頂上標識にタッチしてすぐ帰ることとしていたが、ほとんど風はなく休憩が取れるほどの余裕があった。
山頂の光景は月のクレーターのような岩だらけの風景で、山頂の中央が窪んでいて、周囲が少し高くなっている。やや中央には蓼科神社奥宮があり、反対側には方位盤がある。頂上から八ヶ岳連峰を少しは望めるか雲が切れるのを期待していたが無理とわかり、集合写真を取り、13時25分に下山開始。  
 蓼科山頂ヒュッテに到着
 蓼科山の頂上標識  蓼科山頂上で集合写真

 蓼科山頂ヒュッテで休憩した際に、ご主人に聞いたところ、朝から強風で立っていられない天候であったが、ほんの少し前から風がなくなった、と聞き天候も味方したようだ。
 下山の急坂の岩場は雨でぬれており慎重に降りていく必要があり、ゆっくり降り蓼科山荘がある「将軍平」に到着
岩石帯をゆっくり下る 「将軍平」直前の岩場の登山道  蓼科山荘前で下山準備 

 「将軍平」から同じ登山道を下ったが、足も揃って順調に七合目登山口へ到着した。途中、周囲全面に苔が敷き詰められたシラビソの森に、霧がゆったり流れ、幽玄な雰囲気の中ゆっくり下山できた。

 風呂に入らない計画なので、七合目にある東屋・トイレで着替え。
 帰りは、白樺湖のコンビニに寄りって同じ道を戻り、計画より早い新潟駅南口に20時15分到着した。

 小雨決行の山行でしたが、予想より天候に恵まれ、全ての行程はほぼ予定通りに到着するなど、SL、班長、会計さんとメンバーの皆さんに恵まれて、無事終らしていただきました。

 ご協力ありがとうございました。

 これからも、山行でご一緒することがあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。   
 シラビソの森 足も揃って順調に下山中