会山行紀行文 2014年
 05/31(土)〜6/01(日)
晴れ
(たんざわ)
丹沢表尾根
1567m(丹沢山)
参加者 (紀行文) 2048 Y/N 
25名
(男性11名・女性14名) (写真)2048Y/N 1862Y/I
塔ノ岳標高 1491m  丹沢山標高 1567.1m
≪コースタイム≫
≪一日目(5/31)≫
新潟駅南口(5:00)=ヤビツ峠(11:30)…富士見荘(11:50)…三ノ塔(13:30)…鳥尾山(14:10)…行者岳(14:40)…新大日(15:40)…塔ノ岳・尊仏山荘(16:10)
≪2日目(6/1)≫
尊仏山荘(5:40)…丹沢山(6:50)…塔ノ岳(8:20)…小草平(9:40)…大倉(11:40)=昼食・入浴=新潟駅南口(20:50)
≪紀行文≫
                      〜〜〜一緒に登りたかっただろう“Mリーダー”を偲んで〜〜〜
≪一日目(5/31)≫
 首都圏随一の山塊、丹沢山へ25名で向かいます。
 丹沢山地は神奈川に位置し、山梨、静岡の両県にまたがり交通の利便さもあり、ハイキングから沢登りまで多くの人に親しまれている。

 ヤビツ峠〜二ノ塔、三ノ塔を経て塔ノ岳の尊仏山荘に宿泊し、翌日に山頂アタックし大倉へ下る表尾根を歩きます。
 今回の丹沢山行は、この山行を計画されたMリーダーが急逝されましたので、その追悼登山でもあります。

 早朝に新潟駅南を出発しヤビツ峠まで6時間30分のロングドライブです。
 バスの中で早めの昼食を済ませる頃には駐車場へ到着。

 登山口まで緩やかに車道を下って行くと富士見山荘の分岐に出合い登山口へと続く。

 亡くなられたMリーダーに代わり引き受けて下さったIリーダーが先頭を歩きます。

 登山口の表示板に「表尾根1」と書かれている。これは緊急時の際の場所確認の番号で山頂まで標示されている。
 正午過ぎの暑い時間に二ノ塔へ向かう急登。青空に強い日射しがブナの新緑を輝かせている。
 乾いた登山道の足元に汗が落ちる。
登山口への林道歩き 緊急時の標示 二ノ塔へ向かう急登

 二ノ塔からいったん下り登り返すと三ノ塔へと出る。
 山頂はスケールの大きな展望が広がる表尾根のビューポイント、塔ノ岳へ続く尾根の稜線が見え、反対方向に大山がドッシリと構えている。
三ノ塔山頂小屋 稜線から観える大山 三ノ塔からの急下降

 三ノ塔からは急下降・・・「頑張って登ったのにもったいな〜い」そんなことを思いながら足元に目をやると可愛いお地蔵様です
 下る方向に手を合わせています。この急な下りを怪我しないように見守ってくれてるのでしょうか。

 アップダウンを繰り返すと鳥尾山です。ここもビューポイントで先ほどの三ノ塔が正面に見える見晴らしの良い尾根道を行者岳へ向かいます。
お地蔵様 行者岳へ向かいます 鳥尾山からの三ノ塔を望む

 行者岳の先には二ケ所の鎖場に出合いリーダーの指示の下、慎重に一歩一歩下ります。
 今度は見上げるような長い木造の階段、上がりきると政治郎の頭へ。

 三ノ塔ではずっと先に見えていた塔ノ岳が随分と近くになっています。
箱庭のような稜線 鎖場「慎重に」 塔の岳が随分近づいてきました

 新大日ノ頭から新緑のトンネルを下り稜線の景色を愛でながら山荘へ向かいます。
 登山道を赤いトウゴクミツバツツジ、シロヤシオ(葉が5枚輪生してるのでゴヨウツツジの別名あり)が満開で迎えてくれる。

 山荘へ続く最後の急登を頑張り「ヤッター!」着きました。
 塔ノ岳山頂は360度の大パノラマ、視界良好と言いたい所ですが少々残念。明日に期待です
新緑のトンネル 尊仏山荘への急登 尊仏山荘に到着「ご苦労さまでした」

 今夜の宿泊先“尊仏山荘”で日没を楽しみながら登頂の乾杯「お疲れ様で〜す」。
 暗くなると眼下に首都圏、湘南の街がキラキラ輝いて夜景が綺麗です
「お疲れ様で〜す!」 “夕陽と山並みのシルエット”綺麗です 尊仏山荘の夕食
≪2日目(6/1)≫
 早朝に外へ出るとピーンと張りつめた清々しい空気の中、富士山です。何度みても感動しますね。

 朝食を済ませた私、チヨット会いたい人?がいます。どうやらまだ寝ている様子、時間ギリギリまで待ちます。
 待ち人お目覚め・・・人気者「みゃ〜くん」です。さっそく寝起きの顔を一枚パチリ。
 日の出(ご来光)です  山荘の朝食(おでん)  山荘のマスコット“みゃ〜君”

  丹沢山へ向かいます。

 笹原の広がる竜ガ馬場を通ると至る所に植生保護の看板と金網の柵があります。
 丹沢山地はニホンジカが増えすぎ樹木に被害が出ているようです。

 青空の下、富士山とシロヤシオを愛でながらの稜線歩きは朝からテンションもアップ♪♪。
 丹沢山山頂で〜す。

 山頂での記念写真の前にMリーダーのご冥福を祈り黙とう捧げました。
【Mリーダーヘ】        「ご一緒したかったですね」

 夜に事務局から入った訃報のメール、寝ぼけて見間違いかと何回も確認しました。
 それは消す事のできない事実でした。

 今年からリーダーになられ今回の丹沢が二回目の山行、年間の計画もいくつか出されてましたのに残念です。
 ご本人が一番無念でしょうね、直前まで山歩きを楽しまれていたとか・・・。

 今は、千の風になっていろんな山を駆け巡っておられるのでしょうか。
 どこかの登山道で私達とすれ違われたら背中のザックにそっと、タッチして下さい。

 2日間共、お天気に恵まれ富士山に迎えられ最高の山歩きで、怪我もなく無事に戻れたのもどこかで見守って下さったお陰とメンバーで感謝してます。 

 有難うございました (合掌) 
 丹沢へ向かいます
 富士を愛でながら稜線歩き  富士とシロヤシオ  富士とミツバツツジ

 尊仏山荘にいったん戻り大倉尾根を下ります。
 さすが人気の山、日曜日ともなると大勢の登山者が上って来ます。
 「どこからですか?」「新潟です」「新潟も良い山たくさんありますよね」「は〜い、是非来て下さい」。
 岩場のすれ違いは自然と渋滞になります。すれ違われた方々、大勢で迷惑を掛け済みませんでした。  
 大倉へ下ります シーズン到来   渋滞です

 下の方で何やら賑やかです、何事?。  堀山の家の手前に「丹沢ポッカ駅伝競走中継所」の横断幕が見えます。

 まもなく選手が入って来るようなので休憩を兼ねて応援する事に。
 一位の選手が背負子を担いで駆け上がってきます。
 大倉バス停をスタートしゴール地点の花立山荘までの4区間を10K〜40Kの荷物を担ぎます。
 選手の中に女性もいますビックリ!。

 背負子の荷物は登山道の整備に使う砂利と聞いて又、ビックリ!。ただただ感謝です、有難うございます。
 ポッカ駅伝中継所  女子も頑張ってます  何キロ? 重そう・・・

 途中、選手とすれ違いながら大倉バス停へ到着です。 

 下山後は、2日間の汗を流して新潟へ帰ります。お疲れ様でした。

 丹沢山行を中止にせず代わりに実施して下さったIリーダー有難うございました。

 そして、Mリーダー有難うございました。  

 お陰様でとても楽しい山歩きを体験することができました。

                                       終わり 
集合写真 丹沢山頂 集合写真 塔ノ岳山頂