会山行紀行文 2014年
 3.16(日)
快晴
(きょうがだけ)
榛名山外輪山
1411m(相馬山)
参加者 (紀行文) 2044 S/H 
50名
(男性13名・女性37名) (写真) 2044 S/H
≪コースタイム≫
新潟駅(6:00)=北陸道・関越道渋川伊香保IC=榛名湖畔(9:25-9:40)…氷室山(10:07)…天目山(10:43)…スルス峠(12:25-13:10)…相馬山登山口(13:20)…相馬山(13:50)…相馬山登山口(14:30)…ヤセオネ峠(14:50-15:10)=ゆうすげ元湯(15:25-16:25)=新潟駅(20:00)
≪紀行文≫
                              〜〜〜あんな高いところに登ったのですね〜〜〜
 春の関東での山登り。
 雪の残る新潟からカラカラに乾いた関東での陽だまりハイクというのが魅力か50名を超える申し込みがあった。ところが今年は申し込み開始後に120年の気象観測史上最大の降雪が関東地区にあった。山行実施の一ヶ月前のことである。榛名湖畔も降雪量80センチだった。

 一ヶ月もあれば雪も消えてしまうだろうと、でも榛名湖への道路は二月末まで一般車両侵入禁止、三月になっても雪の減り目が見えない。それどころか駐車場の除雪が手付かずの状態だった。
 ネットでブログ検索しても榛名山近辺の山に登っている人にたどりつくことがなかった。
 大型バスで行くCクラスの山行としては無謀かと、会長に連絡、アドバイスを求めた。
 結果、ルートを変更しても山行は晴れればやるべし、ワカンのある人は持参のこと、ピン付長靴、もしくは軽アイゼン持参のことと参加者に連絡、春の陽だまりハイクが残雪のワカン歩行ととんでもない変更を強いられた。
 二月の降雪を恨むか、頼りないリーダーだと呆れられるか。
 
 当日、50人を乗せた大型バスは絶好の青空の中、登山口の榛名湖畔に着いた。
 窓から見た雪景色、その雪が締まっているのを見て安堵した。
 これならワカンはいらないのでは。準備をして歩き出す。

 50人の大所帯、他の登山者がいないと予想して大集団そのまま。
 みやげ物屋のおばさんがびっくりした顔で「なにごとですか。」と。「帰りに寄ってくださいね。」と。

 自動車道を10分ほど、そして山道を5分ほど歩き休憩、実はその先は天目山山頂まで大人数で休憩する場所がない。

 そこからは雪の上を、そして雪から顔を出した階段の上を、急な登り下りが続くのでゆっくりでいいからと。
 雪は硬く締まっているのでピン付長靴、軽アイゼンで充分だった。
登山準備 除雪が不完全なのでバスは路上駐車
青空の下の榛名山 落葉した広葉樹と雪の中から出た木の階段 天目山山頂、まだ雪がたっぷり

 大集団なのでスピードは遅くなったが、左下に榛名湖を眺めながら、関東の強い陽ざしを浴びながら、葉のない広葉樹の樹林帯、反対側には関東平野を見ながら尾根道の雪の上を歩いたのです。
踏み跡のない登山道も50人の大集団で道ができる 雪原の大移動 林の中から榛名山と榛名湖

   何人かは日焼けをしないように顔をショールで覆い、新潟なら雪吹雪に顔を覆うように。

 天目山山麓からはなだらかな登り下り、遠くに相馬山を見ながら順調に足を進める。
振り返れば右手に天目山 日焼け防止、直射日光が強くて汗が出る 目の前にせまる相馬山

 スルス峠まではすれ違う登山者には一人も会わなかった。そのスルス峠でランチタイム、東屋には先客二名がいた。
 この日もまた前回と同じく、なんでこんなに暖かいのかと。
 雪の上に座ったのに陽ざしの暑ささえ感じられる。45分のランチタイムは日光浴のよう。

 それから相馬山登山口まで10分の登り。
  希望者のみ、無理しないでと忠告したのに、ほぼ全員が登るという。ザックを登山口に置いて登りだす。
榛名湖方面を見下ろす スルス峠の東屋 相馬山の登山口

 目当ての鉄ハシゴは半分が雪の下、ところどころ凍ったところがあり慎重に、慎重に登り、山頂は狭いのでみんなの到着を待たず下り始める。 登ってくるメンバーに下で待っているからゆっくり登ってと。
 そして下りはより慎重にと。それでも全員の登り下りに要した時間は1時間10分。後はヤセオネ峠まで下りバスに乗る。
半分雪に埋まった鉄ハシゴ 急登を空身で登る 相馬山山頂の黒髪神社
相馬山の下りは慎重に この鳥居を潜れば終点 バスの待つヤセオネ峠はすぐそこ
 

 榛名湖温泉には1時間の入浴休憩で一路新潟へ、帰りのバスの中で見た赤城山は実に雄大だった。

 そして高速から見た榛名山塊、「ああ、あんな高いところに登ったのですね。」と。
 「そうです。バスで標高1000Mまで登ってから歩いたのですよ。」と。

 みんなは登りきった満足感、コンビニで調達した酒やジュースを美味しそうに飲んで長いバスの旅を楽しんだのでした。
ヤセオネ峠で集合写真