会山行紀行文 2014年
 3.1(土)
曇り
(まつだいらやま)
No.9 松平山
954m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I 
30名
(男性15名・女性15名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:00)=少年自然の家(7:50−8:00)…山葵山(10:35)…松平山(12:00−12:35)…山葵山(13:20)…少年自然の家(15:05−15:20)=新潟駅南口(16:15)
≪紀行文≫
                           〜〜〜ラッセル登山のはずが小雪にびっくり〜〜〜

 五頭連峰にありながら、この時期の松平山は、入る人も少ない孤高の頂です。
 従って、そのピークを攻め取るには過酷なラッセルを覚悟しなければなりません。
 毎年、会山行で30名ほどの人数で攻めるのですが、通常は頂上まで到達できるのは極めて稀なことです。
 昨年は山葵山まで、一昨年はさらに大雪で山葵山にさえも届きませんでした。

 ところが今年はどうしたことでしょう、拍子抜けするほどの小雪なのです。2日前に下見にも行って来ましたが、あまりにも雪が少なく、逆の意味で心配になったほどです。
 いつもなら隠れてしまうブッシュが煩わしいのではないか、雪が少なすぎて歩き辛いのではないかと。それに、この時期の山行は雪山のラッセルが目的、雪山の醍醐味を味わうために企画されるはずなのです。寒い中をとことこ歩くだけでは意味がありません。

 そんな中で、今年の松平山山行は始まりました。例年なら、登山口に当たる少年自然の家でしっかりとワカンを履き、いきなりの急登を膝はおろか、太股あるいは胸までの雪をかき分けラッセルしながら進むのですが、本当に拍子抜けでした。

 土も見える遊歩道を苦も無く登って行くことができました。
 支尾根に取り付いてからもしばらくはワカン無しの壷足で歩けるのです。
 山葵山が見える辺りでようやく全員でワカンを履きました。

 ワカンは今回が初めてと言う人も居ましたし、この会山行はある意味雪山のトレーニングでもあるのです。

 ようやく雪山歩きらしくなって来ました。でも、このところ降雪はありませんし、一時期気温が上がり雪融けも進んだのか雪面はしっかり締っていました。

 まるで5月頃の残雪季のような雪の状態でした。ほとんどラッセルは必要ありません。どんどん進みます。でも、やはり何と言っても雪の上、夏道のようには行きません。

歩いた軌跡(クリックで拡大)
登山口付近の雪の状況。例年ならいきなり急登の太股ラッセルが始まるのですが今年はこの通り、土の見える遊歩道を登ります。 途中からワカンは履きましたが、予定通りに山葵山に到着。後方はこれから登る松平山。山葵山の標柱が頭だけ見えていました。 仰ぎ見る松平山。山葵山からはそれほどの急勾配は無く、快適な雪山歩きが楽しめます。
  
 スムースに進んでいるようでも体力は相当消費しますし、参加者の体力の差は歴然と出てきてしまいました。
 先頭と最後尾の間で隊列は相当間延びした状態になりました。

 途中、休憩を入れて隊列を整えようとしましたが、後尾が追いついて休憩に入る頃には先頭集団は出発するという具合です。
 それでも、曇り空ながら天候は穏やかに安定していて、視界もすこぶる良好でした。真っ白い尾根上に連なる隊列は全て確認できました。

 リーダー格の方も大勢参加されていましたし、それぞれのペースで登っても迷う心配は皆無と思われました。

 それに、これも雪山に欠かせないアイテムですが、ルート旗(赤旗)やピンクのテープを沢山用意して来ましたので、それらが安心して歩ける目印になってくれました。
  
雪山の必需品、ルート旗とピンクリボン。安全登山には欠かせないアイテムです。
代わり番こに先頭に出てラッセルのはずが、元気印達がどんどん皆を引っ張ります。 これは第二集団、先頭は見えているのですが追いつきません。 ゆるやかなれど小さいアップダウンが沢山あります。雪は締っていてまるで残雪季の5月頃のようでした。
左手に頂上が見えて来ました。もう一息です。 先頭は頂上に到達です。でも後方にはまだ長い隊列が続きます。視界は良好なので、各自のペースに合わせました。 頂上付近の積雪の状況。里は小雪でも、上にはこの通り雪庇もありました。

 小雪で拍子抜けではありましたが、そのおかげで今年は苦も無く松平山頂上に立てました。むしろ幸運だったのかも知れません。

 隊列は間延びしているように見えても、時間差としてはほとんど差はありません。皆さんは次々に頂上に到着しました。

 そして皆が頂上についた時には思わず万歳を叫びました。

 そして、景色を見ながらの楽しいランチタイム、満足のいく冬の山行でした。 

                     おわり
数人の方がリタイアしましたが、ほゞ全員頂上に到達。思わず万歳が出ました。  お馴染み、平らな山頂での楽しいランチタイム。日差しはありませんでしたが風も無い穏やかな天候、五頭連峰の雄大さを改めて感じました。 
頂上での集合写真、皆さんの笑顔が素敵です。
五頭連峰の北方の連なり、金鉢山や折居山が見えます。この先夏道はありません。 あの丘越えて帰りましょう。帰路の目印のルート旗(赤旗)がひらめいています。 松平山を背に1列縦隊で下山です。今日も1日雪山を堪能しました。