会山行紀行文 2014年
 1.13(月・祝)
曇り時々雪
(がっさん・あたごやま)
上川の月山・愛宕山
   337m 214m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y 
24名
(男性8名・女性16名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:55)=太田集落(9:30)…月山(11:05-11:20)…昼食(12:25-13:00)…小山集落(13:10)=野村集落(13:25)…
愛宕山(14:15-14:25)…ため池…野村集落(15:25)=新潟駅南口17:10
≪紀行文≫
                   〜〜〜この程度の天候で回避しら、冬の新潟で山に行ける日など無い〜〜〜

 阿賀町上川方面の天気は、予定通りに実施するか、群馬方面に逃げようか悩ましい予報でした。しかし、この程度の天候で回避していたら、冬の新潟で山に行ける日など無いだろうと思い、予定通り実施することにしました。

 月山の積雪は予想を超えていました。それだけに周囲の景色は見事です。
 脚力のある方が多く参加していてラッセルには何の心配もありませんが、ワカンを付けていない方々が三分の一ほどいるので、その方々が気掛かりでした。
 縦走せずに往復にした方がいいかなと思い、後尾からパーテーの脚の沈み具合を見ながら歩きましたが、ズッポリ入っている足跡が少なく、これなら行ける大丈夫と安堵しました。
 月山から小山集落に下山する登山道は、尾根途中から杉林の斜面を下るのですが、積雪が多いので、登山道を見出せませんでした。
 登山道にこだわって、見通しがきかない杉林の斜面を徘徊するのは嫌なので、かなり回り道になりましたが、ルートとして安全確実な尾根通しで下山しました。
 愛宕山山頂先の尾根の南側が昨年の秋に伐採されたので、尾根からは見通しが開けすばらしい展望が望めるはずなので、雪の尾根歩きをたっぷり楽しもうと目論んでいたのですが、月山で思いのほか時間を要してしまい、愛宕山での行程はかなり短縮せざるを得ませんでした。

 太田集落から月山へは、標高160m程のところにある神社を経由して登ります。正月には集落の方々が大勢お参りするのでしょう、参道には照明電球が吊るされ、傾斜が急な個所や階段部には仮設パイプで手摺が設けられています。
参道入り口の様子、まだ雪は深くありません 進むにつれて雪が深くなります 神社はかなり深く雪に埋もれています

 神社を過ぎ杉林が切れると、尾根は開けてきて、里を見下ろせるようになります。雲が垂れ込めているので、残念ながら高い山々は見えませんでした。
 登るにつれて積雪は予想をはるかに超えて多くなりました。この日は時折細かい雪が舞い、風も強く吹いていましたが、脚力のある方が大勢参加していたので、ラッセルはよどみなく、多少の吹雪に見舞われてもパーティーの隊列は平然と進んで行きました。
 ラッセルトップには申し訳ありませんが、後ろからついて行くと、周りの雪景色がたっぷり楽しめました。
尾根からは里が見渡せます  尾根の積雪は登るにつれて多くなりました 尾根周囲の雪景色は見事です

 月山の山頂にはりっぱな社があります。
月山山頂での昼食は早すぎる、下場に降りてからの昼食では遅くなる、どうしようか迷いましたが、社の陰に隠れても風が強いので、下場に降りてから昼食を摂ることにして、小休止ののち小山集落に向けて下山に掛かりました。

 小山集落に降りる登山道は、尾根の途中から杉林の斜面を縫っていきます。しかし、積雪が多いので、登山道の痕跡は全く見出せません。こうした場合、登山道にこだわって斜面に入ると、見通しがきかない杉林の中では徘徊してしまう恐れがあります。多少回り道にはなりますが、安全確実に行こうと思い、尾根通しで下場に降りました。
 下場は山間の田んぼになっています。田んぼは雪に覆われ、広く開けた雪原になっています。まあまあ景観もそこそこで、風がほとんど来ない場所なので、そこで遅めの昼食を摂りました。
月山山頂は間近です 月山山頂の社、厳かなたたずまいです 田んぼの雪原で昼食
 
 愛宕山は登り口の数分手前まで車が入ります。林道から山頂までは10分程度。雪が無ければ丘の散歩です。雪があるとそこそこ汗がかける行程になります。

 野村集落の神社脇を通って、雪原状になった林道を進みます。お天気が良ければこの林道から、真っ白い御神楽岳が大きく荘厳な姿で望めるのですが、この日は雲に覆われ裾さえ見えませんでした。             
雪原状の林道を進む 雪原状の林道を進む 林道と別れて愛宕山への登りです

 愛宕山へは幅2mほどの広くて綺麗に刈払された登山道が付いているのですが、両脇の雑木が雪で登山道上に倒れ込み、あたかも藪の斜面状になっていました。先頭はけっこう苦労しながらの登りでした。

 山頂からさらに先の尾根に進み、送電線の保守用道に沿って周回する予定でしたが、時間が切迫したので、山頂から直下のため池に下って帰る行程に短縮しました。急斜面を下ったり、ため池脇の急斜面をトラバースしたり、ちょっとした冒険がありました。
倒れ込んだ雑木に苦労してます 愛宕山山頂の祠 帰り道、立派な道が出来ていました
 (おわり)