会山行紀行文
北海道道央の山@
2013年
 07.22(月)
晴れ
(大雪山)
大雪山
2291m(旭岳)
参加者 (紀行文) 2070 S/F
18名
(男性10名・女性8名) (写真)2070 2097 1908
黒岳(1984m)・北海岳(2149m)・間宮岳(2185m)・旭岳(2291m)
≪コースタイム≫
小樽港(4:30)=層雲峡(8:00-8:10)≒五合目(8:25)≒七合目(8:40-8:50)…黒岳(10:00-10:15)…昼食(11:20-12:00)…北海岳(12:25-12:30))…間宮岳分岐(13:10-13:20)…旭岳(14:15-14:30)…旭岳石室(15:35-15:40)…すがたみ駅(15:55-16:20)≒旭岳登山口(16:30)=上ホロ荘(泊)
 今回は7/21(日)〜26(金)の日程で、北海道道央の山(大雪山・十勝岳・トムラウシ山)に登ってきました。
 紀行文は夫々個別に作成致しました。

≪紀行文≫

                               〜〜〜黒岳からの素晴らしい眺望に感動〜〜〜

 前日(21日)新潟港を出発し、早朝空も明るくなった小樽に入港。

 前夜のミーティングで、今回の大雪山は旭岳のみのピストン登山でなく、層雲峡から黒岳に登り北海岳ルートで旭岳に向かいたいと説明を受けた。

 黒岳からのルートは以前テレビで観て、峰々のや花々の美しさが抜群との印象があり期待が膨らんだ。一方長い歩行ルートを考え脳裏にやや不安もよぎった。

 略予定通り層雲峡ロープウエイ乗り場に到着し、手早く準備を済ませロープウエイに乗る。

歩いたルート(長すぎて文字は不鮮明です)
夜明け間近の小樽港に入港 層雲峡のロープウエイ乗り場 リフトで登山口へ(前方に黒岳の一角)

 続いてリフトに乗り継ぎ実質登山口の7合目登山事務所前に到着。

 既に他のグループは元気に準備体操をしていた。

 我々も夫々ストレッチを行い、登山開始となった。

 きつくはないが確実に高度を稼いでいく登山路を登って行く。空は青く広がり暖かい陽射しが降り注ぎ結構暑い。

 木々が切れ始めると遠く天塩岳方面の山並みが広がっていた。

 リフト中を含め花々が多く、低木帯に入るとその量と美しさにしばしば歓声が上がる。
7合目登山事務所
暖かい陽射しの中、確実に高度を稼ぐ 木々が開け手塩岳方面の山並みが観える 樹林帯を抜け低木帯を登る(花が多い)

 遮るものが無くなり、いよいよ山頂間近。
 蒼く澄み渡った山頂方向に展望の期待が膨らみ、足取りも軽くなる。

 前方から「着いた〜あ」との歓声、間も無く到着し目の当たりにした山頂は360度の眺望はもとより、前方に広がる残雪を蓄えた大雪の山並みを観た時、あまりの美しさにリュックも下ろさずシャッターを押し続けた。

 何時間でも滞在したい気分ではあったがこの後の長い行程を考えると長居は出来ず、集合写真を撮って山頂を後にした。
黒岳山頂まで後少し 「着いた〜!」との歓声があがる 広く360度大展望の黒岳山頂
残雪を蓄えた大雪の山並みがとても美しい 大雪の山並みをバックに集合写真

 黒岳から旭岳へのルートは大きく二つあり、

 一つは北鎮岳の直下を回る比較的高低差が少なく楽な山歩きが出来るが、時間が少し長いコース。

 一つは北海岳を経由するコースで後者は登山者が少なく静かな山歩きが出来るがアップダウンが多いコース。 

 我々は後者を選択することにした。

 北海岳へのルートは一度赤石川の沢に降りる為、どうしても残雪が多くなるが、殆どが緩やかな斜度の為アイゼンは必要としなかった。 
後ろ髪を引かれるように下山開始
黒岳を降りる(前方に黒岳石室が観える) 黒岳石室への分岐(我々は左へ) 登山道の多くに残雪が

 このルートの最下位点赤石川に被さる残雪(スノーブリッジ)を慎重に渡り、再び北海岳への緩やかな登りとなる。
 北海岳の頂きに立つ手前の見晴らしの良い場所で昼食休憩となったが、座り場所選びにはお花畑の花に注意が必要。
 時折吹く風は残雪を撫でてくるのかひんやりとして気持ちが良い。
赤石川に掛かるスノーブリッジ 残雪が切れるとお花畑が広がる 花を痛めないように細長く場所を確保

 昼食休憩も終わり、歩きはじめると前方に小高い北海岳が観てくる。
 ここは、トムラウシ山縦走路の分岐点になっている。このルートには有名な白雲岳避難小屋があり、いつか機会があれば行ってみたいものだが。
前方に北海岳山頂が 北海岳山頂標 北海岳山頂での集合写真

 北海岳を後にいよいよ最高峰の旭岳を目指す。
 途中右手に今もなお有毒ガスが出ていて立入禁止になっている御鉢平を観る。とても雄大だ。
 途中別ルートからと交わる間宮岳分岐を通過するが、間宮岳山頂はとても広く分岐路より少し高いと思われる場所に山頂標が立っている。
間宮岳に向かう稜線 稜線右手に御鉢平が(有毒ガス立入禁止) 間宮岳分岐(山頂は小高いところ)

 いよいよ最高峰旭岳に取着くわけだが、直下に大きな残雪の斜面を控えている。
 前方には前行くグループがゆっくりと斜面を登っており、望遠で山頂を観ると多くの登山者が居るのが分かる。
 上を観ていると辛くなるので、足元をしっかりと観ながら雪の斜面を登った。
大きな残雪坂を抱えた旭岳が観えてきた 雪の斜面を登る前行くグループ 疲れた身体にこの斜面はキツイ

 雪の斜面が終わると山頂は目の前、多くの登山者が居る。
 漸く到着した旭岳山頂はピストンの登山者も多く賑わっていた。
 山頂での集合写真もそこそこにロープウエイ乗り場を目指して下山開始。下山路は火山岩の急なガレ場で歩きづらかった。 
 
山頂には多くの登山者が観える
急なガレ場の下山路 旭岳山頂での集合写真

 急なガレ場が緩やかになると旭岳石室に到着、ここからは歩き易い登山路となる。
 右手にある姿見池の後方にまるでジェット音のような轟音を鳴らした噴煙も観える。
 そして本日の登山ゴール地点旭岳ロープウエイすがたみ駅に到着。
 なが〜い山歩き無事終えることができた、私以外は。
 (石室付近にストックを忘れ、走り登り、走り降りた。何とか発車時刻には間にあったが)
旭岳石室(後少し) 雪残る姿見池と轟音なる噴煙 最終地点すがたみ駅到着(お疲れ様)

 北海道道央の山初日“大雪山”は素晴らしい天候と景色、花に恵まれ感動の山旅だった。
 この山の良さはやはり黒岳からの縦走があってと思う。旭岳ピストンとは景色と花々の美しさが雲泥の差と言える。
大雪山(黒岳〜旭岳)で出逢えた可憐な花々の一部
   北海道道央の山A
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