会山行紀行文 2013年
 01.20(日)
快晴のち曇り
(ももくらやま)
百蔵山
1003m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
25名
(男性7名・女性18名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00) =百蔵浄水場(11:35-11:46)…(西ルート)…尾根道分岐(12:46)…百蔵山(13:02-13:36) …(東ルート)…百蔵浄水場(14:19) =山中湖湖畔(15:14-15:55)=富士緑の休暇村(16:37宿泊)
≪紀行文≫
     〜〜秀麗富嶽二景・富士山を望む優れた景観の山を歩く 新春に純白の雪を頂く霊峰富士山に会うため(Part-1)〜〜

 ここ3年、富士山が綺麗に見え、よく晴れる時期の暮れから2月頃まで富士山周辺の山へ登っているが、今年は新春に純白の雪を頂く霊峰富士山に会うため今回申し込みました。

【1日目】「山梨百名山」の百蔵山(ももくらやま)(1003.4m)
 新潟駅から25名を乗せた中型バスは新潟駅6時過ぎ出発、高速の関越道に乗り途中から雪、小千谷あたりから少し吹雪で除雪渋滞などがあったが順調に走る。塩沢石打SAで休憩、周りは水墨画のようだ。Oリーダーから行程等の説明や注意事項などの説明、写真家天野尚さんの話と年間200人しか見学させないという佐渡・外海府に存在する古代杉の原生林めぐりを来年山行にしたい等のお話しがあり、天気予報では今日は快晴、明日は晴れのち曇りという報告で、富士山の全容をみられると期待が膨らむ。
 さらに、今日の行程で百蔵山登山で時間の余裕があれば追加して山中湖湖畔でダイヤモンド富士を見ることも考えているという報告、ダイヤモンド富士を見たい願望は以前からあったので、全面的に賛成。参加者全員も勿論賛成の声。
 
 関越トンネルを抜け晴れているようであるが太陽はぼけていた。下り車線はいつもの通りスーキーヤーの車が多いのか渋滞。
 高坂SAあたりから富士山も見え始め、車の中は感嘆の声。圏央道・中央道を通り、談合坂SAで昼食タイム、私は持参したカップラーメンと前のSAで買ったパンを食する。
 大月ICで降り登山開始場所の百蔵浄水場に到着。計画はそれより下の市営グランドが登山開始場所だったが、運転手さんの機転なのか歩けば10分ほどの急な舗装道路を登り百蔵浄水場まで運んでくれた。
 既に600m程度のそれなりの高さなので、富士山がよく見える。

 今日登る山は百蔵山(ももくらやま)(1003.4m)、山梨県大月市にあり、富士山の北東方向で「山梨百名山」、大月市の「秀麗富嶽十二景」のひとつ、その名の通り、美しい富士山がみえるポイントで、コースが整備されているため扇山を結ぶルートとして歩く人も多いそうだ。
 山の名が「百=もも=桃」と近隣の地名から、この辺りには桃太郎伝説があるそうだ。

 到着後10分ほど登山準備をし、体調が悪い2人を残して23名で登山開始(11:46)。雪が残る舗装道路を歩いてすぐに百蔵山への西コース・東コースの分岐が出てきた。
百蔵浄水場前で登山準備 百蔵浄水場前から富士山がよく見える これから登る登山道

 東コースを選んで登り始めたが、西コースから下山して来た若いお父さんと男の子の2人連れが「西コースの方が登りやすいですよ」の一言で、西から登り東から下山というコースが決まった。5分位歩くと左手に和田美術館が現れ、大きな門が建つ美術館は個人の家宝などを収蔵した美術館とか。しかしひっそりとして訪れる人も少ないようだ。
 和田美術館を過ぎるとようやく登山道らしくなる。杉に覆われた暗い道を登っていくと正面が広く開けた場所にたどり着き、その後大山祇神社前を経由して車道が終わり車が2台止まっていたあたりで本格的な登山道になった。
 登山道へ入ると、まずはスギやヒノキの植林帯が続く。見上げると、とても手入れがされた植林帯になっているのに気づく。杉の枝はすっかり払われている
大きな門構えの和田美術館 本格的な登山道入り口 スギやヒノキの植林帯で直前の大雪で雪の残る登山道

 展望の全くない道をしばらく登ると、やがて突然展望が開けた場所に飛び出す。そこから見る富士山はとても素晴らしい。シャッターチャンスとばかりカメラで撮る。
 この場所からは眼下に町並みが良く見え、うねうねと曲りくねった中央高速もはっきりと分かる。
 その後は広葉樹林の道へ進んで行く。やがて道は葛野部落からの尾根道の分岐点に到着(12:46)、そこからはアカマツやクロマツなどが混じった林が、なだらかに山頂まで続いており、穏やか日差しに囲まれて13時02分百蔵山頂上に到着 。(1003.4m)
突然展望が開けた場所 この展望場所からの富士山 穏やか日差しに囲まれてなだらかな尾根道を山頂へ
 山頂は東西に長く広がり、南側が大きく開けている。正面には白く雪をかぶった富士山が目の前に飛び込んできた、さすが秀麗富嶽十二景の名前に値する富士山。桂川の向こうに御正体山(みしょうたいやま)、三ツ峠山、そして昨年1月に山行で登った高川山などが展望できる。
 百蔵山には三等三角点があり、山梨百名山の標識と百蔵大明神遺跡の石碑が建っていた。
 富士山の秀麗な姿を目のあたりにしながら休憩する、皆さんコーヒータイムと洒落ています。
百蔵山頂上の1003mの標識 頂上からの富士山 秀麗な富士山を見ながらコーヒータイム

 下山は(13:36) 扇山方面の尾根道を歩いて東ルートを取る。尾根道の百蔵浄水場への分岐点から下るが、これがかなり傾斜がキツい。雪の残っている道よりも地肌が出ている方が滑りやすい。皆さん何度か滑って転びそうになりながら、時にはロープを頼りに下山する。
 暫く歩いて少しなだらかな下山道になった。登りも下りも暖かい日差しを浴びながらの雪道歩きは、まるで4月上旬頃の新潟で残雪の山歩きをしているような感覚であった。
 下山口分岐の少し手前で銃を持った方が目の前を横切った。猪狩りをしているとのこと。撃たれなくてよかったなぁ。
 西・東コース分岐点を経由して、14時19分百蔵浄水場に到着。
尾根道から東コースの分岐点 かなり傾斜がキツい下山道 東・西コース分岐点到着

 計画より早く着いたので、お約束のダイヤモンド富士を見るために山中湖湖畔に向かう。

 地元の観光資料に従い、頂上から左に少しずれるがダイヤモンド富士を見るポイントである湖畔のボーリング場前に来たが、見晴らしが良くない。
 私が昨年来た時に逆さ富士が見れた長池親水公園駐車場辺りを推薦しその場所へ向かったが、駐車場はダイヤモンド富士を撮影すると思われる人たちと車で一杯。
 仕方なく少し戻って止められそうな場所に移動し、湖に桟橋があるボート乗り場に陣取り、撮影準備。

 1月13日の竜ヶ岳山行では、日が昇るダイヤモンド富士でしたが、今回は日が落ちるダイヤモンド富士であり、また趣が違う。

 15時40分頃から素晴らしいダイヤモンド富士が始まる。全部で20枚以上撮影したが、15時49分のダイヤモンド富士を気に入ったので、今回掲載した。
湖畔のダイヤモンド富士・湖面には白鳥が泳いでいる

 宿泊場所の富士緑の休暇村に到着し、入浴のあとは普通軽いお酒が入る夕食と思っていたが、行程表は「宴会」とあり、そもそも「宴会」という表示はなんなんだと思っていた。

 私が入会して間もないのであまり見掛けなかったとはいえ、大変型破りで盛り上がった宴会(新年会)でした。

 カラオケあり、踊りあり、お酒は余るほど持参され、料理は山行では考えられないほどの質と量。私は大満足・満喫させていただきました。

 掲載写真はまだ大人しい初期段階の宴会ですが、盛り上がった時の写真は掲載できそうもないのでひっそりとしまっておきます。

 なお、酔いすぎて眠れない人もいたとかいなかったとか。

まだ初期段階のおとなしい宴会・その後の掲載出来ない写真がいっぱいあります。 
(翌日の“王岳紀行文”に続く)
百蔵山集合写真