会員の心得
≪会員として守るべき事≫中高年の登山集団であることの認識)

1.登山を趣味とする中高年だけで構成する「新潟楽山会」(略称・楽山会)の会員として、「会則」、「会員の心得」、「山行のしおり」をよく理解し、会の発展に努めよう。

会運営は全員の力の結集であり、その為に各自積極的に会の運営に携わっていこう。

2.会員は、常に危険を伴う登山を通じて仲間と結ばれている。どんな困難な山行であっても、互いに力を合わせ、助け合って解決していこう。リーダーだけに責任と負担を負わせること無く、一人ひとりが責任者の気概を持って山に向かおう。

3.会員は、安全・安心の登山の為に日常的に体力の維持向上を図り、山の知識と技術の向上を得る為に日頃から研究心を持って、知的登山の実践に努めよう。

4.山岳という大自然の中に分け入り、心身の健康と鍛練と安らぎという大きな果実を得ていることを再認識し、自然環境に感謝しつつ守り大切にする心を養おう。

5.毎月発行される会報「楽山だより」、「山行コース案内」は会と会員を繋ぐ大切な伝達手段である。連絡事項やお願い事項など、会員にとって必須の情報が載っている。会員は毎月必ず読んでおこう。

6.単独登山者による山岳事故が社会問題化している。危険性の多い未組織登山者や中高年単独登山者の事故防止の観点からも、更なる中高年者の入会を図り社会貢献していこう。


≪山に登る前の心得≫
安全・安心の会山行のために)

(1)年齢的ハンディの自覚
    運動機能は、40歳を過ぎる頃から急速に低下する。体力もまた退行してくる。
   中高年の特徴は、第一にスタミナ(全身持久力)なくなる。60歳代の人の体力は、青年
  時代に比べ、ほぼ半減すると言われる。

   このほか、加齢と共に体が硬くなり、筋力が低下し、動きをコントロールする調整力が
  鈍化するなどの特徴が見られる。

   また、山では大量の酸素や血液を必要とされる。しかし、年配者になるほど動脈硬化や
  心臓疲労が起こる。そして、血圧が上がり、めまい、どうき、むかつき、食欲不振などの
  症状が出やすくなる。

   中高年の登山は、自己の身体状況をよく知り無理せず安全登山に徹することが大原則
  である。
   また、持病のある者は医師の指示に従い、決して忌避事項を無視してはいけない。

(2)自己グレードの自覚
     歳をとれば体力が衰えるし、ブランクがあれば能力(技術、知識、体力等)は低下してい
   る。「俺はまだ若い」「昔とったきねづか」式の頑張りは、登山においては絶対に通用
  しない。

     従って、健康的で安全な登山を行うには、まず、現在の自分の体力、健康状態にあった
  山を選ぶことが大切である。

     山会の会山行では、原則として厳冬期の雪山、岩壁登攀などの山行は実施しないことと
  なっているが、技術の継承などの観点から時々実施される。
   参加するには、自分の体力や技術をよく見極めなければならない。

  自分の中で「登りたい山と登れる山の違い」を認識し、きっちり見極めよう。

3)気象と判断
    登山は、生死にかかわる危険が常に伴うスポーツである。たとえ低山といえども、季節や
  気象状態によって山はめまぐるしく変わる。どんな状況変化にも対応でき、いつでも
  安全に帰れる技術と判断力が必要であり、慎重な準備と周到な装備が絶対要件である。

(4)山岳会と“趣味の会”の違い
    中高年登山と遭難に関する記事によると、基本的に山登りが何であるかを理解していない
  人が多い。計画性のない行動、パーティーとしてのまとまり不足、リーダーや他人任せ、
  物見遊山または社内旅行の延長のような山登りが見られ、道に迷ったり、一時行方不明
  騒ぎを起こすこともあると指摘されている。

    常に危険の伴う“山の会”は、一般の趣味の会とは根本的に異なることを銘記しなければ
  ならない。

5)ツアー登山との違い
    楽山会は山を愛する中高年の集まりである。もとより利益を優先させる商業登山やツアー
  登山とは基本的に違う。
  「連れて行ってもらう」のではなく、「みんなで協力して目的の山に登る」
という
  考え方を持とう。

    団体行動であるので、リーダーの指示に従うことは大切であるが、なにもかもリーダー
  任せでなく、事前にコースの行程、難易度、高度差、交通機関、宿泊施設などの情報を
  調べ、その山の概念をつかんでから参加しよう。自分で調べて概要をつかむことにより
  行程把握などもできて、疲れの度合いも軽減される。

(6)女性特有の身体能力
     女性は一般的には、行動力としての筋力、特に腕力、握力、瞬発力、敏捷性という点で
  は男性に比べ劣るといわれているが、一般的な耐久力、持久力は女性も男性に劣らない。

    女性の筋力の弱さは重荷を担ぐ場合に現われ、男性では重荷を肩や背筋で支えることが
   できるのに対し、女性では背筋力の弱さから腰で支えざるを得なくなる。
   そのため、腰部や腹部に強い圧力が加わり、腰椎や腰の筋肉に障害を起こしたり、内臓
  下垂、ヘルニアなどを起こす可能性が出てくる。筋力の劣っている女性にとっては荷物の
  軽量化は特に重要
である。

(7)勇気と知恵と忍耐
     楽山会の山行とは、グループで自然環境に入ることである。従って、多少の危険を
   突破する勇気と知恵と忍耐が要求され、また、体力や登はん能力と経験が必要となる。
   反面、天候悪化などによる悪条件に遭遇した場合は、潔く引き返す勇気も必要である。


(8)コース選定

     参加するコースの選定には、自分の体力、能力の程度に見合ったものを選ぶこと。能力
    以上の無理な山行は、同行者に迷惑を掛けるばかりでなく、苦しいだけの山行となる。
     従って、自分の能力に相応しい山から力を養って、順次難しい山を選ぶ必要がある。

(9)ルールとマナー
     山には山のルールがあり、エチケットがある。山では礼儀正しく、多少の自己犠牲と奉
   仕の精神をもって、自然の中でみんなが楽しめるよう行動しよう。他の登山者に迷惑をか
   けることは厳に慎み、譲り合いの精神で接しよう。

10)自然保護
     自然を保護し、自分の出したゴミは自分で持ち帰り、樹木や草花は傷めないよう努め
  なければならない。一度傷めた自然は回生に気の遠くなるような時間が必要なことを考え
  よう。動植物の生活エリアに入らせてもらっている事を認識しよう。

11ホームページ
     楽山会のホームページは、会の広報としても会員相互の情報交換の場としても一定の
  役割を担っており、内容の充実は会員全員で図っていかなければならない。
  「山行紀行文」などの寄稿を求められたら、積極的に協力しよう。