会山行紀行文 2025年
8/20(水)〜22(金)
曇り 晴れ
(ひうちやま)
火打山における雷鳥保護活動

2462m
参加者 (紀行文) 2198 H/W
No−153 グレード:C上 3名
 担当リーダー 自然保護部 (男性1名・女性2名) (写真) 2198 H/W
≪コースタイム≫
≪20日(水)≫
新潟駅南口(5:10)=(北陸・上信越道)=米山SA=妙高高原IC=笹ヶ峰登山口(8:30)…黒沢…富士見平…高谷池ヒュッテ(13:30)…火打山山頂往復・作業下見(希望者)…高谷池ヒュッテ(16:00)―夕食(17:15)―環境省専門官による雷鳥講話(18:30-20:00)(泊)
≪21日(木)≫
起床(4:30)―朝食(5:15)―高谷池ヒュッテ(6:30)…雷鳥平(7:30―15:00イネ科植物除去作業)…高谷池ヒュッテ(16:00)―夕食(17:15)―懇親会(18:00)(泊)
≪22日(金)≫
起床(4:30)―朝食(5:30)―高谷池ヒュッテ(6:00)…火打山山頂直下で雷鳥観察(7:10-8:00)…雷鳥平(8:15-10:10イネ科植物除去作業)…高谷池ヒュッテ(11:30-12:00)…笹ヶ峰(15:00)=苗名の湯(15:30-16:30)=新潟駅南口(18:30)
≪紀行文≫
〜〜〜充実感を感じつつ〜〜〜
 自然保護ボランティアとして特別山行で環境省、妙高市が主体となって実施する「ライ鳥保護活動」に参加しました。
 2,462mの火打山山頂付近まで登り、イネ科の植物を除去する作業です。地球温暖化により、高山植物を主食とするライ鳥の生息環境を侵害する下界の植物の除去作業です。2泊3日の日程ですが、楽山会からの参加者は2日目、3日目の作業参加です。
 参加案内ではカマやハサミの持参とありましたが、手作業で抜く方法で実施されました。イネ科以外の周りの植物を傷めないようにとの配慮でした。

≪1日目≫
 夜には映像を見ながら、環境省専門官による講話がありました。
 また中央アルプスでの活動でテレビにも出ている中村浩志信州大学名誉教授の話もありました。
≪2日目≫
 夜は懇親会も設定されました。
 参加者の中には、遠くは大分県の湯布院や横浜市から参加している女性もいました。また信州大学の学生と思われる若い方もおりました。
 私ども楽山会の参加者は山頂手前の「雷鳥平」での作業でしたが、最近の温暖化の影響により、イネ科等の植物が侵入し、採食地として適さない場所に変わり、ライ鳥を見かけることがほとんどなくなったとのことです。
≪3日目≫
 朝から晴れの良い天気でした。早めに出発し、山頂直下で環境省の方の案内で雷鳥観察も行われました。涼しい朝のうちはハイマツから出ていて、ライ鳥を発見しやすいとのこと。家族連れと思われる8羽のライ鳥が確認されました。その後、山頂へ移動しました。天気が良かったことから、頂上からは北アルプスの白馬連峰が望めました。
 「雷鳥平」での作業が始まった後、休憩時間には環境省の方が、普段は入ることができない、特別保護区にある「白山小桜」の群落にも案内してもらえました。3日目の作業はお昼で終了、解散となりました。
 私達は昼食を食べて下山しました。帰路、杉野沢の「苗名の湯」で汗を流し、休憩を取りました。
 中高年者には少しハードなボランティア活動でしたが、無事に作業を終え、充実感を感じつつ、新潟市へ向かいました。
天狗の庭からに火打山  白馬連峰
雷鳥の家族
白山小桜 頂上での楽山会参加者