≪紀行文≫ |
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〜〜〜お花が沢山、沢山咲いていました〜〜〜 |
7月3日に予定している浅草岳の下見山行に行ってきました。ごく最近入会のHさんから一緒に歩いてもらいました。お目当てのヒメサユリは既に咲き始めていて、ツバメオモトやイワハゼ、ゴゼンタチバナ、ベニサラサドウダン、ウラジロヨウラク等、沢山のお花に出逢う事が出来ました。山行当日も天気に恵まれ、皆さんにも楽しんでもらえたら良いなと思いました。
会山行の最初の計画は福島県の入叶津から登ってネズモチ平に下るつもりでおりましたが、国道が通行止めで復旧の目途が立たない事から、六十里登山口から鬼が面山を経由して浅草岳に登る事にしました。登山口の標高は745m、浅草岳の標高は1568mで、その差は800m程しかありませんが、南岳〜鬼が面山〜北岳〜前岳迄の間で登り下りを繰り返す結構ハードなコースです。
駐車場に到着すると、既に20台位の車があり人気の様です。登山口から標高差100m程を登ると道はほぼ平らになり六十里越に至ります。ここからはブナ林のつづら折りの急登を登ってマイクロ中継局に到着。ここで休憩を取りました。 |
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福島県へはトンネル手前で通行止め |
六十里越の分岐 |
マイクロ中継局に到着 |
ほぼ平坦な道を歩いて吹峠に到着。ここから右手に折れて緩やかな稜線を南岳に向かいます。足元にはツバメオモトやユキザサ、マイズルソウ、ツマトリソウ等が目につきます。ツバメオモトは今が見頃の様です。 |
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吹峠分岐、浅草岳は右に入る |
ツバメオモトが見頃の様です |
どなたか名前を教えて下さい |
南岳まで来ると、前方に浅草岳、後方はマイクロ中継局を尾根の先端に望む事が出来ます。ここからの登山道は崖の縁に続いていて、右手・福島側は切れ落ちています。この状態は前岳の途中まで続き、歩行には充分な注意が必要です。 |
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8:45、南岳に到着、奥は毛猛山塊 |
尾根の先端にマイクロ中継局 |
南岳からの浅草岳 |
南岳を過ぎた辺りからヒメサユリが咲き出していました。まだ咲き始めたばかりで、1〜2週間先が見頃でしょうか? |
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ずーっと崖の縁を歩きます |
咲き始めました、今年初めてです。蕾も沢山 |
登山道の両脇にはイワハゼ、ゴゼンタチバナ、イワカガミが所々に密集して咲いていて、お花の登山道です。 |
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イワハゼも沢山 |
ゴゼンタチバナロード |
イワカガミロード |
歩き始めて2時間半ほどで鬼が面山に到着。浅草岳までの行程のちょうど半分くらいで、まだまだ先は長いです。登ったり下りたりを繰り返して北岳、ムジナ沢カッチを通過。この辺りからベニサラサドウダンやウラジロヨウラクが目につきます。 |
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9:25、鬼が面山着、奥は浅草岳 |
ベニサラサドウダン |
ウラジロヨウラク |
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10:20、ムジナ沢カッチ着 |
前岳が近いです、右奥が浅草岳 |
鬼が面山方面を振り返る |
標高差200m程の岩混りの登りをクリアすると前岳に到着です。昨日ネズモチ平までの林道が開通したとの事で、前岳はブナ曽根や桜曽根を登った人達で賑やかです。前岳から浅草岳へはすぐそこですが、夏道を雪渓が塞いでいました。そのまま雪渓をトラバースすると滑落の心配も有るので、皆さん雪渓を上り詰めて上部の平らな所を歩いていました。このコースを歩くのであれば軽アイゼンは不要と思われました。 |
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11:35、浅草岳山頂着 |
田子倉湖方面、登山口が見える |
前岳方面、雪渓の上部を歩きます |
浅草岳の最後の登りで、会友にバッタリ。ムジナ沢登山口からのプラス2時間コースを登って来たとの事、とても元気な女性3名です。
11:35、歩き始めてから4時間45分で浅草岳に到着。展望は有りますが、霞んでいてはっきりとは見えません。それでも守門岳や田子倉湖の展望を楽しみながら至福の時間としました。雪融けのこの季節は、虫がうるさいです。お昼を頂く時でも防虫ネットは手放せませんでした。 |
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裏側からの守門岳 |
ワタスゲもありました |
前岳の分岐、鬼が面山は左へ |
12:10、山頂を後にします。会山行で予定しているネズモチ平であれば2時間ほどで下るのですが、六十里登山口まではおよそ倍くらいの時間が必要です。 |
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覗くと怖いです |
ムジナ沢カッチからの北岳(右奥) |
15:40、無事に登山口に到着 |
崖の縁を慎重に下って、15:40、無事に登山口に到着しました。下山も登り下りを繰り返すので結構難儀なコースでした。
本日の活動時間=8時間50分、歩行距離=14.5km、累積標高差=1547m。
浅草岳は植生がかなり豊かな山だと思います。特にこの季節はヒメサユリばかりでなく、他の沢山のお花が咲いていて我々を楽しませてくれます。皆さんにも楽しいでほしい気持ちで山を下りました。会山行当日も好天に恵まれることを願っております。
≪追伸≫
1, 虫がかなりうるさいです。防虫ネットが重宝しました。
2, 福島側が切れ落ちた崖の縁を歩きます。慎重に歩く必要があり、雨天や風が強い時は山行を避けたほうが良いと思いました。
3, 前岳から先で雪渓が夏道を塞いでいましたが、軽アイゼン迄の必要は無いと思います。
4, 蒸し暑い季節で、まだ暑さに体が慣れていない状況だと思われます。熱中症対策として、充分な水分と経口補水液、塩飴、梅干を持参しました。 |