≪紀行文≫ |
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〜〜〜石転び沢の絶景に感動〜〜〜 |
飯豊の石転び沢を途中まで登ってきました。目標は石転び沢から北股岳に登り、門内岳を経由して梶川尾根を下る周回ルートですが、ハードルは結構高いです。
当日は、倉手山登山口から飯豊山荘までの林道が未開通で歩く必要がある事、天気は晴れ予報ですが西風が強い予報である事から、周回は諦めて石転び沢の出合から先は様子を見ながら歩く下見山行となりました。
石転び沢の出合から1時間弱歩いた、ほん石転び沢出合付近までを歩く事が出来ました。石転び沢の絶景はとても素晴らしく感動ものです。この景色を見る事が出来ただけでも大満足の山行でした。
倉手山登山口の駐車場は既に満車で路肩に駐車させて頂きました。
今日は遅めの6:30に出発です。石転びを登りきるなら林道歩きがあるので少なくても2時間ほど前の出発が必要と思われます。
飯豊山荘まで3.5km・45分程を歩き、更に25分程歩いて温身平に到着。この辺りはブナの大木があってとても気持ちの良い所です。飯豊の稜線が望める所が有り、梅花皮岳とその右に梅花皮小屋が見えているようです。
砂防ダムの階段を登った所から登山道が始まります。梅花皮沢は雪解け水を集めてゴウゴウと流れ怖いくらいでした。登山道は梅花皮沢左岸のヘつり道で、岩場があったり小沢を横切ったりして気が抜けません。
滝沢出合の手前で夏道から雪渓に乗る事が出来ました。雪渓には結構大きなクラックも有って、この下にすごい量の雪解け水が流れている事を思うと、少しでも雪渓の厚そうな所を選んで歩きました。 |
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温身平から梅花皮岳 |
梅花皮沢の雪解け水がすごい水量 |
滝沢出会いの手前から雪渓に乗る |
9:05、梶川出合を通過。夏道は水量が多いこの沢を渡渉しますが、今日は雪渓の上を歩く事で問題なく通過出来ました。
正面に門内沢が見えてきました。雪渓の上には、2〜3名の登山者が豆粒よりも更に小さく確認できました。 |
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快調に雪渓を歩く、Kさん |
梶川出合、雪渓が割れている |
正面に門内沢、登山者が見える |
門内沢の手前を少し左にカーブすると、ようやく石転び沢を確認する事が出来て、目の前に絶景が広がります。とにかくスケールが大きく、石転びの出合から梅花皮小屋迄の標高差1000mが一望できます。三人×二組の先行者も小さく確認でき、我々よりも1時間ほど先行している様です。3年前に来た時は出合に大岩があり、そこでアイゼンを着けましたが、今年はまだ雪の下です。
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石転び沢の全景(石転び沢の出合辺りから) |
石転び沢の上部、左隅に梅花皮小屋が見える |
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9:45、石転び沢の出合着、一息入れます。傾斜は上るに従って徐々に増してくるので、12本アイゼンを装着。ピッケルはまだ要らないのでザックに着けたままです。心配した風は稜線から吹き下ろす風がずっと吹いていて、強弱があって登るに従って強まって来ました。
10:50、石転び沢の出合から1時間弱歩いた、ほん石転び沢出合辺りの標高1270mを今日の山頂としました。梅花皮小屋迄残り580mの所です。左岸の雪渓の縁でお昼を頂きました。風はそれ程防げませんでしたが落石や雪崩には配慮したつもりです。
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ほん石転び沢を望む、左のピークは西の峰・1637m |
石転び沢の上部を望む |
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下山に取りかかる頃、自衛隊7名がスキーで登ってきました。今朝、飯豊山荘で追い越した一行です。BCをするKさんは、興味津々です。
11:35、今日の山頂を後にしました。振り返ると、自衛隊は上るのを止めて訓練に入った様でした。 |
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自衛隊がスキーで登ってきました |
滝沢出合、上部に梅花皮滝がある |
無事に戻って来ました |
15:00、無事に倉手山登山口の駐車場に到着しました。帰りの林道でワラビを見つけ、少し頂いて来ました。
本日の活動時間=8時間33分、歩行距離=20.3km、累積標高差=1322m。
振り返るのが怖い様な斜度45度といわれる石転び沢の核心部には届きませんでしたが、ほん石転び沢出合まで登り、絶景に出会う事が出来て大満足の山行でした。ありがとうございました。
≪追伸≫
・我々が出会った自衛隊7名に、12:15頃、雪の塊などが落ち、2人が負傷しヘリコプターで救助されたとの情報が翌日ありました。
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