≪紀行文≫ |
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~~~飯豊をタップリ歩いて大満足~~~ |
Kさんがこの時期が旬の、西俣ノ峰から頼母木山を計画してくれたので登ってきました。久しぶりに飯豊をタップリ歩いて大満足です。残雪と新緑の素晴らしい展望を楽しみました。
このコースは、山形側の飯豊登山口の一つ・飯豊山荘に向かう途中の梅花皮荘から歩きます。倉手山登山口のすぐ近くです。飯豊山荘までの道路はまだ開通していませんが、ここまでは除雪されるので、冬季の飯豊に入る登山者は便利に使っているようです。
梅花皮荘から頼母木山迄のピストンでも、累積標高差は1600m超、登りに5~6時間、下りは4時間ほどが必要で、そう簡単なコースではありません。飯豊に登り始めた2016年9月に一度歩きましたが、この時は三匹穴で撤退した経験があります。
6時過ぎに梅花皮壮に到着しましたが、既に沢山の車があり人気の高さが伺われます。道路を挟んだ向かいは、桜公園になっていて沢山の桜が咲き始めていました。準備を終えて6:20に出発。この時期の雪は締まっていて踏み抜く事は無いので、ピッケルとワカンは持たない事にしました。軽量化の為にアイゼンは6本です。
梅花皮荘から田んぼの脇道を歩きます。放射冷却で冷えたのか氷が張っていました。15分程で西俣ノ峰登山口に到着。
大曲り分岐までの標高差200m程はいきなりの急登で、途中には岩場も有ります。登山道の両脇にはイワウチワが咲いていて、楽しませてくれました。大曲り分岐では既に一汗かいて暑いので一枚脱ぎました。傾斜が少し緩くなると十文字ノ池に到着、タムシバが咲いていました。飯豊は季節が少し遅い様で、芽吹きの良い季節を迎えていて新緑がとてもきれいです。 |
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ここから尾根に取着きます |
大曲り分岐、急登でした |
十文字ノ池に咲いていました |
西俣ノ峰の手前も急登です。残雪の急斜面ですが先行者のステップもあるのでアイゼン無しで登りました。西俣ノ峰まで来ると展望が素晴らしく、これから登る頼母木山方面、ダイクラ尾根の先の飯豊本山迄望む事ができました。ここまで上がって初めて鉾立峰と朳差岳に対面することが出来ます。残雪の展望が素晴らしいです。
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西俣ノ峰から、鉾立峰と朳差岳が目の前です |
西俣ノ峰から、これから歩く頼母木山方面 |
三匹穴の手前にも急登がある事から、枯松峰の手前でアイゼンを着けました。アイゼンを着けると残雪の上は問題ないのですが、時々現れる雪の無い夏道は結構歩きにくいです。加えて夏道は倒木が有ったり、雑木が登山道を覆っていたり、夏道から外れてちょっとした薮コギの所もありました。 |
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10:45、三匹穴着 |
三匹穴からの朳差岳と非難小屋 |
頼母木山山頂着 |
三匹穴まで来ると風が出てきました。これから先は広い雪の斜面で山頂直下まで続いて、先行者も確認できました。頼母木平を右手に見て、雪渓と笹薮の境界を歩きます。左側は急斜面がずっと下まで続いていて、結構嫌なトラバースです。その先の笹薮を突破して、最後にまた雪渓を登って頼母木山の山頂にようやく到着。疲れた足での笹薮の藪コギは、足を取られて大変でした。
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頼母木山頂からの鉾立峰と朳差岳 |
頼母木山頂からの地神山方面 |
山頂は風が強く、長居はできません。展望を楽しんでいる余裕は無く早々に写真を撮って、少し下りて風が防げる雪渓と笹薮の境界でお昼を頂きました。目の前が頼母木平でその右横に白く目立つ山がありました。後で調べたら、枯松山です。結構立派な山です。
下山は急な雪渓のトラバースを避けて、頼母木平を経由して下ります。頼母木平からは毎年のようにお世話になっている頼母木小屋が望めました。こちら側から眺める頼母木小屋は初めてで、なかなか見れない景色です。頼母木平は笹薮に覆われていて、赤テープが所々にあり、これを辿る様にルートを取ります。笹薮に消えてはいますが、よく見ると登山道の痕跡にも見えました。
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頼母木平から見る頼母木小屋、なかなか見れない景色 |
頼母木平の笹薮を下る、奥は西俣ノ峰に続く稜線 |
残雪の下りは歩き易く、結構速いです。1時間で枯松峰まで下りてきました。西俣ノ峰や大曲り分岐からの急登を慎重に下って、15:20、無事に梅花皮荘に到着。下りは3時間かからないで下りました。
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西俣ノ峰辺りから、奥に枯松山、立派です |
西俣ノ峰辺りからの倉手山 |
本日の活動時間=9時間05分、歩行距離=14.2km、累積標高差=1646m。
残雪の飯豊を久しぶりにタップリと歩く事が出来て大満足の山行でした。残雪と新緑の景色を満喫しました。楽しい山歩きをありがとうございました。 |
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