会山行紀行文 2022年
11/11(金)
曇り時々小雨
初詣・新潟町あるき その③ 参加者 (紀行文) 2400 K/N
No-T01② グレード:E 15名
 担当リーダー 2052M/T (女性15名) (写真) 2052 M/T
≪コースタイム≫
白山神社随神門(10:00)…白山神社ご利益めぐり(大黒様・白山くくり石・御稲御倉・道祖神・蛇松明神・松尾神社・黄龍神社)…ギャラリー蔵織(くらおり)…上古町…船江大神宮(神明宮)・愛宕神社・口之神社…瑞光寺・法音寺…鍛冶小路…笹川餅屋…まんがストリート…新津屋小路…人情横丁…白龍権現(12:00)…東堀8「丸伊」昼食(12:20-13:20)
≪紀行文≫
~~~ご利益いっぱい!発見いっぱい!~~~

 初詣・新潟町あるきの3回目です。希望者が多いため山行回数を増やして実施して下さったリーダーに感謝いたします。予報では雨も心配されましたが曇り空となって一安心。5人ずつ1人のガイドさんについて3グループでスタートです。

 新潟総鎮守の白山神社の主神は菊理姫大神(くくりひめおおみかみ)という女の神様ですが、多くの神様も合祀されているのでたくさんのご利益があるパワースポットです。本殿を参拝した後、本殿脇の地下に続く通路へ。
 少し緊張しながら通路を抜けると赤い鳥居や灯篭が目に飛び込んできて神聖で不思議な空間に驚きます。
 安産・子宝・夫婦円満の「道祖神」金運が上がる「蛇松明神」美や芸事にご利益のある「松尾神社」厄除けと運気アップの「黄龍神社」が祀られています。蛇松明神は蛇の神様なので蛇の好物の生卵も奉納するとよいそうです。
 新潟の湊の安全と繁栄を願って祀られた住吉神社はなぜか鳥居の後に建っていないのですが、駐車場を作るために社を移したという事情がありました。
白山神社にて集合写真
本殿参拝 ガイドさんの説明 通路を抜けると・・
道祖神 お正月の花飾り 松尾神社(左)黄龍神社(右)

 境内を出て一番堀広場へ。一番掘りの両側には長岡藩の米蔵が並んでいましたが米蔵が撤去されて白山公園が作られました。
 新潟国体前に一番掘りが埋め立てられ裁判所の前は50cmの土盛りがされているそうです。歩道脇を流れているのは宮浦掘り(信濃川と一番掘りを結ぶ堀)の名残です。
 西堀前通を通ってギャラリー蔵織に向かいました。ここはかつて芸妓の庄内屋シンさんが晩年を暮らしたところです。シンさんは大変な美人で、初代萬代橋の橋名はシンさんを通して柳原前光氏に書いてもらったものです。シンさんは前光氏に身請けされて東京に行きましたが前光氏が病で伏せるようになると新潟にもどりここで66歳の生涯を終えました。
東堀・一番掘・西堀・宮浦掘 宮浦掘の名残の流れ シンさんが暮らしていた二階

 ピシャン小路をぬけて上古町の船江大神宮(神明宮)へ。船江神社と古町神明宮を合祀して船江大神宮となり古町芸妓が新年の舞を奉納しています。船江神社はアルビレックスとご縁があって白鳥神社が建立され選手たちが書いた絵馬も奉納さていました。
 白鳥神社の隣には芭蕉の句碑があり、神明宮は直江兼続が開かせた神社と伝えられます。隣には新潟市で一番古い神社の愛宕神社と実情は明和の騒動(大飢饉による町人一揆)の中心人物を祀っている口之神社がありました。
 上古町は老舗和菓子店など歴史のあるお店と若い人たちが出店したおしゃれなお店が共存している素敵な商店街です。
船江大神宮 新潟アルビレックス選手奉納絵馬 白鳥神社と八幡宮
芭蕉の句碑の説明 船江大神宮社殿 愛宕神社
口之神社 外観が素敵な古町麹製造所 1871年創業の金巻屋

 考古堂書店の壁の大きな良寛様を見ながら新川小路を通って瑞光寺へ。参道入口にはすべての願いを引き受けてくれる「ひきうけ地蔵尊」が。思わず真剣に手を合わせてしまいました。
 瑞光寺は会津八一の菩提寺で本堂の前にお墓がありました。隣には高浜虚子の句碑もあって寺宝の木造菩薩立像は新潟県の有形文化財です。西堀はかつて寺町とよばれお寺が多いのですが、どのお寺もお墓を後ろに移して参道が長くなっています。隣の法音寺の屋根には獅子頭が乗っていて個性が光っていました。
良寛様 瑞光寺 参道が長い ひき受け地蔵
会津八一の墓 高浜虚子の句碑 法音寺の獅子頭

 少し歩いて笹団子名店の笹川餅屋さんへ。道路拡張のため店舗は創業時の半分になりましたが江戸時代は牢屋だったとは驚きです。良寛様の書も飾られていました。
 鍛冶小路からマンガストリートへ。水島新司の漫画のキャラクターの銅像が並ぶ通りにははり糸や小川屋などの老舗や会津八一生誕の碑があり、マンガ専門学校や24時間営業の餃子無人直売所もできていて時代の流れを感じました。
 新津屋小路から人情横町へ。ここは戦後の引揚者が商売できるようにと作られたところで海産物やラーメン屋さんなどが軒を連ねて昭和レトロでした。
 そしてゴールは白龍大権現。信濃川を流れ大河津(燕市)に漂着した龍神像を奉ったのが始まりとされ、商売繁盛と縁結びにご利益があり地元の方の厚い信仰を集めています。ガイドさんのおかげで今まで知らなかった神社やお寺の由来やご利益、堀とその地で生活してきた人たちについて知ることができました。歩くことでたくさんの発見があり風は冷たくともあっという間の2時間でした。今度またじっくりと上古町周辺を歩いて魅力を発見したいです。
 昼食は鮨・割烹「丸伊」でした。冷えた体をお茶で温めておいしいお料理を堪能しました。心も体も満足した初詣・町あるき。ご利益をたくさんいただいて今年はきっと良い年・良い山行になると思います。
牢屋だった笹川餅屋 良寛様の書 岩鬼の像
会津八一生誕碑 人情小路 白龍大権現
縁産霊(えんむすび)の磐 鮨・割烹「丸伊」 換気とディスタンスで会食