会山行紀行文 2022年
12/3(土)
晴れ
(くしがた)
櫛形山脈縦走

568m(櫛形山)
参加者 (紀行文) 2232 S/K
No-124  グレード:C上  22名
 担当リーダー 2186 K/K (男性5名・女性17名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=聖籠新発田IC下(6:40)=白鳥公園(7:05-35)…鳥坂山(8:45)…ユズリハノ峰(9:20)…黒中山(9:50)
…羽黒山(10:45)…飯角山手前(11:25-12:10 昼食)…飯角山(12:15)…飯角分岐(12:25)…櫛形山(13:15-35)
…大沢尾根登山口(14:15)…関沢駐車場(14:40-15:00)=道の駅加治川(15:30)=聖籠新発田IC下(16:00)=新潟駅(16:40)
≪紀行文≫
~~~思いがけずに好天に恵まれ、雪の櫛形山脈と飯豊の素晴らしい景色を堪能~~~

 櫛形山や大峰山は何度か登った事はありますが、鳥坂山や櫛形山脈の縦走は初めてで、Kリーダーのこの山行を楽しみにしておりました。
 今秋計画された摩耶山と大境山は荒天予報で中止。櫛形山脈縦走も山行の2日前までは冬型の気圧配置の予報が続き、微妙な状況で実施が危ぶまれましたが、前日になると風は強いながらも晴れマークが並んで、これなら間違いなく実施できそうです。この時期にしては、まさにミラクルな天気予報となりました。
その代わり、前日は朝からの雨に白いものが混り、午後には完全に湿雪に変って数センチの積雪となりました。山行当日の朝は氷点下に冷える予報から、急遽冬用タイヤへの交換に迫られました。
 当日の朝は余裕を持って自宅を出発。予想通り路肩に残った雪は凍っていて今年初めての雪道で、慎重な運転で新発田に向かいました。
 聖籠新発田IC下でバスに乗車、ほぼ予定通りに白鳥公園に到着し、早速準備に取り掛かります。今回の会計さんは、新発田からのバスの乗車時間が30分程しかない事と、当日のキャンセルが出た事もあって大変だったようです。ご苦労様でした。
 7:35、白鳥公園を出発。駐車場に雪は有りませんでしたが、雪に備えて長靴を履いた方が半数を越えた様です。
白鳥公園で登山準備 7:35 追分コースの登山口を出発 階段の急登が続きます

 白鳥山への追分コースは結構急登です。斜面をトラバースするように階段を登り、岩場混じりの見上げるような急登もありました。30分程の登りで白鳥山と鳥坂山の分岐に到着。白鳥山の山頂は分岐を少し右に進みますが、今日はスルーです。
眼下に胎内川と日本海  見上げるような急登です 8:10 ようやく白鳥山分岐

 登るに従って雪は深くなり、白鳥山の分岐で10cm位は有りました。
 気温は里で11℃位まで上がる予報でしたので、泥濘を予想しましたが、みごとに予想が外れ完全に雪の登山道となっています。風は少し強いのですが、天気が良いのでこの冬初めての雪山歩きが楽しめそうです。
 マイクロ中継局辺りからの鳥坂山は結構尖がって見えました。
鳥坂山の登り、完全に冬山です 高坪山方面、どれが高坪山? 8:45 鳥坂山到着、積雪20~30cm

 8:45、鳥坂山に到着し一息入れます。積雪は20~30cmに増え、ラストを歩いていると判りませんが、トップは結構きつそうです。もう一つ、雪で木の枝が垂れさがって登山道を塞ぎ、これを跨いだり、くぐったり、払ったりが一苦労です。
 鳥坂山からは、右手の沢の向こうに背が高い櫛形山が遠くに見えています。その右奥にはお馴染みの角田山と弥彦山が望まれました。
9:20 ユズリハノ峰着 櫛形山(左)と右奥に角田山と弥彦山 遠くに光兎山を見つけました

 ユズリハノ峰、黒中山と順調に進みますが、積雪の為に予定よりも少し遅れぎみです。気温が上がってくると、時々木の枝に積もった雪がバサッと落ちて来て、ザックや衣服を濡らします。
 ザックカバーとカッパを着込む必要がありました。先頭は結構な体力を消耗する事から、羽黒山でトップとラストを交代しました。
 坂井越は何処なのか分らずに通過。
 11:25、飯角山手前の風を避けることが出来る平らな所で至福の時間です。展望はありませんが、天気が良いので日差しが心地良い場所です。 ゆっくりとコーヒーも頂きました。
9:50 黒中山到着 飯角山手前で、至福のひと時 12:25 飯角分岐

 12:10、午後の部の開始です。櫛形山を目指して飯角山、飯角分岐を通過。これまで誰にも逢わずに、ノントレースの登山道を歩きましたが、中ノ沢尾根コースが合流すると、トレースが出来ていました。櫛形山への最後の登りは少し楽をさせてもらいました。
 13:15、櫛形山山頂着。これ以上ない位の飯豊の素晴らしい展望が我々を出迎えてくれました。山頂のベンチで飯豊の展望に見入っている方がおられました。見覚えのある方で、今年2月の牟礼山、6月の頼母木小屋でお逢いした胎内の亀山さんでした。会員のひろばでお話されたり、亀山さんが書かれた山の本を拝読したこともありました。櫛形山山頂にある飯豊の案内板も作られたそうです。
櫛形山山頂から飯豊の展望が最高! 
左から朳差岳~鉾立峰~頼母木山~地神山~門内岳~北股岳~大日岳

 亀山さんから飯豊の展望を教えて頂きました。左の白い山が朳差岳、そこから右に、三角に尖がった鉾立峰、隣が大石山と頼母木山、尾根が突き上げているのが地神山、二ツ峰からの胎内尾根が突き上げるのが門内岳、一番高く見ているのが北股岳、二ツ峰の右奥に大日岳と西大日岳。北股岳の手前に見える黒い高い山が風倉山との事です。
 左手には、光兎山とその奥に右端から順に、朝日連峰の大朝日岳、中岳、西朝日岳が見えているそうです。
朝日連峰遠望、光兎山(左手前)、奥に西朝日岳~大朝日岳 真剣に亀山さん(写真中央)の説明を拝聴

 目の前の飯豊の素晴らしい展望にウットリ、これ以上ない説明で充分に景色を堪能することが出来ました。
 この景色を楽しむことが出来ただけでも大満足の山行です。
 集合写真を亀山さんから撮って頂き、櫛形山を後にしました。
櫛形山山頂にて、飯豊連峰を背景に皆さんのいい笑顔です 今日は大沢尾根を下る、次回は左の大峰山へ?

 積雪の為に櫛形山山頂で1時間以上行程が遅れている事、ここから大峰山を経由して当初予定した桜公園までは雪が無くても約3時間の行程が残っている事から、縦走はここで取り止め、大沢尾根コースを下る事になりました。やむを得ない賢明な判断だと思います。

 予定した大峰山・願文山迄は歩けませんでしたが、ワールドカップでドイツやスペインに勝利した事に匹敵するようなミラクルな天気に恵まれ、この冬初めての雪山と飯豊の素晴らしい景色を充分に堪能した山行でした。計画してくれたKリーダー、そして一緒に楽しく歩いて頂いた皆様に感謝します。楽しい山行をありがとうございました。

 本日の活動時間=7時間5分、歩行距離=10.3km、累積登り=836m、累積下り=815m。