≪紀行文≫ |
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〜〜〜思い出に残る初冬の山歩き〜〜〜 |
(俳句)板額にいささかゆかり散り紅葉
歴史書の「吾妻鏡」に登場する板額御前のゆかりの地は櫛形山麓にありました。平安時代後期に揚北一帯を領有した越後平氏の城氏の城砦跡が櫛形山脈の各所に現存します。
森林公園の林道ゲート脇から登山道に入りました。新しく開かれたコースのようで急な登りを暫し続け、「古峯神」の石碑の置かれた所に着きました。「中の沢尾根コース」と書かれた尾根の末端から雑木林の道を高みに上った、430m地点で左から要害山経由の登山道を合わせ、小広場に着きました。
(俳句)よく晴れて粟島が見え小春の日 (俳句)北国の儲け日和や小六月
木漏れ日の台地上から粟島や瀬波方面が見渡せました。 |
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冬の紅葉は美しい |
秋の恵のなめこ発見!ふっくらと美味しそう |
粟島も見えました |
傾斜が緩んで一息つけると思う間もなく再び急な登りになり、ナラにブナが混じるようになると、縦走路に合流しました。
(俳句)さくさくと黄落の山寂光土
登山道に厚く落葉が積もって、歩くとサクサク音を立てるのが何とも心地よいのです。
縦走路はアップダウンが多いので、目指す山頂が分かりにくくて、何度も騙されました。
櫛形山頂が近づくにつれてブナの美林が広がりました。
(俳句)裸木にそと触れてみるぶな大木
一斉に裸木となった白い肌のブナ林にどこか優しさを覚えたのです
(俳句)泰然と飯豊の嶺に雪光る
貸し切りの櫛形山頂で飯豊連峰を眺めながら集合写真を撮りました。
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タカツムリ砦跡へは辛い登りが |
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裸木のブナ林は気持ちいい |
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飯豊連峰雪光る |
集合写真 |
昼食にはまだ早いので休憩して、先を急ぎました。
ブナ回廊が途切れると間もなく激下りに変りました。厚い落葉が登山道を隠しているので、足の置き場に気を使いました。
アップダウンを繰り返し、四等三角点のある法印峰に到着してランチになりました。 |
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ブナの美林を下る |
裸木のブナ回廊が素晴らしい |
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激下りは続きます |
法印峰四等三角点にタッチ |
ふかふかの落葉に埋もれてランチ |
ランチの後、風向が変り一転肌寒く感じられました。冬の天気は変わりやすいのです。
途中で雨具を着込み大峰山へ縦走路を黙々と歩きました。無線中継塔を過ぎる頃には青空が見えはじめ、大峰山はすぐでした。
山頂から谷を隔てて、越えて来た法印峰からの稜線を眺めながら皆で健闘を称え合いました。 |
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この実甘いか酸っぱいか |
縦走して来た稜線を眺めて納得 |
(俳句) 行きゆきて木の葉時雨の暮迅し
黒文字の真黄色の黄葉が時雨のように、しきりに降る様は一種幻想的でした。願文山経由で桜公園に下山する頃、降り出した雨の中、待機してくれていたバスに乗り一路新潟へ、バスの人となりました。 |
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ムキタケはよく剥ける |
願文山へ激上り |
願文山の激下り |
小春日に始まった朝から、なめこに出会い思い出に残る初冬の山歩きが出来ました。
リーダーさん一日お世話になりました。参加者の皆さんお疲れさまでした。(おわり) |
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