≪紀行文≫ |
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〜〜〜箕輪山〜鬼面山〜野地温泉へ縦走し、紅葉と展望を楽しむ〜〜〜 |
那須火山帯に属する安達太良連峰は、磐梯朝日国立公園内の南端に位置し、南から北へ和尚山、安達太良山、船明神山、鉄山・箕輪山、鬼面山と約9kmにわたり連なっている。安達太良山は活火山のひとつであり、日本百名山と花の百名山に選ばれている。
1週間前からの天気予報は晴れになったり曇りになったりで、雨の様子はないので安心していたが、風が強い予報で登山口で8m、頂上で11m、さらに気温が登山口で8度、頂上で3度、この点が気になる。
新潟駅から参加者16名を乗せた大型バスは新潟駅6時過ぎ出発、安田ICで6名を乗せ計22名となる。 |
運転手との打ち合わせが悪く、バスが乗車予定の安田ICを過ぎて三川ICから下道で安田に戻った時間30分ほどロスをした。
猪苗代磐梯高原ICで下り、道の駅猪苗代でトイレタイムと登山口の道路が狭く早く降りなければならないため登山靴の履き替えをし、国道115号線沿いの途中の右側にある長瀬川沿いの紅葉が綺麗なのでそれを見ながら登山口へ到着。
8:56に登山開始 |
*ルート地図の野地温泉の先は車 |
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*距離図は以前の周回のものを掲載 |
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ルート図(クリックで拡大) |
距離図(クリックで拡大) |
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横向(下)登山口 |
紅葉の中、風はほとんどなく、陽射しが温かい |
残り少ない紅葉 |
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箕輪山までの中間点で休憩 |
山頂まで約半分登った場所にあるロープウエイ頂上施設 |
箕輪山までの約半分近い笹薮(背より高い笹藪が多い) |
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休憩場所から磐梯山や秋元湖が見えた |
右から東吾妻山、中吾妻山、西吾妻山も見えていた |
もうすぐ箕輪山山頂 |
登山口は良く晴れており、広い登山道の乾ききった落ち葉を踏みしめてゆっくり登った。登りはじめは風はなく、陽射しが温かく順調に高度を上げていく。箕輪山の途中からは登山道が狭く背の高い笹薮を分け入りながら、そして段差が多くかつ滑りやすい粘土質の道で、慎重に登る。
実は、4〜5日前から晴れが続き、粘土質の滑りやすい場所はないと判断し説明したが、箕輪山途中で鬼面山から登って、下山してきた若い人が我々の顔ぶれを見てなのか、鬼面山からの下山で全員滑って尻もちをつきますよ、と不吉なことを言われたが、確かにかなりすべりやすかったが、滑った人は数人でした。
頂上に近くなって笹や木々も低くなり、振り向くと晴れているので磐梯山や秋元湖、東吾妻山、中吾妻山、西吾妻山が良く見え、休憩のたびに歓声の声が上がっていた。 |
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笹薮をかき分け・滑る粘土道を歩き漸く箕輪山山頂へ |
箕輪山山頂で集合写真 |
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左から安達太良山、鉄山、和尚山、船明神山 |
吾妻連峰 |
狭い登山道の笹薮をかき分け・滑る粘土道を慎重に歩き漸く箕輪山山頂に11:31に到着。
南北に10km余り連なる安達太良連峰の北部に位置する最高峰で安達太良山より28m高いので、遮る物の何もない広い山頂からの雄大な眺めと開放感は実にすばらしい。
南側には、鉄山の奥に安達太良山の山頂部の岩峰や右手の和尚山、沼ノ平の船明神山も荒涼とした山肌が見える。 西側には、磐梯山や裏磐梯、飯豊連峰、吾妻連峰のパノラマが広がる。遠く福島盆地や蔵王連峰、阿武隈山地北部も望めた。
晴れて陽が差していたが、温度が低く風もそれなりに強いので、岩の影などで風をよけて昼食とした。 |
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箕輪山下山開始 |
鬼面山への分岐標識 |
この後雪解けで滑りやすい粘土質の道を慎重に |
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急で段差が大きく滑りやすい粘土質の道を抜けた |
鬼面山が見えた |
中間点で休憩 |
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これから登る鬼面山 |
鬼面山の登山道は岩が多い |
途中休憩場所で振り返って箕輪山 |
山頂で眺望を十分堪能し、鬼面山分岐の指道標の所で12:12鬼面山を目指す。登山道の初めは少々藪っぽい個所が目立つが、そのうち粘土質の滑りやすい状態が暫く続くので足元に注意しながら慎重に下山する。滑りやすい下山道を抜けて、少し乾いた道の低い笹薮でホッとする頃に、行く先の鬼面山が見えてくる。その右手の山々の紅葉が、日差しを浴びると凄く綺麗になる。
箕輪山頂から1時間25分かけて、箕輪山と鬼面山の鞍部に到着し休憩。ここからガレた登山道を登り返す。中間で休憩し、通ってきた登山道が見え、雄大な箕輪山を眺める。鞍部から25分ほどで、鬼面山の山頂に14:00到着。
鬼面山は、安達太良連峰の北端に位置する山で北面が切り立った崖となっていることから鬼の面ということで鬼面山(きめんざん)と呼ばれている。
小広いガレた山頂からも大展望なのでここで休憩した。ここから、雄大な箕輪山が見えるほか安達太良連峰の北端のピークだけあって、吾妻連峰の吾妻富士、一切経山、高山、東吾妻山、中吾妻山、西大巓や福島市が間近に見える。遠くは飯豊連峰も見えた。 |
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もうすぐで鬼面山頂上 |
鬼面山山頂で集合写真 |
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山頂から横向温泉方面 |
左から西吾妻山・中吾妻山・東吾妻山
・高山・吾妻富士・一切経山 |
新野地温泉と野地温泉方面 |
鬼面山山頂を14:12出発し、旧土湯峠を目指す。高度を下げるにつれ、野地温泉の建物や駐車場が次第にはっきりしてくる。途中、鬼面山北壁の断崖上部ではロープが張ってある。鬼面山山頂から30分ほどで高圧電線の下を通過すれば、すぐに旧土湯峠である。
安達太良連峰と吾妻連峰の大きな鞍部ともいえる旧土湯峠は、広々としており草原のような雰囲気がある。旧土湯峠は十字路となっており、ここから北が野地温泉方面、西が新野地温泉と現・土湯峠方面、南が横向温泉方面である。 |
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鬼面山下山開始 |
鬼面山断崖上部のロープが張ってある登山道 |
草原のような雰囲気の旧土湯峠 |
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旧土湯峠への途中振り返り左鬼面山、右箕輪山 |
旧土湯峠到着 |
安達太良山登山口(野地温泉登山口)到着 |
安達太良山登山口(野地温泉登山口)を目指して旧土湯峠から下る。野地温泉側へのコースはよく整備されている。「ブナッ子路」と名付けられたブナ林の中の快適な道で野地温泉ホテルの建物の左脇直ぐにある安達太良山登山口(野地温泉登山口)15:05到着。
以前安達太良連峰の縦走をしたときは、12時頃に到着し白濁の野地温泉に入浴できたが、残念ながらコロナ対策なのか日帰り温泉は出来ない様子。
帰りの道路沿いの林には見頃の紅葉に斜めの陽射しが入り、色のすばらしさに感嘆の声が。道の駅猪苗代でトイレタイムの後、一路新潟へ帰る |
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