会山行紀行文 2022年
10/15(土)
曇り時々晴れ
(たほうざん・やひこやま)
多宝山〜弥彦山

共に634m
参加者 (紀行文) 2161 A/W
No−102 グレード:C上  11名
 担当リーダー 2351 H/O
(男性4名・女性7名) (写真) 2351 H/O
≪コースタイム≫
丸小山公園登山口(8:00)…石瀬峠(9:00)…多宝山山頂(10:30-10:40)…弥彦山山頂(11:30-11:40)
…大平公園・昼食(12:15-12:45)…多宝山山頂(13:10)…石瀬峠(14:15)…丸小山公園登山口(15:15)
≪紀行文≫
〜〜〜秋の多宝山と弥彦山、起伏に富んだ山々を行く〜〜〜

 天気予報は秋の快晴のはずでしたが、とても変な天気、どんよりとした雲が私たちの上を覆っていました。この雲を吹き飛ばす風も無く、真夏の登山のような暑さです。きっと、名残の夏と秋のせめぎ合いなのかもしれません。10月も半ばというのに、異常気象の一つでしょうか。このせめぎ合いは、森を彩る草木にも、山道は朴ノ木の大きな葉と枯葉がみじめに落ちていますが、モミジの青は夏葉です。紅葉にはまだ早かったようです。

 丸小山公園に集まり、天神山登山口に向かい、時間通り、出発しました。
 松林の中を元気よく、白い野菊のような花の群生(ユウガギク)やノコンギクが迎えてくれました。アキノキリンソウ、タムラソウ、サラシナショウマなど夏と秋の花が咲いています。オヤマボクチには感動しました。何時も見受けるのはしょぼくれた花しか見ていないのですが、濃紫色の花弁が美しいのです。赤い実を輝かせているのはオオバカメノキやガマズミで花も美しいのですが実もきれいです。
丸小山公園に集合、出発 丸小山公園からの多宝山 天神山城址登山口で

 天神山城址には3つも空堀を抜けます。堀がどんな風に巡っているのか、想像できません。ただ石を置いたとしか思えないのですが、石積みや、土積み跡も残っているそうです。天神山に入る前に、木の鳥居のようなものがありました。古い感じで戦国時代のもののように見えましたが,NHKの大河ドラマの時に作ったものとか、なんかがっかり。
 スカイラインに出ると、石瀬峠です。ここからは、春季集中登山で下ったコースですので、慣れたコースかと楽になったような気がしました。しかし多宝山までの山道はただ登るのみです。見上げる空はどんよりでも、林の緑は美しいグラデーションでホッとしました。
すぐ下が石瀬峠 もうすぐ多宝山 多宝山に到着

 多宝山の頂上では電波塔建屋を造り変えていました。作業員の方は私たちに目もくれず黙々と働いておられました。のっぺりと白い絵の具を溶かしたような雲と海の方は青空ですが、はっきりとはしません。下の方は晴れており、刈り取られた田が広がり、信濃川が帯のように流れ、越後平野の穏やかさが広がっていました。
 100mほど降ります。急なのに粘土質の土の上にガレ石が載って、滑りそうでまだ雨でないのが救いです。スカイラインから資材を運ぶモノレールが脇を通っていました。ジェットコースターのような起伏のあるモノレールです。
 スカイラインまで下った分登り返しました。なじみのある大平公園にようやく着きました。班長が「具合が悪いのでここで待つ」と言われて、私もそうすればよかったと、後悔しています。エネルギー不足のようで間食を食べていたのですが、低血圧のようなふらつきを覚えました。弥彦山に行く途中で足がつってダウン、ラストリーダーに付き添われ公園まで戻りました。
 早めの昼食を摂り休みました。汗びっしょりの服で、今度は寒さでふるえました 。
 ちょうど12時頃皆さんが弥彦山頂上から、戻ってこられました。
弥彦神社奥の院御神廟で記念撮影 往路、多宝山を目指す 大平公園で昼食

 皆さん、昼食をしっかりとり、食後には、リーダー格のY/T氏やH/S氏のユーモアとうんちくのある話を聞いて、元気を回復しました。時折晴れ間がのぞく中、天神山城址に向い下山していきます。
 最後の休憩を天神山城址の物見台でとります。物見台からみた越後平野は晴れ渡っており、この天気が数時間前だったらと、やや恨めしく思いました。
 15時15分、概ね予定時刻に丸小山公園に到着しました。全員「やったー!」のポーズで締めくくりました。
大平公園の展望台で 天神山城址物見台より越後平野 丸小山公園に到着、やったー!

≪山で出会った草木です。≫
ユウガギク ノコンギク タムラソウ
サラシナショウマ アキノキリンソウ ガマズミの実