≪紀行文≫ |
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〜〜〜一人の遅れもなくなんとか重量級の山を登り切った。〜〜〜 |
久しぶりの重量級の山を会山行に選んだ。岩手の岩手山。新潟からバスで7時間、前日は八幡平を軽くトレッキング、そして温泉に浸かり長旅の疲れを癒し、翌朝早朝暗いうちから登山口を出発、そしてその日のうちに新潟へ帰る。そんな予定で計画を立てた。時期は紅葉の時期、8合目の山小屋の有人販売が10月14日まで、ならばその直前なら雪も降らないだろうと11日、12日に決めた。ところが10月6日になり岩手山に初雪が降った。毎日ヤマレコやヤマップで確認したが、7日も8日も雪が少しずつ多くなっていくようだった。心配になり9日にみんなに連絡して軽アイゼン持参を求めた。そして10月11日から始まる予定の全国旅行支援の確認を宿にした。ところがもう枠がなくなったと、まだ始まってもいない全国旅行支援が岩手県では始まる前から利用できない(このことは当日のテレビでも放映され問題になっていた)。そして天気予報は初日がCで翌日がAだ。なんとか全員を、一人の遅れもなく登り切る。そんな思いで当日を迎えた。
≪一日目(強風とガス)≫ |
バスは13時に八幡平駐車場に着いた。天気が良ければ多くのハイカーがいただろうが、生憎この日は強風とガス、視界はゼロに近い。雨はさほど気にならないが強風のため寒さを感じる。
駐車場はガラガラ、とりあえず準備をして八幡平山頂まで歩く。たまたま何人かの登山者がいたので集合写真を撮ってもらう。あいにくの天気なので、この日は湿原周りを中止、早めに宿に向かうことにした。 |
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誰もいない八幡平駐車場 |
強風の中を進む |
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誰もいない石畳、前方はガスで視界なし。 |
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八幡平の展望台 |
八幡平山頂(集合写真) |
15時過ぎに宿に着き、夕食まで温泉に入り自由時間とした。
何人かでフロントで全国旅行支援が何でできないかと口論になったが無駄、ただ宿泊費を500円安くしてもらったことが限度だった。
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≪二日目(晴れ)≫
3時半に朝食用の弁当がホテルに届くことになっていたのに、それが来ない。しかたなくホテルのスタッフにコンビニオニギリを買いに行ってもらった。なんとか出発までに間に合ったが、テンクラはCに変わった。いやな予感がした。弁当もなく天気も悪い、困ったなあとテンション上がらず。
バスは焼け走りの登山口に横付してもらった。駐車場から歩く予定だったが、時間がもったいない。
みんな宿で登山の準備を済ませていたので、バスから降り、暗い登山道を歩き出す。
しばらく平坦な登山道をゆっくりと歩く。少しずつ傾斜が増してくるが、常に同じスピードで歩く。
第二噴出口跡に着くと、もうすっかりと明るくなっていた。そこの展望台で暫しの休憩。そこからは本来コマクサの大群生が始まるのだが、もう花の季節ではない。そのためかこのコース登山者が少ない。 |
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まだ暗い焼走り登山口 |
第二噴出口跡 |
第二噴出口跡展望台 |
急な登りが続き、汗も出てくる。周りの景色を見ながらゆっくりと足を進める。でもコースタイムより早い。
ツルハシ分かれでは予定より1時間も早く着いた。そこから平笠不動避難小屋までオオシラビソなどの樹林帯の中を進み、小屋でトイレ休憩、ハイマツの横を通り最後の火山礫の急斜面を登る。
そして後5分で山頂外輪山に出るところで休憩、そこから先は強風で休憩場所がない。反対側の8合目避難小屋まで休憩なしで歩かないと。呼吸を整えて、さあ出発。 |
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樹林帯の中を進む |
ツルハシ ここまで4.4キロも歩いた。
後2.3キロの急登だ。 |
新しく建て替えられた平笠不動避難小屋 |
火口の淵に出た。ものすごい強風だ。帽子を飛ばされないように。薬師岳(岩手山の山頂)の標識まで進む。 |
そこで集合写真を撮り、暫し休憩の後、火口を反時計周りに進むというか戻る。確かここだったよなあと思ったが「馬返し登山道」の標識がない。
かまわず先に進むが、途中でやっぱり間違いだと言われ引き返す。
ロスタイムは20分か。でもおはち巡りをしたと思って、いや間違いは間違い。 |
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岩手山山頂 |
風に飛ばされないように撮影タイム |
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さあ、帰りますよ。 |
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集合写真 |
間違ってここまでおはち巡りです。 |
強風の中を八合目避難小屋まで一気に進む。ここで30分のランチタイム、少し風を感じるがなるべく小屋の近くでと。そこから新道を通り、バスの待つ馬返し登山口へ、ハイマツ、ミネカエデなどからダケカンバ、ミヤマハンノキに変わり、最後はミズナラ、ブナなどが現れたら登山口は近い。でも飽きるくらい長い。 |
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ほんとうは一風呂浴びて帰りたいが新潟は遠い。バスの中で汗を拭いて着替えてもらい登山口を後にした。
一人の遅れもなくなんとか重量級の山を登り切った。
みんな来年が楽しみになってきたようだ。
こんな日、テンクラはなんでCなのだ |
八合目避難小屋でランチタイム |
お疲れ様、帰ります。 |
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