会山行紀行文 2022年
5/21(土)
曇り
(そうやま・まえやま)
沼沢湖一周縦走 (惣山・前山)
         816.3m・835.3m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No-42 グレード:C上  22名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性3名・女性19名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅(6:05)=(磐越道)=会津坂下IC=沼沢湖キャンプ場駐車場(8:12-21)…福沢登山口(山祇宮神社)(8:26-31)
…698mピーク(9:19)…赤岩…惣山山頂(10:18-35)…太郎布野鳥の森(11:22)…前山山頂(12:12-58)…前山登山口(14:26)
…沼沢湖遊歩道…沼沢湖キャンプ場駐車場(14:39) =会津坂下IC=(磐越道)=新潟駅南口(17:20)
≪紀行文≫
~~~エメラルドグリーンの沼沢湖を左に眺めながら一周、新緑で気分上々~~~

 新潟駅から参加者18名を乗せた中型バスは新潟駅6時過ぎ出発、新潟中央ICから高速の磐越道に乗り安田ICで途中乗車する4名を乗せ計22名となる。
 会津坂下ICで下り国道252号線で向かい、途中道の駅会津柳津で休憩し、妖精美術館に入っていく道路脇に広い沼沢湖キャンプ場や自然休養村センター用の沼沢湖キャンプ場駐車場へ8:12到着。

 駐車場で登山準備を行い、またバスに乗って山祇宮神社の鳥居がある福沢登山口に下車し、8:31登山開始。

 今日は、新緑の美しい尾根道を、エメラルドグリーンの沼沢湖を左に眺めながら一周し、内輪山の惣山(816.3m)と前山(835.3m)を縦走した。 
今回のルート(クリックで拡大)  距離と高低(クリックで拡大) 
今日の縦走は右側から左側に登り、尾根に沿って歩く。中央が惣山、左の大きく見える山が前山

 沼沢湖は、活火山である沼沢が約5600年前に噴火して出現した湖で只見柳津県立自然公園の中にある二重式カルデラ湖。面積3.0㎢、周囲7.55km、水面標高474mで最大水深は福島県内最深の96m。福島県金山町のシンボル的存在で県内一の深さと東北でも有数の透明度を誇るカルデラ湖で湖面はエメラルドグリーンで本当に美しく、大蛇伝説でも有名である。

 惣山(816.3m)はうつくしま百名山で沼沢湖の西側に位置し、前山(835.3m)は南側に位置する内輪山でおよそ6000年前の大爆発で出来たといわれる。一周しているが、全体的にアップダウンがかなりあり、細尾根、鎖場や急登・急坂も多くので、全般的にゆっくり登った。山頂等からはその沼沢湖の見事な眺望を堪能できた。
沼沢湖キャンプ場駐車場で登山靴履き替え 鳥居がある福沢登山口から出発 山祇宮神社の左脇が登山道 
急登が613.5mのピークまで続く 613.5mピークの朽ちたベンチ、ここから尾根道に ブナやナラの新緑を眺めながら暫く快適な登山道を

 鳥居のあるところが福沢登山口で、反対側には「沼沢湖一周遊歩道・惣山」と表示されている。

 鳥居をくぐり、神社の脇を抜け、杉林の中を登っていく。木段が整備された杉林の中を登っていくと休憩用の朽ちたベンチの跡があり、登山道の左端に三角点(613.5m)のあるピークに着いた。ここで、小休止。
698mのピーク直前の急登 698mのピークに到着、休憩を取る 赤岩の手前から痩せ尾根が続きこのような橋が2か所
切り立った岩場に鎖があり、トラバース気味に歩く 時々左側に沼沢湖が見える 惣山山頂に到着

 ブナやナラが目立つ快適な尾根道を20分ほど登っていくと結構きつい登りのある696m第二ピークに9:19に到着。 

 赤岩と呼ばれている少し前から、急にやせ尾根になりパイプで橋が架けられていたり、岩場では鎖が掛けられたトラバース。 何回もピークがあって、赤岩と呼ばれる露岩部の痩せ尾根をフィックスロープやチェーンを頼りに慎重に通過し、山頂直下の急登の尾根道を登り切れば惣山山頂に10:18到着。

 山頂は比較的広いが東北電力の中継施設が占拠している。一段上の石垣の上に山名看板と三等三角点があり、ここで集合写真を撮る。
 東北電力の中継施設の先で休憩
惣山で集合写真 下山開始、九十九折を一気に200m下る

 山頂から50mほどで県の通信施設の手前で分岐があり、 指道標にしたがい左へ進み、九十九折りの急斜面を200m程下っていく。 716mピークの手前からは新緑に彩られた惣山が見える。 716mピークを越え、鞍部となる「太郎布野鳥の森」(628m)に11:22到着し休憩を取る。

 休憩後、少し進むと指道標があり、太郎布登山口からの道を右から合わせる。
振り返ると惣山 716mのピーク 太郎布野鳥の森に到着休憩
 太郎布登山口の指道標  太郎布登山口から急坂をジグザグに登る 前山山頂到着 

 鞍部からブナ林の新緑を楽しみながら急登をジグザグに登り、その後ややきつめの尾根道を登っていくと前山の山頂に12:12到着。 集合写真を撮り、木々に囲まれ眺望はあまりよくないが、ここで昼食とする。

 下山を開始し、 前山山頂から10分ほど歩くと露岩部で頭上が開け眺望がよい場所がある。 この場所で班ごとに入れ替わってもらい大蛇伝説でも有名な沼沢湖や周囲の山々遠望してもらった。沼沢湖は曇りであるがエメラルドグリーンで本当に美しく、湖面が静まり返り、鏡のように天を映している。
 前山頂上で昼食
 前山で集合写真  下山開始はゆったりした尾根道
露岩部から沼沢湖全貌が観え写真タイム かなり急でジグザグ・岩が多い道を慎重に下る

 露岩部からの眺望を十分堪能したら、自然休養村センターのある沼沢湖キャンプ場駐車場を目指す。 この下山道も250mの標高差があり、かなり急でジグザグ・岩が多い道を慎重に標高を下げるとゆったりした登山道は杉林に変わる。湖畔が近づくと道がぬかるんで滑り易い箇所が出てくる。
前山登山口に到着 湖畔の道 右奥がキャンプ場で、もうすぐゴール

 湖畔にそった登山道を20分くらい歩くと前山登山口14:26到着。湖畔に沿って歩くが、沼沢湖の美しい湖面を見ながら護岸(舗装路)を歩くとサイクリングロードに合流し沼沢湖キャンプ場のそばを通り駐車場に14:39着く。

 なお、湖畔には自然休養村センターや駐車場、キャンプ場、サイクリングロード、湖水浴、温泉、神秘的な湖にふさわしい妖精美術館などがあり登山以外にも色々と楽しめるリゾート地域となっている。
 沼沢湖にはニジマスも生息しており、遊漁料を払えば釣りも楽しめる。

 帰りの車中で、781水野さんから2日前の会山行・奥阿賀ジオツアーでガイドさんから今日の沼沢湖は活火山である沼沢が約5600年前に噴火してできた湖で、その噴火した際の火山灰が奥阿賀に降り降り注いできたなどの説明を受け、その際の火山灰で出来た黒墨を回覧してもらった。

 帰路に、道の駅・尾瀬街道みしま宿に寄り、一路新潟へ帰る。