≪紀行文≫ |
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〜〜〜今年は三山縦走の予定が、西蒲二山に終わってしまいました〜〜〜 |
今年の西蒲三山縦走は、天気に翻弄されました。当初は3/19(土)に予定しましたが10日も前から雨まじりの予報で、様子を見ても予報はあまり変わりませんでした。実施日を変更するのはすぐに決断できましたが、問題はいつにするかで、候補は3/21(月)か3/26(土)のいずれかで迷いました。
3/26(土)は、「晴れ時々雨」の微妙な予報ですが好転することに期待したいのと、今年は雪融けが遅いのでお花も遅い方が良い事、同じ土曜日ならキャンセルも少ないのでないかと考え、1週間延期する事にしました。参加者は22名から3名減の19名です。参加できなくなった3名の方には、ゴメンナサイです。
また一週間天気予報とにらめっこ、予報は安定せず二転三転し、そのたびに一喜一憂です。二日前の予報では「曇り後雨」で、雨の降り出しは13〜15時頃で、その時間であれば弥彦山迄は行けそうなので、決行です。バス会社とはエスケープルートの打ち合わせ。五ヶ峠、間瀬峠、弥彦神社、猿ヶ馬場峠であれば対応可能との了解を頂きました。助かります。
山行前日のニュースでは、西日本から北陸、東北にかけて大荒れの情報、不安がよぎります。予報が「雨後曇り」なら3/26も中止の判断をしたと思いますが、三山縦走を楽しみにしている会友もいて、行けるところまで行きたい気持ちが強くありました。低気圧が近づいているので東から南の風が吹いて気温も上がり、風が強まる方向でしたが、最後は開き直りの心境でした。
当日4時45分集合の15分前に角田浜に着きましたが、既に多くの方が集まっていました。ヘッデンを点けて早速準備です。参加者は1名増えて、20名になりました。班長さんから参加者の確認をして頂き、全員がそろった事を確認すると、ようやく第一ハードルをクリアーです。
出発前の打ち合わせでは、雨雲と相談しながら進め途中下山もあり得る事、昼食は可能であれは雨が防げる弥彦レストハウスまで行きたい事、但し雨雲と競争しても辛いだけなので、楽しく歩く事を一番にする事を確認しました。
4:55、角田浜を出発。この時間でも寒さはそれ程感じませんでした。風も今の所微風です。宮前登山口に着く頃には体も温まり早速お色直し。まだ暗くヘッデンは離せません。
少し歩くと早速雪割草が出迎えてくれました。まだ時間が早いのか、花びらは閉じたままです。
宮の平の三角点を過ぎ、角田山山頂手前の急登に取りかかります。下見の時は半分凍っていて怖い思いをしましたが、すっかり融けて無くなっています。この数日は雨が降らなかったので泥濘も大したことはありません。
予定よりも10分程早く山頂着。朝食の時間を15分取りました。風が少し有って、一枚着込んでも動いていないと寒い位です。 |
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宮前登山口、まだ暗いです |
角田山山頂手前の急登 |
角田山山頂で朝食 |
五ヶ峠までは急な所はありませんが、距離は長いです。毎年峠の降り口にはコシノコバイモが咲いています。この花は葉っぱの下に花が咲くので見つけにくいです。あちこちで「あったよ!」と声があがります。降り口にはキツネノサカズキモドキがかたまって咲いていました。 |
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五ヶ峠に向かう |
コバイモの右には、何も無いです |
五ヶ峠到着 |
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五ヶ峠にかたまって有りました |
五ヶ峠、何か見つけましたか? |
これですね、ベニ※※ダケ? |
五ヶ峠から間瀬峠までは、お花が沢山有ります。お花のメインストリートで、好きな方には今日のメインイベントです。
樋曽山手前の急登では、キクザキイチゲとは葉っぱが違うお花が有りました。どなたか名前が分かりましたら教えて下さい。樋曽山から少し先の急坂を下る所で、昨年はラショウモンカズラが咲いていましたが、今年はまだ準備中の様です。残念です。
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五ヶ峠からすぐの木の根元、Aさんが教えてくれました |
雪割草も沢山、沢山咲いていました |
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名前を教えてもらいましたが忘れました |
落ち着いて写真を撮れないのが残念です |
カンアオイは葉っぱが目印 |
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キクザキイチゲとは葉っぱが違う |
樋曽山山頂での休憩 |
ショウジョウバカマはこれから |
間瀬峠手前の250mピーク辺りにはシュンランが沢山有って、毎年楽しませてくれます。今年のシュンランはもう少し先が見頃でしょうか?オウレンはあちこちで群生しています。よく見ると少し黄色っぽいものや、赤みがあるものなど種類がいくつかある様です。 |
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シュンラン、お花はこれから? |
オウレン、種類がある様です |
ナニワズはあちこちに沢山 |
間瀬峠での休憩後、石瀬峠まで恒例の沢道を歩きます。沢の渡渉は少し難儀ですが、キクザキイチゲと葉っぱが少し違うアズマイチゲをこの沢沿いで見つける事が出来ます。
石瀬峠の手前でパラパラと来てほしくない小雨がきました。予報よりも少し早い様です。カッパを着込んで石瀬峠に向かいましたが、気温が比較的高くカッパを着て歩くと暑い位でした。 |
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間瀬峠手前から多宝山を望む |
沢の渡渉、少し難儀です |
アズマイチゲ、葉が少し違う |
10:45石瀬峠着。早速雨雲の確認をします。多宝山に登ってから本降りになられたら少し厄介なので慎重な判断が必要です。薄い雨雲にはおおわれていますが、本降り迄にはもうしばらくの時間が有りそうな事から、その状況を皆さんに話して多宝山を登る事としました。
山頂が近くなると残雪があって、登山道も一部がドロドロです。心配した雨は時々パラパラ来る程度で、山頂まで濡れる事はありませんでした。
12:00丁度位に多宝山山頂に到着。予定ではここでお昼の予定ですが、本降りになる前に屋根が有って雨が防げる弥彦レストハウス迄進むことにしました。朝の5時から既に7時間歩いているので、エネルギーの補給が必要です。集合写真も多宝山の山頂で撮りました。皆さんのいい笑顔がとても印象的です。 |
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石瀬峠からの登り |
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ロープのある急登を登る |
多宝山の山頂にて、皆さんいい笑顔です(写真は2070 S/Fさん提供) |
山頂から下って、いつもは大平園地に向かうのですが今日はスカイラインの車道を歩いてショートカットしました。
12:45弥彦レストハウスに到着。東風が相当に強く、まともに吹き付けていてビックリです。まるで台風の様相です。この風は想定外でした。お昼を頂きながら雨雲の確認をします。やはり本降りとなる雨雲が近づいています。ここから猿ヶ馬場峠まで約2時間、そのころには本降りになると予測されました。加えて風も強く、雨乞山の急な下山路もある事から、ムリをしないで今日の山頂をこのレストハウスとしました。中にはまだ歩きたいメンバーもいたようですが、皆さんの了解と合意を得ることが出来ました。バス会社とも連絡が取れ、1時間後に弥彦神社の駐車場で合流の段取りです。
13:15、レストハウスを後にしました。後は何年ぶりかの表参道を下るだけです。
三山縦走が出来ずに歩き足りない残念な気持ちと、雨予報の中で弥彦山迄歩けた事やお花も沢山見ることが出来た満足感との両方が入り混じった、複雑な心境で表参道を下りました。
下るに従って山頂の風がウソの様に無くなり、予定通り神社の駐車場でバスと合流することが出来ました。無事に下山する事が出来て、皆さんに感謝です。ありがとうございました。
こんな風にして2022年の西蒲三山縦走は、西蒲二山で終わりました。これに懲りずにまた来年の参加をよろしくお願い致します。
本日の活動時間=9時間22分、歩行距離=17.1km、累積上り=1491m、累積下り=1436m
(昨年の西蒲三山縦走と比べ、時間、距離、累積上り/下りとも、72〜74%を歩きました)
(帰りのバスの中でパラパラ降り出した小雨は、その後止むこと無く次第に本降りとなりました) |
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