≪紀行文≫ |
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〜〜〜朝日連峰の雄大な景色を堪能しました〜〜〜 |
KさんからLINEが入り、鷲ヶ巣山に登ってきました。山頂からは朝日連峰が一望でき、素晴らしい景色を堪能することが出来ました。
鷲ヶ巣山のルート定数は33.8と厳しく、頼母木山や火打山に匹敵します。標高こそ1093mと低いのですが、前ノ岳、中ノ岳、鷲ヶ巣山の三座に分かれていて、それぞれに大きなアップダウンがある為に累積標高差が1700mと大きい事が厳しい要因の一つです。
加えてこの山はヒル山です。その為に登れる期間は、寒くなってヒルが活動を終えた頃から、雪が降る前までの間に限られます。月曜日以降は雨模様で山では降雪も予想されていて、この日が今年のラストチャンスの様に思えました。
6時少し前に、駐車場がある縄文の里・朝日奥三面歴史交流館に到着し、早速準備に掛かります。谷沿いの為かまだ暗く、風も強い状況です。 ヘッデンを点けて一枚着込んで歩き出しました。林道を500m程歩いた所に登山口の案内板と登山ポストがあり、ここから杉林の登山道が始まります。
緩い登りの後、沢を渡渉し隣の尾根にトラバース。尾根伝いの急登の始まりです。途中に避難小屋がありますが、老朽化が進み使うことは考えない方が良さそうです。
急登を終えて稜線に出ると、ようやく鷲ヶ巣山を望むことが出来ました。まだまだ先は長そうです。 |
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非難小屋で休憩、あてには出来ません |
前ノ岳手前の稜線から遠くに鷲ヶ巣山を望む |
中ノ岳に鎮座する薬師如来様 |
標高825mの前ノ岳を通過し、そこから一気に145mを下ります。
680mのコルから950mの中ノ岳までアップダウンを繰り返して270mの標高差を登り返します。
落ち葉に埋もれた滑りやすい急登を登りきると、薬師如来様が祀ってある中ノ岳に到着です。ここからの展望は素晴らしく、三面ダム湖や朝日連峰の以東岳を望むことが出来ました。
中ノ岳を過ぎた1004mピークから更に115mを下り、1093mの鷲ヶ巣山まで200mを登り返してようやく鷲ヶ巣神社がある山頂に到着です。 |
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中ノ岳からの三面ダム湖 |
雲海の向こうに以東岳(右)と化穴山(左) |
ようやく鷲ヶ巣神社=山頂です |
山頂からは360度の展望です。東の方向に白く輝くように朝日連峰と右に少し離れて祝瓶山、そのすそ野の端に白太郎山と徳網山を見つける事が出来ました。
南の方向の尖がった光兎山はすぐわかります。その左手は頭巾山、奥に飯豊連峰が白くなっています。飯豊本山、北股岳、梶川尾根、丸森尾根も確認できました。月山や摩耶山の方向にコンパスを向けますが、判然としませんでした。
朝日連峰を眺めながら、貸切りの山頂でゆったりとした至福の時間を過ごすことが出来ました。
ご夫婦の方が登って来られました。頼母木小屋と門内小屋の小屋番さんだそうです。しばし飯豊の話で盛り上がります。 |
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鷲ヶ巣山山頂からの朝日連峰、左端が以東岳、中央が寒江山、右が西朝日岳と大朝日岳(右端) |
名残惜しいですが、山頂を後にします。これから超える中ノ岳と前ノ岳が大きく待ち構えていました。雄大な景色に見惚れしばし足が止まりました。
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鷲ヶ巣山山頂付近からの中ノ岳(右)と前ノ岳(左) |
前ノ岳から、鷲ヶ巣山(右)と中ノ岳(左)を振り返る |
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下に縄文の里駐車場、名残りの紅葉 |
鷲ヶ巣山登山口の標柱(帰路撮影) |
縄文の里から先は通行止めです |
途中2回ほど転倒しましたが、心配したヒルに吸血されることも無く、無事に下山することが出来ました。天候にも恵まれ、山頂からの眺望を楽しむことが出来て満足感一杯の山行でした。当日は我々を含め14名ほどが登っています。この山にしては賑やかな一日だったと思います。
本日の行動時間=7時間40分、歩行距離=11km、累積標高差=1700m
−追伸−
(1) スマホの電池切れの為、YAMAPのデータは他の方の記録を参照させて頂きました。
(2) 奥三面ダムに向かう朝日スーパーラインは、縄文の里から先は「車両通行止」でした。
(3)ヒルは、気温15℃で活動を休止するそうです。文献「ヒルは木から落ちてこない」より |
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