≪紀行文≫ |
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〜〜〜来月の探鳥会の下見に早朝の佐潟を訪ねました〜〜〜 |
来月の探鳥会の下見に早朝の佐潟を訪ねました。巨レンズを抱えたカメラマンがちらほら見える外は森閑として沼辺に寄れば今まさに飛立たんとする白鳥の群の生態が間近にみられました。コウコウと鳴き交しながら頭上を通過していく白鳥の群れに心躍りました。 |
(俳句)白鳥の離陸着水荒々し
(俳句)横切し双眼鏡の中の鴨
(俳句)沼の面(も)を白鳥低く低く飛ぶ
(俳句)葦襖(ぶすま)奥に白鳥睦み合ふ
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早朝の沼は静か |
白鳥の湖 |
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美しき飛行隊 |
一糸乱れず |
華麗なる編隊 |
沼辺に沿って農道を奥へ辿ってみました。灌漑のポンプ小屋が現れ、広大な砂丘上に葱畑と収穫最中の大根畑が広がっていました。佐潟を大きな下潟と小さな上潟に分断する中間地点の「中道」に出ました。昔赤塚砂丘が地滑りにより潟が分かれたと案内板にありました。平安時代には佐潟の北に北国浜街道が通っていたそうです。この中道は赤塚村と越前浜村を結ぶ往還だったようです。 |
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上潟と下潟 |
上潟へつながる水路 |
越前浜村への往還道だった |
下見は地図もGPSも持たず、目視が頼りです。駄々広いだけの砂丘地と思っていたのですが、歩いてみれば山あり谷ありの変化がありました。
「見晴らしの丘」のある三角点峰の西に清三郎山がありました。
山頂に立つとここより幾分低い三角点峰が見え、海側が開けて佐渡がよく見えました。麓に「気になる木」の大エノキがありました。
(俳句)青空に山の威を張る大冬木 (俳句)初雪の金北山の美しき
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気になる樹・大エノキ |
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存在感あり |
清三郎山登山口 |
山頂より三角点峰 |
大根の収穫に余念がないトラクターを横目に見ながら砂丘地を彷徨い歩き、高台に立つと横に細長い御手洗(みたらせ)潟が朝の陽光を反射してきれいでした。
御手洗潟の北に、その昔延喜式内社の「船江神社」がありましたが、千年前に大津波が襲い今は新潟に移ったと由来書にありました。移転後の現在は神明社となりました。
(俳句)古(いにしえ)の砂丘の宮の神は留守
(俳句)うかうかと鴨見てをれば午近し
湿地センターを出てたっぷり3時間。
いい歩きができました。あとは本番の好天を祈るばかりです。(おわり)
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御手洗潟は細長い |
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親切な道しるべ |
剥落の赤い鳥居 |
碑文古びて読めません |
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碑陰は100年前の刻字 |
飛来数4359羽 |
佐潟は小春 |
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