会山行紀行文 2021年
11/14(日)
晴れ
(あらふねやま)
荒船山

1422.7m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
単独
(男性1名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
荒船山登山口(7:19-7:25)…鋏岩修験道場跡(7:58)…艫岩絶壁展望台(8:33-39)…荒船山(8:56)…荒船山(経塚山)(9:11)…艫岩絶壁展望台(9:40)…鋏岩修験道場跡(9:52)…荒船山登山口(10:54)
≪紀行文≫
〜〜〜快晴で晩秋の不沈航空母艦を思わせる山容の荒船山を満喫した〜〜〜



仕事が入っていて山行に参加できなかった荒船山、新潟は長雨なので関東の晴れている時期に登ることとした。
日本二百名山のひとつである荒船山は、佐久市の東端、長野・群馬県境に位置する標高1,423mの山で、その威容は周辺の峰々を大海原に見立てると、荒海に浮かぶ不沈航空母艦のような荒船山、古代人も崇拝した山。長い間の浸食によって、山頂にメサ状の台地が誕生したという。どこから見ても分かる特異な山容で私は以前から登りたい山でした。
 内山峠の駐車場に7:19到着、私が到着した時点で駐車場はすでに満車状態でしたが、隅で登山準備している方から、「ここが開いているよと」と言っていただき最後の空きスペースに止めることができました。
 登山準備をし7:25登山開始。

 荒船山は、幅約400m、長さ約2キロメートルにおよぶ溶岩台地は200m弱の垂直な絶壁を持ち、圧倒的な景観を見せます。
今回のルート(クリックで拡大) 距離と高低差(クリックで拡大)
駐車場の奥から登山開始 
200m弱の垂直な絶壁を持ち、圧倒的な景観を見せる 最初はなだらかな登山道

 荒船山は、船の船尾に例えられる高さ200mの大岩壁「艫岩」から舳先にあたる最高地点経塚山まで約1.5kmに渡る大山塊を称し、内山峠から艫岩までの間の急峻な稜線を歩くスリル感、山頂部の静寂な雑木林をゆっくり歩くハイキング気分、また、古くからの山岳信仰にまつわる数々の史跡など、色々な楽しみ方ができる山でした。
この辺からアップダウンが始まる 暗いが垂直な絶壁が見えた 場所によるが漸く陽が当たってきた

 荒船山は、艫岩に登りきるまで小さいアップダウンから大きいアップダウンとなって行き、かなり登ったと思ったらまた下りるということが多い。

 まだアップダウンが小さい登山道を暫し歩くと、「鋏岩修験場跡」に到着。鋏岩を超えると大岩壁「艫岩」(艫とは船の船尾の事)が、木々の合間から見え隠れ。あの上まで登るということは、急登があると予測できる。
鋏岩修験道場跡直前のこの辺りから
厳しいアップダウンが始まる
鋏岩(はさみいわ)修験道場跡 この鋏岩の脇から裏を回る急登
崩れて上に新しい登山道 鋏岩を超えて裏から見る これからこの垂直な絶壁のすぐ右側を
ジグザグに登る

 鋏岩から先は少しずつ、ガレた所が増えて場所によっては登山道が岩肌となり、その上を水が流れ出しているスリルある路面が多くなる。お助けロープが張られるような三点支持マストな箇所も。
ジグザグ急登の始まりにある「一杯水」 ガレた登山道 梯子あり
 狭く切れたっている登山道  この岩場も右下から左上へ登る 漸く登りきる 
 登りきるとこのように平坦な登山道に 艫岩展望台の前にある荒船山避難小屋到着 艫岩絶壁展望台
艫岩絶壁展望台から中央奥は浅間山、奥のその左の白い山々は北アルプスで一番右から白馬岳〜槍ヶ岳等が望める 

 艫岩は、船で言うと船尾にあたる場所で、格好の展望台。200mもの断崖絶壁になっているので見下ろすと、国道254号がはるか下に見え正面に浅間山や妙義山などのユニークな山々や北アルプスの眺望も望める。
 荒船山(経塚山)へもこの平坦な道を歩く  途中、「皇朝最古修武之地」の石碑  先に荒船山(経塚山)が見えた
 急な登山道登り切り荒船山(経塚山)到着  戻って艫岩絶壁展望台に艫岩の影が
見れた、影の右のほうに展望台あり
艫岩絶壁から下りて振り返る

 ここから荒船山頂の「経塚山」までは、船では甲板にあたる、テーブル状の溶岩台地を歩くことになるので平坦。美しいブナの森の中の森林浴ハイクが楽しめ、途中、川も流れている。

 山頂は、船で言うと船首にあたる場所だが、狭く、小さな祠ほこらがあるだけ。樹木のためにあまり視界は良くない。
 帰りは暖かな陽射しのなか歩く  振り返り左艫岩絶壁、右鋏岩  登山口に到着