≪紀行文≫ |
|
|
~~~山を赤く染める紅葉を探し求めて~~~ |
はじめに:この紀行文は2018年の個人山行紀行文「大朝日岳」(10/15,16)の続きになっています。
いつかまたと思っていた針生平から大朝日岳に至るルートを辿る。
3年ぶりに歩こうと思ったきっかけは、5日前に大朝日岳から赤い平岩山と北王玉山を見たから。
今なら山を赤く染める紅葉とやらに出会えるかもしれない。
目標地点は平岩山、大朝日岳までと思ったが私の足では逆立ちしても日帰りは無理。
4時40分に針生平駐車場に到着、連休のため前日から止めてある車が数台。
身支度を整え5時に暗闇の中を出発、4つある吊り橋の3つ目までヘッドライトを点けて渡る。
(便宜上吊り橋を駐車場側からNo.1~4と番号付けする)
No.4の吊り橋をクリアして、標高差700mの登りへ。
最初の急登で思った以上に喘ぎ苦しみ、蛇引の清水の冷たい水でなんとかリフレッシュ。
1255m地点で展望が開け、朝日連峰の主稜線が現れる。
しかし、この辺りの木々の色付きはまだまだ「あれ、ここじゃないのか」気を取り直して北王玉山へ。
祝瓶山からのルートとの合流する辺りから鮮やかな紅葉の中を進む。 |
|
|
行き帰りでお世話になった水場 |
朝日連峰の主峰、右から大朝日、中岳、西朝日 |
|
|
北大玉山を登る、左は大朝日岳。鮮やかな紅葉と中央奥に祝瓶山 |
北大玉山の山頂(1469m)をこえると目の前に大きな景色が現れる、このパノラマが実に素晴らしい。
主稜線の前に屛風を立てたように連なる平岩山とそれに繋がる山々。
その山肌を紅葉が広範囲に覆い赤く染めている。
あの人が語っていたのはこの紅葉だ!(この意味が知りたい方は前述の紀行文を)
ガス欠を感じて平岩山のとりつきで昼食、大きな紅葉の屏風を見上げながらおにぎりを頬張る。
屏風を登って11時前に平岩山(1609m)に到着、下山の時間を考えるとやはりここまで。
歩いてきた稜線を眺めながら、しばしゆっくりと過ごす。 |
|
中岳(A)、大朝日岳(B)の前に屏風のように連なる平岩山(C)などの山々 |
|
|
屏風のアップ、平岩山へ紅葉の中を登る。紅葉の斜面にズームイン |
|
|
御影森山への分岐、平岩山の山頂は道標の後方。歩いてきた稜線を俯瞰 |
11時20分に下山開始、紅葉の登山道を下り樹林帯へ。
蛇引の清水で再び力をもらって、「怪我はダメ、助けは来ない」と言い聞かせながら急坂を下る。
四つの吊り橋を渡りながらほぼ平坦な登山道を1時間30分歩く。
次回吊り橋を渡るために(あしたのため・その1…お前は丹下段平か~い)
① 一本の丸太をワイヤーで吊った吊橋No.4,3は丸太の劣化が顕著なためワイヤーに足を置くべし。
② 前回指を突き刺したワイヤーのササクレ箇所が結構な数あるため手を置く場所に注意すべし。
③ 足場板を一枚を載せた吊り橋No.2の枕木が木製でこれが朽ちたら足場板ごと落下する。
ドシドシ歩かず、ゆすらず、板一枚の定員は一人にすべし。 |
|
|
|
大朝日岳の南側斜面 |
一本丸太を吊った、吊り橋No.4とNo.3 |
|
|
|
足場板を渡した、吊り橋No.2とNo.1 |
登山届投函箱のある小屋とトイレ |
16時15分に針生平駐車場に戻る、歩数計は39,000歩超をカウント。
三年越しの謎が解けた嬉しさを感じながら「あそこの紅葉、今回も結構落葉していた、もう少し早い時期に行けば・・・」
などと考えながら帰路についた。 |
|