会山行紀行文 2021年
9/21(火)-22(水)
共に晴
(まきはたやま)
巻機山
(割引岳・牛ヶ岳)

1967m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
4名
(男性1名・女性3名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪9/21≫桜坂駐車場(7:45)…5合目(8:45)…6合目(9:25)…7合目(10:10)…ニセ巻機(11:50)…避難小屋(12:00-13:40)…山頂標(14:00)…割引岳(14:20)…山頂標…山頂、最高点(15:00)…給水場所…避難小屋(15:40 泊)
≪9/22≫避難小屋(4:30)…山頂標…最高点(15:00-15:40)…牛ヶ岳(6:00-6:10)…避難小屋(6:50-7:30)…桜坂駐車場(10:20)
≪紀行文≫
〜〜〜誕生日前日に素晴らしい誕生日プレゼント「ご来光」〜〜〜
 巻機山の宿泊登山にはまっていたのは数年前まで、年々体力低下が目立ち、日帰りに留めていたが、何とか荷物の軽量化を図りもう一度だけでも小屋に泊まろう、そしてご来光を観ようと決め、二日前にスポーツ店で最軽量のリュックを買ってしまった。

≪9/21≫ 
 小屋泊りだからそんなに早く行かなくてもと思いながらも、今日は割引岳迄行こうと、家を出発。桜坂の駐車場には殆ど他県ナンバーの車がずらり、皆さんは早い。

 支度を進め登山届を提出し、登山開始。
 井戸尾根登山口(3合目)からは直ぐに歩き辛い岩ゴロゴロの登山道が続き、荷物たっぷりにのリュックが腰に伝わってくる。

歩いたルート(クリックで拡大)
桜坂駐車場登山口 3合目井戸尾根入口 いきなり歩き辛い登山道が

 やがて前方が少し明るくなったところが5合目、木々の間から山頂方面が望めた。
 5合目から6合目まではこのコースの名物でもある“ブナ林”、しかし足元は赤土が多く急坂でとても長く感じる。
 やっと6合目に着くと天狗尾根が目の前に観え、その先端には割引岳の美しい三角の山が青空に冴えていた。
5合目からの展望 5合目と6号目の間は美しいブナ林 6合目から観る天狗岩と割引岳

 6合目からはニセ巻機に向かっての急登の連続でここからが正念場。
 やがて樹林帯を抜けるとガレ場になり直ぐ7合目、この辺りから展望が素晴らしい。
 7合目から熊笹の斜面をジグザグに登り新しい木の階段が出始めると8合目に到着。もう少し。
7合目付近 7合目から観る谷川連峰 8合目付近

 八合目を過ぎ真っ青な空に向かうように高度を稼いでいくと9合目ニセ巻機に到着。ガイドブックによっては“前巻機”と書かれている。何となくニセでは可哀そう。ここまで来ると山頂の稜線が目の前に広がって来る。
9合目に向かう登山道 9合目「ニセ巻機山」 9合目から山頂方面を望む

 9合目から少し下ると今日宿泊する避難小屋に到着。
 二階に上がり。重い荷物を出し、昼食をとって、山頂を目指した。
 ここらの登りも楽ではないが草紅葉、青空、何よりリュックが軽い、楽しく登ることが出来た。
避難小屋(とても綺麗) 避難小屋から山頂への道 小屋と山頂との中間辺り

 直下の急登直前に幾つかの池塘があり、水面に青空が写ってとても美しかった。
 時々振り返りながら一登りで山頂(山頂標があるが最高点でない)に到着。
池塘にも青空が 山頂直下から振り返る 山頂(最高点でない)到着

 360度の展望を楽しんで割引岳を目指した。
 目指す山頂まではかなり距離が有りそうに見えるが展望の美しさを味わっていると僅かと思える時間で到着。
 此処は正に360度の大展望、越後三山が目の前に広がり、八海山の山頂に人が観えるのではと思ってしまう。
 一旦、山頂標の場所に戻り、折角だからと最高点まで足を延ばした。
割引岳に向かう  割引岳山頂、後方魚沼三山  地図上の山頂(最高点)に向かう

 最高点(地図では此処が山頂表記)につくがケルンがあるだけ。
 後は景色を楽しみながら小屋に戻り、水場迄水を汲みに行った。
 早速お湯を沢山沸かし、ティータイムと夕食準備。
 早めの夕食を済ませ、夕空見学、そして今夜は十五夜で中秋の名月、ヘッデンを付けてニセ巻機山へ。
 しかし、折角の美しい月も私のラメラには収まらず記憶に留まった。   
地図上の山頂 避難小屋に戻ってきました  夕食後、夕焼けを堪能

≪9/22≫
 早朝、ご来光を観る為に出発。
 真っ暗な登山道を進むにつれ、東の空が明るくなってきて気が焦る。
 かなり急ぎ足で最高点を過ぎその先の絶景ポイントへ、「間に合った!」
 強い風の中どんどん変化する空を楽しみながらご来光を待った。そのころから“滝雲”どんどん大きくなり夢中でシャッターを押していると「出た!!」、見事な御来光が現れた。来てよかった!!。
真っ暗の中山頂を目指す  間に合った、もう少しでご来光が 
巻機山最高点東側から望むご来光

 陽が上がったので朝日に焼ける草紅葉の中、牛ヶ岳へ。牛ヶ岳の山頂は山頂標も朽ち少し寂しい感が否めないが素晴らしい展望には間違いない山頂と言える。山頂を楽しんだ後小屋に戻り、朝食、掃除を済ませ下山。
朝焼けの草紅葉の中牛ヶ岳に向かう 牛ヶ岳より巻機方面を振り返る

 下山し、車を動かし始めたら、雨が降ってきた。天は我々が降りるのを待っていてくれたようで感謝。
 頑張った二日間だったが久しぶりに感動を与えてくれた山小屋泊まりの登山だった。