会山行紀行文 2021年
4/25(日)
曇り⇒雨⇒晴れ⇒小雨
(やくしやまさんざとめずみやくし)
薬師山三座と鼠薬師

283m(鼠薬師)
参加者 (紀行文) 2232 S/K
単独
(男性1名) (写真) 2232 S/K
五泉の薬師山:240m、加茂の薬師山:190m、三条の薬師山:262m、下田の鼠薬師:283m
≪コースタイム≫
五泉高松集落登山口(10:30)…五泉の薬師山(10:50−55)…登山口(11:10)=松ヶ沢登山口(11:35)…加茂の薬師山(12:05−25)…登山口(12:45)
=三条の薬師山登山口(13:05)…藪の途中撤退(13:35)…登山口(13:50)=下田の登山口(14:15)…鼠薬師(14:45−50)…登山口(15:10)
≪紀行文≫
〜〜〜低山歩きもなかなか楽しいです〜〜〜

 天気があまり良くない日曜日。本来なら会友と魚沼アルプスを予定した日曜日でしたが、あいにくこの日だけ天気が悪く中止となりました。朝と夕方に小雨の予報なので、手短に楽しめる薬師山三座と鼠薬師の合計四座を歩いて来ました。いずれも初めて登る山ばかりです。

 薬師山は全国に沢山あって、新潟県だけでも七座ある様です。自宅からそれ程遠くない所にも三座在りました。R290号線沿いの五泉と加茂と三条にそれぞれあり、いずれも標高は200〜300mと低山ばかりです。下田の八木ヶ鼻の向かいにある鼠薬師は、薬師つながりでおまけに登ってきました。
 標高は大したことは無いのですが、三条の薬師山は一部藪山で登れない心配も有ったので、比較的登りやすいと思われる方から、五泉→加茂→三条→下田の順番に登る事にしました。

 五泉の薬師山は、R290を加茂から五泉に入ってすぐの高松集落から登ります。高松集落手前の分岐を過ぎると、田圃の向こうに薬師山を見つけました。車を停めてコンパスでも確認しましたが、間違いないようです。ナビと地図を確認しながら登山口に向かいますが、迷路のような集落の道路は分かりにくいです。ようやく通行止めの表示があるすぐ先に登山口と思われる入口を見つけました。地蔵様が入口で出迎えてくれました。ご挨拶をしてから登ります。
高松集落からの五泉の薬師山 登山口には地蔵様がお出迎え 稜線に出た辺り、文字は読めません

 登山道は最初から結構な急登です。10分程登ると稜線に出て傾斜は緩みます。案内板などは一切ありませんが、道はしっかりしていて迷うことはありませんでした。更に10分程歩くと、あっ気なく山頂に到着します。倒木が登山道を塞いでいて通れないので、脇の藪から山頂へ上がりました。山頂には立派なお社が在りますが、展望はまったく有りませんでした。咲いていたシャクナゲをカメラに収めて早々に下山です。
山頂手前で倒木が塞いでいました 山頂に立派なお社 山頂にシャクナゲが咲いていました

 R290号線で五泉から加茂の黒水を通過し、加茂川を越えたら直ぐに左折して加茂の薬師山に向かいます。300m程進んだ左側に「薬師山登山口」の案内板を見つけました。「松ヶ沢登山口」とも呼ばれている所です。数台停められる駐車場も在って助かります。
 登山靴に履き替えて早速登ります。最初は広い沢状の地形を歩き、途中から尾根に取着きます。案内板が整備されていて、登山道もしっかりしていて、迷うことなく安心して登る事が出来ました。
登山口から、奥に加茂の薬師山 ここから沢を離れて登る 登山道はきれいに整備されています

 15分程歩くとコルに出てT字の分岐です。左は薬師山ですが、右は「松ヶ沢第二登山口」とあり、もう一カ所登り口があるようです。
薬師山へはT字分岐を左に折れる 松ケ沢第二登山口もある様です イワカガミがきれいです

 更に15分程で山頂に到着。よく整備された気持ちの良い山頂広場と薬師如来様が待っていました。ここからは粟ヶ岳の展望を楽しむことが出来ます。風が少しあって寒い事から、風を避けた所で昼食としました。
 加茂の薬師山はトレッキングの対象としてしっかりと整備されていて、コースも変化に富んでいて楽しく歩く事が出来ます。山頂からは黒水へ下るルートもありました。新緑がきれいで、お花もあり、季節やコースを代えてまた登りたいと思いました。
山頂には薬師如来様 権ノ神〜粟ヶ岳が近くに見えます 気持ちの良い山頂、奥は黒水への道

 R290を加茂から下高柳の信号を右折して三条に向かいます。三条に入ってすぐ、楢木峠手前の送電線の下が三条の薬師山の登り口です。この山は登る対象にはなっていない様で、案内板は勿論なく、登山道すら怪しく思われました。情報では二つのルートがあって、一つは送電線の真下から補修道を歩いて鉄塔まで登り、その後藪コギで尾根を回り込むように山頂に至るルートと、もう一つは沢沿いの突き当りから右の尾根を直接山頂へ上がるルートで、後者の方が急登ですが藪は薄い?様です。藪が薄い事を期待して、沢沿いから直接山頂に登るコースを歩く事にしました。
 最初は段々田圃を右手に見て沢状の地形を進みます。沢の突き当りで湿地帯を横切る様にして進むと右に道?が続いていますが、いきなりの笹薮です。道?は薬師山を巻くように切られていて、途中に分岐が何カ所かありました。分岐の先はいずれも行き止まりになっていて、都度引き返します。巻道?は更に先に伸びていましたが、GPSでの現在地は、尾根を過ぎた沢状の手前で、流石にこの先は無いと判断し、撤退を決めました。
 途中の日当たりの良い所に有ったワラビを少しだけ頂きました。
 沢沿いからの登り口が見つけられなかったので、次に来る時は鉄塔補修道を登ってみようと思っています。宿題が一つ増えました。
R290から、三条の薬師山 段々田圃が続いていました 道が在るのか?途中撤退しました

 気を取り直して、最後の下田の鼠薬師に向かいます。下田の道の駅を過ぎて右手に鼠薬師と思われる山が確認でき写真に収めました。車は郵便局の駐車場に停めさせて頂きました。ここからR289を少し先に歩き、八木前バス停をUターンするように右に折れて坂道を登ります。
 R289から校舎の奥に下田の鼠薬師  八木ヶ鼻少し手前の郵便局に駐車  R289から左の坂道を登ります
 
 しばらくは落ち葉が積もった車道を登ると、その先にはスキー場の様に開けた所を登ります。振り返ると右手に八木ヶ鼻、左手奥に526mの袴腰山がとても高く立派に見えました。
 しばらく車道が続きます  スキー場みたいに開けた所を登る  振り返ると、袴腰山と八木ヶ鼻

 駐車場から30分程で鼠薬師の山頂に到着です。途中に少し急な所が在って、ロープが有りました。山頂は広場になっていて、鉄製のベンチと既に読めなくなった山頂標が有りました。天候が悪い事と木々に囲まれている事から展望はそれ程良くは有りませんでした。山頂から登山道は先に続いていて、地図では道の駅の方に下りる道があって周回もできるようです。
 鼠薬師には案内板の様なものはまったく有りませんが、迷うような所も無く、気持ちよく歩く事が出来ました。晴れていれば木々の間から粟ヶ岳と守門岳の展望も得られ、加茂の薬師山と同様に、おすすめです。下山の途中で、ご存じの「いい湯らてい」とピンクの色が特徴的な「カモシカ病院」を見下ろすことが出来ました。
 鼠薬師の山頂 読めませんが、山頂標   「いい湯らてい」と「カモシカ病院」
  
 今日の四座合計の行動時間=4時間44分、累積標高差=594m、距離=19.7km(車移動を含む)。

 三条の薬師山は山頂に到達できませんでしたが、低山歩きもなかなか楽しいです。特に加茂の薬師山と下田の鼠薬師は、雰囲気も良く低山ですが手軽にそれなりに楽しめると思います。
 今回の山行では、他の登山者には誰とも逢いませんでした。登山者以外にも、幸いにして遭遇しませんでしたが熊鈴等は準備したほうが安心です。